第一話 : 嫉妬
⚠️ご本人様には一切の関係ございません⚠️
苦手な方はブロックなり、自衛お願い致します
龍×勇太、左右固定、行為アリ、交際済み、同棲中、年齢はそのまま。
結構長くなってしまいましたが、良ければ見ていってくださると嬉しいです。行為描写をチャットノベルより詳しく記載してます。誰かの癖に刺さりますように♪
文字数 :7745
【勇太視点】
ガヤガヤと騒がしい街を抜けて、ひとつのスタジオへ足を踏み入れる。廊下に軽いビートの音が鳴り響き、部屋に近づくにつれて聞き慣れたみんなの声が聞こえてきた。
久々にCyber Choralのみんなでスタジオに集まって練習をすることになっている。みんなそれぞれ学業や大会であまり会えていなかったから、本当に久々で。喜びとワクワクで胸がいっぱいだった。…部屋に入るまでは。
ガチャリ、と扉を押して入れば楽しそうにみんなが俺の方を向く。勇太ー!と駆け寄ってきてくれたYASUとYOH。この二人は俺と龍が付き合ってることを知らない、だから至って普通を装って口を開く。
「あれ、龍は?」
すると、YOHがくすっと笑いながら答えてくれた。
「お腹痛いんだってさ。」
それにつられたようにYASUが笑って、俺も笑う。またかよアイツ!なんてケラケラと三人で笑い合いながら、先にやっとくか。と俺は壁際にあるみんなの荷物と重ねるように肩掛けバッグを下ろした。帽子の位置を調整して、屈伸とジャンプ、ゴロッと床に転がって足の筋を伸ばしたりと準備運動をする。すると、俺の動きを真似するように準備運動をし始めた二人を横目で眺めながら談笑。そんな緩い空気感の中にひとつ、扉が開く音がした。扉の方を見れば疲れたような龍がいて。口を開いた龍の言葉に三人で爆笑した。
「内臓全部でるかと思ったわ。」
大丈夫?と一応心配しておきながら、花摘みを済ませた龍も交わって準備運動をする。怪我をしてしまわぬようにと念入りに。
準備運動がひと通り終わって、俺が曲をかけることになった。四人だからと広いスタジオを取った故にスピーカーまでがほんの少し遠くて。携帯を手に持ってスピーカーの元へ行けば、ストリート系の曲やアニソンが入り交じったプレイリストを開いて音を流す。YOHやYASU向けのストリート系の曲、俺と龍向けのアニソン。あきばっか〜の練習にも使えるしストリートダンスの練習にも使えるからとこのプレイリストを作った。あきばっか〜のの大会が近いとき以外はBPMの早いアニソンを踊ると疲れるからと基本アニソン練習はしないものの、今日はYOHとYASUが少しやってみたいとのことで。重く遅いビートが響くポップ向けの曲、軽くて音ハメのしがいがあるアニメソング、早くも遅くもないちょうどいいヒップホップ向けの曲。そのどれもが入り交じってて何が流れるかワクワクする楽しいものでいっぱい。
いちばん最初に流れたのは俺がよく踊るタイプの低いポップ向けの曲だった。YASUが曲を聴いた途端手招きをして俺を呼んでくれる。可愛いなこいつ!!と感激しながら駆け寄り、YASUとわちゃわちゃしながら体を慣れさせるためにダンスを始めた。俺とYASUが踊っている後ろで、龍とYOHが声優の話で盛り上がっていて楽しそうだった。不思議と距離が 近い龍たち。モヤッ、と俺の心に一瞬霧がかかったような気がする。仲良いのは知ってるけど、あんなに距離近い必要はないじゃん。
