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🩷 side
🩷「え、今なんて言った…?」
矢野「…ごめん。俺、俳優に専念したくて…急で申し訳ないんだけど、来月末でM!LKを辞めたいんだ…。」
相談がある―――
矢野から急に呼び出された。どうしても直接会って話したいとのことだったからその日の夕食を一緒に食べることになったのだが、内容は衝撃的なものだった。
矢野「本当に申し訳ないとは思ってる。けど、俺、ずっと俳優として頑張っていきたいと思ってて…ゆくゆくはM!LKで培ってきた歌唱力も活かして、ミュージカルにも挑戦したいんだ」
矢野が今にも泣きそうな顔で、申し訳なさそうに夢を語った。
勿論ショックだったが、矢野だって散々悩みに悩んで出した答えだろう。
純粋に背中を押してやりたいと思った。
🩷「…分かった。残念だけど、矢野の夢を応援したいしな。また改めて、ほかのメンバーにも直接伝えてやってくれ。」
矢野「…分かった。ありがとう。」
俺たちはM!LKという5人組ダンスボーカルグループを組んでいる。
塩﨑、俺 佐野、山中、曽野、それと今回脱退を表明した矢野。
初めはイベントでも全く相手にされず辛い思いをしてきたが、今ではそこそこライブにファンの方が来てくれるようになってきた。
これからYouTub●やTikTo●といったSNSにも力を入れていこうとしていた矢先、矢野のこの話が出てきてしまった。
皆でドームに行きたい、紅白に出たいという大きな目標を掲げて活動を開始しようとしていた、変動の時期。
矢野の夢を応援したい気持ちがある反面、振り出しに戻ってしまうのではないかと焦りを感じてしまう。
🩷(4人でも充分やっていける自信はあるけど…ボーカルの主軸が抜けることになるのはイタイな…)
矢野はダンスは苦手だと公言していたが、伸びやかな歌声に定評があった。
自分自身、歌唱面は矢野を頼りにしているところもあり、今後にどうしても不安を感じてしまう。
🩷(誰かを入れた方がいいのか…はたまた4人で行くべきか…迷うな…)
自分だけで判断できることでもないので、次回の動画撮影の際にメンバーやスタッフさんと話し合うことにした。
💙「矢野、M!LK辞めるって本当なん…?」
🤍「…皆も矢野から直接聞いたの…?俺、信じられなくて…」
❤️「俺も…応援したい気持ちもあるんやけど、やっぱり気持ちの整理がつかん…」
数日後、太智と柔太朗と舜太を自宅に呼び出した。 皆、矢野から直接脱退の話を聞いているようだった。
🩷「残念ながら、事実だよ…矢野と話をしたけど、なりたい自分のビジョンがしっかりしてた。正直、M!LKが今後どうなっていくのか、どうするべきなのか、すごい迷うけど…矢野のことは応援したいと思ってる。」
💙「それは俺も同じ気持ちやけど…残された俺たちはどうすればいいんや…」
太智が力無くソファで項垂れる。 やはり考えることは同じだよな…
俺たちM!LKには大きな夢がある。 夢の実現のために、矢野が欠けた状態でどうするべきなのか…
あれから一人でじっくり考えてみたが、ダンスパフォーマンスがある程度できて歌唱レベルが高い新メンバーを迎えた方がよいのではないかという結論に至り、 メンバーに自分の考えを伝えてみた。
🤍「確かに…勇ちゃんの言う通りかも。歌の主軸が抜けるって、俺らがどんなにがんばってもやっぱり埋められない穴は出てくると思う。」
💙「…せやな。俺ら、ダンスパフォーマンスにも力入れとるから、ダンスもある程度できて、かつ歌唱力も高くて…って、かなり厳しい条件かもしれんけど…適任がいれば迎え入れてもいいんやないか…?」
❤️「…皆が言いたいことは分かるんやけど、俺は正直不安もある…新メンバー入ると、今のM!LKはどうなっちゃうんやろって…」
舜太が心配するのも分かる。
今まで矢野含め5人で頑張ってきたんだから、そりゃ心配だよな…
🩷「とりあえずさ。明日にでもマネージャーに相談しに行かない?」
❤️「うん、そうしよ。色々な人の意見を聴きながら決めたい。」
結局この日はチームとしての想いはまとまらず、明日に持ち越すことになった。
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