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#にじさんじBL
y u a.
286
#甲斐田晴
p丸
4,265
ふと目を覚ます
直ぐにロウの顔が目に入る
その瞳が俺を見ていた
「‥‥ロウ?」
「‥‥‥‥‥‥」
黙ったままのロウに手を伸ばし、頭を撫でた
「今起きたの?それともずっと起きてた?」
「‥‥‥‥‥‥」
ロウは黙ったまま小さく頷いた
「どっちだよ」
「‥‥少し前に起きて‥‥不破さん見てた」
「起こしても良いのに」
「気持ちよさそうに寝てるから」
気がつくと部屋の中は明るかった
今何時だろう?
時計を見ると朝の8時だった
俺が時計を確かめているとロウが起きあがろうとする
「どこ行くの?」
「え‥‥お腹空いてるかと思って」
「ご飯作りに行くの?」
「冷蔵庫に何か入ってますか?」
ベッドに手をつき、起きあがろうとしたロウの肩を掴み、ベッドの中へ連れ戻す
「ちょっと不破さん、何するんですか⁈」
「ご飯なんていいよ」
「え、でも‥‥」
「ロウはずっとこうしたかったんだろ?」
「‥‥‥‥‥‥」
目を見開いてロウが俺を見る
これからは朝寝し放題だからな
「今日は予定も無いし、ずっとこうしてよう」
「‥‥そんな事言ったら俺、絶対ここから動きませんよ?」
「良いよ?こやがしたい事全部しよう」
「不破さん‥‥」
「こやは他に何がしたいの?」
「‥‥‥‥ずっと不破さんと一緒にいたい」
「あははっ!それは当たり前の事でしょ?」
「でも‥‥俺はそれだけでいい」
「今すぐに見つけなくても良いよ。これから2人で一緒に買い物したり美味しご飯食べたり、いっぱい遊んで見つければ」
「‥‥‥‥」
「どうしたの?何が不安?」
急に俯き暗くなる表情に、俺はロウの顎を掬い、上向かせる
「不破さん‥‥俺ってこっちの世界ではどうなってるんだろ」
「あ‥‥待って!」
こっちの世界とは俺達が普通に暮らしている世界だろう
ロウがいた裏の世界ではなく
俺は引き出しから数枚の紙を取り出し、ロウの前に差し出した
「‥‥これって?」
「ロウの住民票、取り戻しておいた。あと‥‥勝手にしちゃったんだけど、身元引受人で俺の籍に入れちゃった」
「え‥‥?」
「嫌だった?」
「急な話で‥‥」
驚いているロウの前にもう一つ
紙と一緒に持ってきたもの
小さな箱を目の前で開ける
「これも買っちゃったんだけど、一緒に着けてくれる?」
「これって‥‥」
「結婚指輪‥‥まだ早かったかな?」
閉じようとした蓋をロウが止めた
「‥‥着けてくれるんでしょ?」
「それはOKって事?」
「俺は不破さんだけのものなんでしょ?」
ロウが箱から指輪を出すと俺の左の薬指にその指輪をはめた
俺も箱から指輪を取り出しロウの薬指に指輪をはめる
「俺のお嫁さんはこれから何したい?」
「‥‥とりあえずもう一度寝る?」
「いいね、そうしよう!」
俺は勢いよくシーツを2人の上に被せた
そして‥‥
「ちょっと!不破さん、寝るんですよね⁈」
「そうだよ?」
「そうだよって‥‥そっちの『寝る』の意味じゃなくてっ!」
「えっ?でも俺はこっちの『寝る』だったから」
「ちょっと待って!脱がせないで下さいっ!」
三千世界は俺らには大分大きいから
このベッドの上くらいが丁度いい
END.
コメント
6件
やっぱ相思相愛て幸せですね👉💓👈 ロウ君と不破さんが幸せで嬉しいです!
うわあ、ついにこの瞬間が来たって感じですね……! 朝起きたらロウがじっと見つめてたっていう冒頭から、もう胸がぎゅっとなりました。「気持ちよさそうに寝てるから」って、どれだけ不破さんのこと好きなんだよって思わずにやけちゃいましたよ。 そして住民票と籍の話、加えて結婚指輪! あの「嫌だった?」って聞く不破さんと、「着けてくれるんでしょ?」って応えるロウのやり取りが、この二人の距離感を全部表してる気がします。最後の「三千世界は俺らには大分大きいから、このベッドの上くらいが丁度いい」って一文、すごく好きです。大きな世界の中で、二人だけの小さな場所を見つけた感じがして、じんわり温かくなりました。おめでとうございます、蒼月さん!