一曲目が終わり、次は龍の大好きなDIALOGUE+の曲が掛かり飛び出してきた龍。それにつられてYOHが出ていく。ふたりでルーティーンのような動きをして、けらっと笑って、天才!と嬉しそうに抱き合って。…YOHは俺と龍が付き合ってるって知らないから悪気がないなんてわかってる。けど、普段なら龍と笑いあってルーティーンをして、ハグをするのは俺だった。それがなんだか奪われたような気がして、モヤモヤがさらに濃くなって俺の心に霧をかけてくる。こんな女々しかったっけなあ、俺。そう思いながら ほんの一瞬顔を曇らせた俺を心配してYASUが声をかけてくれる。
「勇太、大丈夫?」
「大丈夫!!久々にはしゃいだから心拍数が…。」
「あははっ、気を付けてよ。」
けらっと笑ってくれるYASUのその柔らかい笑顔に心の霧がほんの少し晴れる感覚がした。
【龍視点】
今日はCyber Choralで集まって練習がある日。朝から腹痛でトイレに籠っていた。まじで毎回タイミング悪い。腹痛が少し落ち着いたときに急いでスタジオに向かって、スタジオについたと思えばまた腹が痛む。YOHとYASUにマジで腹痛い、トイレ行ってくるわ。と伝えスタジオの借りている部屋を出て突き当たりのトイレに駆け込む。あ〜、、と小さく唸りながらしばらく経った頃。やっと腹痛が治まり借りた部屋の扉を開けた。すると、俺が来た頃にはいなかった勇太が居て。
「内臓全部出るかと思ったわ」
そう口にした途端ドッと笑いが沸き起る。人の不幸を笑いやがって…と思いながら3人でやっていたのであろう準備運動に参加。肘脱臼しないように…足骨折しないように…絶対に怪我をしないように..。念入りに念入りに。時々YOHと最近聞いた声優ラジオの話をして、なんの曲やんの?とかってだらだら談笑した。ある程度準備運動が終わり、勇太が携帯を持って曲をかける。最初は勇太が普段練習の時に踊っているような重く遅いビートのポップ向けな曲。それに勇太とYASUが一緒に鏡の前に出て踊り出す。アイテム勢とも息合っててすげえなあ、俺の相方。なんて心の中でつぶやき二人のダンスが終わるまでYOHと声優ラジオの話を再開し、時々勇太とYASUのバケモノすぎる音の取り方にうぉぉ!と四人で大盛り上がり。
….そして。そして!!そのポップ向けの曲が終わった途端、俺の心臓が高鳴った。
♪ - 人生イージー? / DIALOGUE+
DIALOGUE+!DIALOGUE+!!と爆速で鏡の前に飛び出しYOHと異種混同大会で使った超ヒットのルーティーンを曲に合わせて踊り出す。ウッキウキの俺とそれに合わせて笑ってくれる優男すぎるYOH。音ハメが完璧に合ってYOHと天才ー!!と抱き合った。そして、そんな俺らの後ろで少し苦笑いをしている勇太とくすくす笑ってる可愛いYASU。踊りすらオタクすぎて引かれてんなぁこれ。…それにしても、勇太、なんかおかしいな。めっちゃ視線感じる。…..もしかして、嫉妬?いやいやいや、あの勇太さんが、ねぇ。…いや、でも、あんな苦笑いの仕方今まで見た事ないな。…へえ〜、勇太も嫉妬とかするんだ..。かわいい。にやにやしてしまわないように至って普通にしながら、DIALOGUE+の曲を目いっぱい踊った。
【勇太視点】
2、3時間ぐらい交代交代で練習を続けた。さすがに疲れたねえ、なんて緩い会話を交わしながらスタジオを後にする。YOHとYASUの帰る方向がスタジオの左側で、俺と龍は家が同じだからスタジオの右側。ここで今日はふたりと別れる。龍が口を開く。それにYOHがいち早く答えて、俺はまたモヤッとした。
「また練習しよ。Cyber Choralでもっと大会出たいな。」
「ね〜、龍も大学忙しいし勇太も忙しそうだし。またこのメンバーで集まれたらいいね。楽しかった!またね〜!」
