テラーノベル
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ロズワール邸――
いつものように。
静かな午後。
エミリアは窓の外を見ていた。
「……スバル、どこにいるのかな」
ベアトリス「またその話かしら」
そう言いながらも。
ベアトリスも気にしていた。
数日前。
突然。
スバルの姿が消えた。
光に包まれて。
何の前触れもなく。
エミリア「……」
「でも」
「スバルなら、きっと帰ってくるよね」
そう言った瞬間。
部屋の中央。
空間が揺れる。
パァァァ……
全員。
「!?」
ベアトリス「この感じ……」
「まさか」
光の中から――
「うわぁ!?」
ドサッ!
黒髪の少年が落ちてくる。
「いってぇ……」
一瞬。
全員が固まる。
スバル「……あれ?」
「戻ってきた?」
顔を上げる。
そして。
「……え?」
目の前にいる人たち。
「スバル!!」
エミリアが駆け出す。
スバル「エミリアたん!?」
次の瞬間。
ぎゅっ。
抱きしめられる。
スバル「え、ちょ、エミリアたん!?」
エミリア「心配したんだから……!」
声は怒っている。
でも。
安心したのがすぐ分かる。
「バルス」
ラムが呆れたように言う。
「あなたは本当に……」
スバル「ラム!」
「そこは心配したとか――」
ラム「していたわ」
スバル「え」
ラム「だから怒っているのよ」
スバル「珍しく素直!?」
ベアトリスはそっぽを向く。
「別に心配なんてしてないのよ」
スバル「ベア子」
「耳赤いぞ」
「違うのよ!」
オットーがため息をつく。
「本当に……」
「戻ってきたからいいですけど」
「突然消えるのはやめてください」
スバル「いや、俺も好きで消えたわけじゃ――」
オットー「スバルさんならそう言うと思いました」
ガーフィール「ったくよぉ!」
「兄ちゃんは人騒がせすぎんだろ!」
スバル「悪かったって!」
「……っていうか」
スバルは周囲を見る。
「俺、どれくらいいなかった?」
沈黙。
そして。
エミリアが答える。
「数日」
「……そっか」
スバルは少しだけ安心したように笑う。
「なら」
「ちゃんと帰ってこれたな」
ラム「それで?」
「今回は何をしてきたの?」
スバル「え?」
「いや、普通聞く?」
ラム「あなたの場合は聞くべきでしょう」
スバル「……」
「変な学校にいた」
全員。
「?」
スバル「先生が黄色いタコだった」
ベアトリス「……」
ラム「……」
エミリア「……」
スバル「信じてないな!?」
オットー「いつものことですね」
スバルは笑う。
「まあ」
「変な場所だったけど」
「悪い奴らじゃなかったよ」
エミリア「そっか」
「じゃあ、また会えたらいいね」
スバル「……うん」
そして。
いつものように。
騒がしい時間が戻る。
消えた数日間なんてなかったみたいに。
でも。
みんな一つだけ思っていた。
スバルが帰ってきた。
それで十分だった。
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コメント
1件
わあ、帰ってきたんですね…!エミリアが駆け寄って抱きしめるシーン、すごくじんときました。あの「心配したんだから」って声、怒ってるけど愛おしさがにじんでて😢 ベアトリスが耳赤くしながら「違うのよ!」って言うのも、可愛すぎて笑っちゃいました。あと、ラムが珍しく「していたわ」って素直に言うところも、ああ、ちゃんとスバルのこと家族と思ってるんだなって。日常のあたたかさが詰まった回でした。