『〜〜〜〜🎶』
「はッ、っぁ、はぁッ、」
次のライブのに向け俺達は数ヶ月前からダンス練習をしている。様々な曲の暗記、新曲も含め全てを覚える事はとても大変だ。でも、これでリスナーの笑顔が見られるなら、と必死になって、練習している。
「、ないこ大丈夫か?汗も酷いし、顔色悪いで?」
「え、?」
突如、音楽が止まりまろに声をかけられた。顔色が悪い?俺は元気だけど。
「ないちゃん、ifくんの言う通り本当に顔色悪いよ?一回休んだら?」
いむまでもがまろに続き心配そうに俺を見つめる。
「え、でも俺がいないと合わせられないんじゃ、」
「大丈夫やから、ないこは休み、何なら病院行き」
「で、でも、」
「ないくん、これ以上言うなら俺が強制的に病院連れて行くけど?」
りうらが俺に脅しかける様に怒りを含んだ声でそう言う。休みたくないし、病院なんて尚更だ。でも、俺のせいでりうらの時間を無碍にはしたくない。
「、分かった、、」
俺は皆の言う通り、タクシーを呼び、仕方なく病院に向かった。
その結果がこれだ。
「、、もって、寿命はいくらなんですか?」
「3ヶ月程だと思います。もう、既に癌が治すのが不可能な程進行していて、、」
「、そうですかッ、」
「はい、お力になれなくて申し訳ないです」
「いえ、先生のせいじゃありませんし、、少し心の整理をします。家族にも、」
喉を詰まらせながらもなんとか声を出し、嘘の笑みを貼り付ける。
「、、分かりました。では、お大事にして下さい」
医者も何かを察したのかこれ以上俺の事を追求する事はなかった。その後、俺は癌の進行を遅める薬を医者からもらい家に帰った。
「はぁ“ー、これからどうしよ”笑」
ベットに寝転がり、天井を見つめる。涙で霞む視界。俺の未来、夢全てが真っ黒だ。
もう俺には何も見えない。メンバーにも伝えなきゃいけない。Twitterを開き、呟きをツイートをする。
『ライブ楽しみー!!🎶😉このまま全速力で駆けていくぞー!!🫨🫨』
すると、次々と呟きツイートに溜まっていくリスナー達のリプ。
「頑張って下さい!ないくんの事これからも応援してます!!💞」
「ずっと、大寿司です!!」
「ライブ楽しみ過ぎます☺️☺️」
スクロールする度に可愛らしいリプが目に映る。このリプも全て、見れなくなってしまうのか。唇を噛み締め、また溢れ出そうな涙をぐっと堪える。俺ライブまでもつかな、笑ッ____其処で俺の意識は途切れた。
コメント
3件
やばあっ✨✨ 私この報われない系大好きなんですよ😭😭 主さん表現の仕方がうますぎて、、
ええへっッえ?? (( まって本当に泣いちゃいそうになったんだけど😭💕 やっぱり表現の仕方が泣かせに来てる⋯😭😭