龍も、なんでそんなに嬉しそうにするんだろうと思ってしまう。女々しすぎる自分に嫌気がさす。…けど、龍も悪いだろ。せめて俺がいないとこでやればいいのに。拗ねたようにYASUに手を振って俺はそそくさと帰路に着く。龍が慌てて俺の隣に並んでくるけど、話す話題は全部「YOHと話してたんだけどさ」から始まった。
ちょっと、ほんのちょっとだけイラッとして龍の手を強引に掴んで手を繋いだ。普通のつなぎ方じゃなくて、俗に言う恋人繋ぎってやつ。すると龍は驚いたように俺の方を向いて、え。と情けない声を出す。
「え。…..嫉妬?」
「……。」
ふいっと顔を逸らしてしまった。これはもう、肯定してるようなもんだろ。じわじわと恥ずかしくなるけど、それと同時になんか悔しかった。恋人の俺と話す時より友達と話す方が楽しそうだったから。
「….YOHと楽しそうだったね」
ぽつりと聞こえるか聞こえないか分からないぐらいの声で呟く。すると、龍は小さくため息をついて「….かわい」と独り言のように零した。俺にはその言葉がよく聞こえなくて、拗ねたように顔を逸らしたまま。
むっとした気持ちを抱えながら龍の手を引いて足早に帰宅する。家に着くと龍の手を離してさっさと靴を脱いで、帽子を脱いで、上着をハンガーにかけて、拗ねてますといいたげにソファに座った。
【龍視点】
やっぱこいつ明らかに嫉妬してる。さっきから拗ねたように俺の事見ないし、話しかけても冷たい返事だけ。普通ならキレるんだろうけど、普段そんな様子を見せない勇太がこう分かりやすく嫉妬しているのを教えてくれてることが愛おしくて仕方なかった。年下の恋人持ってる人ってこんな気持ちなんだなぁと理解する。自分から恋人繋ぎをしてきたのに家に着いた途端バッと離れて上着や靴を脱いでソファに座った勇太。俺はそんな急がずゆっくり上着と靴を脱いでハンガーにかけて、勇太にピッタリくっつくように隣に座る。勇太は相変わらず顔を逸らしたまま。こいつまじで、無意識なんだなこれ。可愛いがすぎるだろ。俺の胸と頭の中は勇太でいっぱいで、きっと、こいつも俺のことで頭と胸がいっぱい。そう想像するだけでこう、キュートアグレッションみたいな感じになる。
「…勇太。」
少し甘い声で名前を呼べば、顔を逸らしていたはずの勇太が俺の方を向く。ほんのり潤んだ瞳。….自分の事でいっぱいになって泣きそうな恋人が目の前にいる。これで耐えられる人なんて居んのかな。いるわけないか。
こっちを向いた勇太の顎を手で優しく掴んで唇を奪う。そして、そのままソファに押し倒し逃げないように覆い被さった。ン!なんて声を上げる勇太の両手首をまとめて掴み、勇太の頭の上に磔にするように固定する。固く閉じた唇を自分の舌でこじ開けて、ぬるりと勇太の口内に侵入させた。少し嬉しそうに口角を上げている勇太を眺めながら、上顎を舌先で撫でて、勇太の舌先と自分の舌先を擦り合わせて、時々ぢゅ、と吸い上げて。今まで散々弄ってきた勇太の口内は俺の教育のお陰ですっかり快感を拾うようになっている。「んッ、ぅ、ふ…ん。」と甘い矯正が勇太の口から零れ、下の方もすこし暖かくなっていた。この卑猥な口内のぴちゃぴちゃとした音を聞かせてあげようと片手で勇太の耳を塞ぎ、唾液を注ぐように深く甘いキスをする。脳に直接流れ込む卑猥なキスの音に勇太が体を捩じらせ瞳をとろりと蕩けさせる。
あぁ、可愛いなこいつ。我慢できなくなって繋がっていた口を離せば、きらりと銀色に輝く細い線が俺の口と勇太の口に張られた。あー、えろ。
「…っは、かわい、勇太。嫉妬したんだ。俺とYOHが仲良くて。」
「…ッン、は、…うる、さい、..。俺の龍なんだから…そりゃ、取られそうになったら、焦る、って…。」
