早く、メンバーに伝えてないとな、。これは俺だけの問題なのではないのだから。俺はメンバーのグループLINEに話したいことがあるからと、会議の約束を取り付けた。
、、
今日、メンバーに伝えなきゃ行けないのか。会社の目の前に立ちごくりと唾を呑み込む。カバンに入れている診断書がカサッ、と音が鳴る。薬を呑んで入るものの、体が少しふらつく。倒れそうになるのをなんとか堪え、会議場所に向かった。
部屋に入ると皆が真剣な表情で俺を待っていた。
「ないくん、、」
りうらが不安そうな目で此方を見つめる。、不安になるのも無理はない。俺はよっぽど大事な話をする時以外は個人の用で呼び出す事ないんて無いのだから。
「、実は俺、、」
「、、癌なんだよねッ、」
「え?」
俺が告げた言葉に皆驚き目を見開く。俺はそんな中無言で鞄から診断書を取り出し、机に広げる。皆はそれを見た後、すっかり黙り込んでしまった。暫くの沈黙があった後、最初に口を開いたのはまろだった。
「癌、?笑えっ?ないこそれ笑えない冗談やって」
まろが此方を見て、苦笑いをする。嘘だよね?、という風に。
「ッ、嘘じゃない」
唇を強く噛んで、拳を強く握り締める。
「はっ、、なんで?なんでなん?なんで癌なんかッ!!」
まろが怒った様に目を見開き、俺を責め立てる。
「ごめんなさいッ、ごめッ、っ」
まろの言葉に涙が次々と溢れ、止まらない。俺だって、なりたくてなった訳じゃない。皆と夢を叶えに、夢の舞台に立ちたいよッ、。これからだって、ずっと、ずっと!
「ないちゃん、謝らないでよ!ないちゃんは悪くないでしょ?」
いむが泣きそうな声で此方を見る。
「そうやで、ないこは何も悪くない。むしろ辛いのはないこの方なのに泣かせてごめんッ、」
あにきが悔しそうな顔をして俺を抱きしめる。その瞬間、俺はもう我慢出来なくなって、大人気もなく大声で泣いた。大粒の涙を流して、あにきの肩を濡らしていく。でも、あにきはそんな俺を怒らずもう一度優しく抱き締めてくれた。
「落ち着いたか、?」
あにきが俺の頬に残る涙をハンカチで拭きながら、質問する。
「う“んッ、あにき、ありがと“、」
俺が周りを見渡すと、メンバーが皆まろを除いて、此方を見つめ泣いていた。まろは此方を見つめ、ないこと名前を呼んだ。
「、何?まろ」
「さっきは、ごめん、。俺のせいで泣かせてもうて。でも、」
「俺はないこに居なくなって欲しく無いねんよ”ッ、」
「俺の一番の相棒はお前やし、このグループを作って俺達を導いてくれたのもないこやん。
ないこが居なくなったらッ、俺は俺達はどうすればええん?」
そう言ってまろが泣きじゃくる。ぽたぽたとまろの涙が地面を濡らしていく。
「俺は、勿論癌なんか無ければ皆といれいすをこれからもずっと続けたいよ。でもね、まろ。俺の癌はもう治らない。寿命も1年も残ってないんだよ。その事実を受け入れなきゃいけない。だって、俺癌なんかに負けたく無いもん。だから、俺は今を生きるよ。寿命だって絶対ほんの少しでも長く伸ばして生きてみせるよ。お願いだから、まろ泣かないでッ?」
俺は泣きじゃくるまろの顔を持ち、此方を見させる。俺の決心を思いを分かってもらえる様に。まろはそんな俺の姿を暫く見つめ、一言呟いた。
「、やっぱないこには敵わんな、笑」
まろが困った様に笑い、俺を見つめる。
「、俺頑張るよ、この命が尽きるまで。だからそれまで宜しくね。皆」
俺がいつも通りの笑顔を見せると皆も涙を拭き、一緒に笑ってくれた。
コメント
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この話本当に好きなのよ…😭 なんかすごい現実的にありそうで感動した、😭 先に絶対に苦笑しながら言うのって絶対に青くんだよね (