「もーなに。ふっか!」
何をそんな隠してんの。
辰「ほら、由衣さん、あっち行くよ」
と両肩を掴まれ、前進させられる。
「あ、痛っ…」
さっき怪我したところを押さえて、わざと痛がってみると、
優しい彼は
辰「え、どうした?やっぱまだ痛い?」
と少し屈んで、心配する。
ここだ!
その隙に、ふっかをよけて、奥を覗けば
え?
見えたのは、
照くんが優里を抱き寄せて、背中をぽんぽんとしているところ。
辰「あ…」
ふっかは、バレちゃったか…というような顔をしている
でも、これだけでは終わってくれなくて、
追い討ちをかけるように
優里が照くんの頬を掴んで
背伸びをする。
「うそ…」
思わず、私は固まってしまう
隣のふっかも驚いた顔を一瞬見せたけど、すぐ私の目を自分の片手で隠し、
そのまま自分の方に私を引き寄せた
「…ふっか、何してんの?笑」
もう、見ちゃったよ…?
辰「…ごめん。」
何でふっかが謝るの?
私が勝手に見ちゃっただけだし。
ふっかだって、優里が好きなんだから辛いと思うのに。
「何、謝ってんの?笑」
「それより、ふっか、辛いでしょ?あんな、目の前でさ…キスなんかされちゃったら…」
「大丈夫?」
そう言うけれど、こっちまでなんか
苦しくなってくる
辰「お前の方こそ、大丈夫かよ…」
小さい声でふっかはそう呟く
私はまだ目を隠されてたから、その声が、その意味が、脳に響いた
彼の手をどけ、目を見る
「大丈夫大丈夫!笑それより、トイレ行きたくなっちゃったんだけど行ってきてもいい?」
と聞くと、あぁ。と返事が聞こえた
「じゃっ、、、」
辰「由衣。トイレで泣いたりすんなよ。」
と、そんな声が後ろから聞こえた
コメント
6件
これは2人とも辛い😭😭
続き楽しみにしてます🎶 これ見るようになってから1日が経つのがめっちゃ遅く感じます(*^^*)
めっちゃいいの作りますね!!