勇太のちいさく零したその一言にぷつりと理性の糸が切れる。
「なら、お詫びあげるから許して。」
今日はベッドに行くまでの時間耐えられる気がしない。ソファでいいか。勇太の下半身に身に付けている衣服だけするすると脱がし上半身は残しておく。俗に言う着衣えっち。俺も下半身の服だけ脱ぎ捨てて食らいつくようにまた甘いキスをする。今度は焦らすように、浅くも深くもない中途半端なキス。片手で勇太の緩く立ち上がったそこを優しく撫でたり、上下に扱いたり、先端をぐりっと押したり。腰を揺らして気持ちよさそうにとろける勇太の顔をしかと目に焼き付けながら、ちゅ、ちゅと勇太の口を避けるように頬や鎖骨、首元にキスを落としていく。むず痒そうな勇太の顔。ゾクゾクと背筋が栗立つ。
「どこにして欲しい?勇太。」
「ん、ふ、ァ♡…くち、がいい。深いやつ..ッン。♡」
「….ははっ、かわい。好きだもんな、深いキス」
時々甘い嬌声が聞こえる。その一瞬の甘い勇太の声が可愛くて虐めたくなってしまう。要望通り甘く深いキスを与えてあげれば嬉しそうに目を細めた勇太。ちゅる、と互いの唾液を交換するように舌を絡め合いながら勇太の後孔に指を入れる。近頃したばかりだから緩いそこはすぐに俺の指を飲み込んで、きゅうきゅうと締め付けてくる。少し膨らみのある前立腺を指の腹で優しく擦ってやれば、勇太の口から可愛い声が漏れた。
「ンうッ、ぁ、ア、♡」
もっと勇太の可愛い甘い声が聞きたくて口を離し、執拗にその膨らみを擦ったり押し込んだりしてやる。すると案の定勇太は腰を浮かせて甘い嬌声を漏らす。
「あ゛っ!う、ンッ♡は、ぁ♡ッ〜、ふ、んっ…♡」
指を一本増やして、二本増やして…。飲み込まれていく指をバラバラに動かすと次第に勇太の声が大きくなっていく。
「ア、あ゛ッ、ン゛〜っ、♡っう、ぁ、あ!♡ぃ、くッまって、まッ!っ〜〜〜♡」
ぱたぱたと先端から白濁が溢れ落ちる。はぁ、はぁと肩で息をする勇太を見ながら優しく口付けを落とし、熱を孕んだ自身の局部を勇太の後孔奥深くに挿れ少し様子見をする。蕩けきった勇太の顔、嬉しそうに咥えこんで来る肉壁。龍、と呂律の回らない口で俺の名前を呼んでぴくぴくと体を揺らす。そのどれもが卑猥で可愛くてどうにかなってしまいそうだ。
「かわいい。….俺の勇太。♡」
「ッ♡、ぁ、あッ〜〜♡は、…ん…。」
甘い声で囁いてやれば、びくびくと肉壁を痙攣させ白濁も出さずに達する勇太。少し前の行為で俺の声が好きだという事実が発覚し、それからする度に名前と甘い言葉を囁いていたらいつの間にか声でイクのと中イキを覚えていたようで。癖になって普通にしている時も中で達してしまうことが増えた。男なのにと恥ずかしそうにしている勇太が可愛いからどこでイこうがなんでもいいけど。
トン、トンと一番奥を先端でノックするように叩いてやれば腰をグッと浮かしビクビクと中で達する勇太。あ〜、かわいい。腰を揺らすにつれて勇太の後孔から水音と勇太の嬌声が部屋に響き渡る。気持ちよさそうに抱き着いてくる勇太を抱き締め返しながら奥をこじ開けるように腰を揺らす。
「あ゛っ、ふか、ッ〜♡奥、ふかいって゛!♡りゅ、うっ、まって、まってって゛ッ〜♡ア、あ、ン゛〜〜っ、♡ふ、ぅ…♡」
きゅう、きゅうと痛いほど締め付けてくるその素直な後ろに興奮を覚える。まって、と言われて素直に待つほど俺は寛大な心を持ってない。しかも、恋人がこんなグズグズになってるんだからもっと甘やかしてやりたいと思うのが普通だろ。多分。他のカップルに興味が無いから知らないが。
とちゅ、と奥深くまで挿れ奥を重点的に突いていると少しの隙間があることに気付く。あぁ…ここが結腸か。なんて理解すればもう実行するまで。
