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※補足
ここではいろんな短編を書いていきます
「鏡だけは好きでいなさい」それが俺のばあちゃんの口癖だった。
けど、その時俺はまだ幼すぎてその意味に気付くことも、考えることもできなかった。
そんな馬鹿な昔の俺を殴ってやりたい。そう考えるのも無駄だとわかっているが、後悔という鎖を解くことは俺にはまだできない。
ばあちゃんが死んでから5年後の冬、やっとその意味に気付くことができた。
ばあちゃんが死んだのは俺が小6の時だった。その時は受け入れることを脳が拒んだ。初めてだった、親戚が死ぬことは。死因は覚えてない。知りたくもない。考えるだけで胃からゲロが競り上がってくる。
俺はばあちゃんの葬式で泣きじゃくった。その後のことは覚えてない。多分、ばあちゃんの死因と共に、俺の記憶から消し去ったのだと思う。まあ思い出しても無駄だし。俺は思考を放棄し、ネトゲーに浸る。
これが俺の最推し、アルドリト様だ。相変わらずの美の暴力。最高。最&高。え?なになに?最初の雰囲気と違うって?この主がまともに書くわけないだろ?
兎に角、俺は今日も美の暴力でボコボコにされ、眠りにつく。できることならアルドリト様のいる世界に転生したい。壁でも空気でもいいから、なりたい。欲を言えば友人ポジのアリス・クロノス(♂)になりたい。ていうかアリスって名前可愛すぎない?可愛いんだが。
「あえ?」
「頭いて〜」
ていうかここどこだ?
自分の頭を最大限働かせ…頭痛くて無理だった。
見渡すとおそらく保健室だろう。…え?どゆこと?とりまツッタカターに投稿しよう。さて、起きたら保健室ナウ…あれ?ないじゃん…
ギギィィと音を鳴らし、ドアが開く。そこにいたのは、俺の最推し、アルドリト様がいる。
「ゐ“?」
初めてだよ、え?が、い?になって昔のゐになったの。初めてだよ。初めて奪われちゃったよ、最推しに…ちょっと危ないな…
「アリス、大丈夫か?」
アルドリト様が言う。状況が飲み込めない。
「い”ッ」
頭が痛む
「大丈夫か⁉︎」
「だいじょばない」
ていうかアルドリト様が俺のことを心配してくださっている⁉︎
ここは天国か?そうだ天国だ。
俺はこの瞬間を噛み締めることに集中した。