「先に謝っとくわ。ごめん。」
「え、何言っ、ッ!?あ゛ッ!♡あぁ゛ッ♡ぁ、か、はッ??〜〜〜〜♡♡」
ごちゅん、と人間から鳴っちゃいけないような音が聞こえた途端勇太が今までにない程腰を反り肉壁がしばらくの間ずっと痙攣している。肩で必死に息をしながら、困惑しているようで俺の手を必死に握ってくる。快感の波が凄すぎて怖くなっているのかもしれない。安心させるように頭を撫でながら緩く腰を動かす。
「あ゛、うッ♡ン、んっ♡これ、だ、めッかも、っ♡ぁ、ッ♡ずっと、きもち、ぃ゛っ〜〜♡は、っ、はぁ…ッ♡」
「ん、ここ結腸。気持ちい?♡」
「ン、♡きもち、ッけど..♡あ゛ッ、怖っ、こわい、からッ゛〜♡、は、…。」
腰を無意識に揺らし、何度も中を痙攣させる勇太。気持ちよさそうな蕩けた顔、龍、龍、と俺の名前を必死に呼んで与えられすぎてる快感に耐えようとしているのが可愛くて。緩かった腰の動きを少し早くし、結腸から抜いたり挿れたり繰り返しながら耳元で勇太の名前を囁く。
「う゛、ぁッ〜♡まって、はや、ぁ゛ッ♡ぁ、あッ♡龍ッ、りゅ、うッ〜♡まって、まってやだ、ヤダッ、それっ、あ゛!っ〜〜♡♡」
「っ、ふ….ン、♡」
ぷし、と潮を吹き出しガクガクと体全体を痙攣させる勇太。勇太の上半身に纏っていた服が潮によって濡れていく。そしてぎゅうぎゅうと締め付けてくる肉壁の蠢きに耐えられず、一気に奥へ突っ込み白濁を吐き出す。どくん、どくんと脈打つ感覚に暫く浸って、はぁ、とひとつ深呼吸をすればゆっくりと引き抜き勇太の頬を撫でては小さく笑った。
「ど?許してくれた?」
「….お風呂。」
「…ふ、一緒に入るか」
「…うん」
はぁ、はぁと呼吸を整えながらお風呂一緒に入りたいと頬を撫でている俺の手にすり寄ってくる勇太。こいつマジで可愛いな。なんて内心思いながら優しく勇太に手を差し出すとゆっくり立ち上がる勇太。ゆらゆらと揺れる体を支えてやりながら風呂場に向かう。既に下半身の服は脱いでいるからパッパと上を脱いで、元々ダンス練習がある日は既に湯船を湧かせているから一緒に湯船に浸かる。俺が先に入って、俺の膝の上に勇太が乗っかった。密着すると勇太の心音が聞こえ、心地よさそうな顔してる勇太が鏡越しに見える。こてん、と俺の肩にもたれる勇太を抱き締めながら暫く温まるまで浸かった。談笑しながらある程度温まり、同時に上がって体を洗って、頭を洗って、顔を洗って。小一時間ほど風呂を楽しんだ。
風呂から上がって、服を着て一緒に寝室に行く。すっかり外は暗くなっていて時間も深夜0時過ぎ。明日は特に予定がないからゆっくり休める。
「勇太、隣。」
「ん。龍、明日は?なんかする?」
「あ〜、なんか買い物とか行く?ラーメンでもいい。」
「うわ、めっちゃいいじゃん。ラーメン行こ。」
「いーよ。煮干しラーメン?」
「えー、いや、塩。」
「ん、じゃまあ、昼ぐらいに起きて行くか」
「賛成。」
「じゃあ、おやすみ勇太。」
「ん、おやすみ龍。」
同じベッドに入って、優しく抱き締め合いながらゆっくりと重いまぶたを閉じる。初めて嫉妬したことを素直に教えてくれた勇太。可愛かったなぁ、なんて今日の怒涛すぎる時間を振り返りながら、ゆっくり、ゆっくりと夢の中に沈んで行った。
次の日まで、愛しい人との予定が詰まってることの幸せを噛み締めながら。
…また、甘やかしてあげようかな。
コメント
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もうまじで最高ですほんとに 書いてくださってありがとうございます!!まじ続き楽しみにしてますね!