橙桃です。本人様とは関係ありません。
地雷だよって方、通報される方は見ないようにしてください。
ななもり。くんが文字上で出て来ます。扱いが酷いのでご注意下さい。
桃side
息もだんだん白くなり、街ではちらちらと粉雪が見られるようになってきた。
すっかり冬が深まったある日、俺は定位置と行っても過言ではない作業部屋の椅子でぬくぬくとココアを飲んでいた。
膝の上にはシャルちゃんが座っており、温もりが感じられる。隣でひなちゃんが次は私だと鳴いているのも可愛い。その隣で遊びたいのか尻尾を振ってるモカちゃんも可愛い。
足元にはヒーターを置いて、猫よりも寒がりな俺にとってのパラダイスを生み出していた。
今日はこのままでいよう…と思っていた矢先、厄介な音が聞こえてきた。
正体は玄関のチャイム。なにか頼んだか?とぼーっと考えていると連打される。
あ、これ宅配では無いな。確定でメンバーの誰かだ。めんどくせぇ…。
重い体を起こして玄関に向かう。
真っ先に思いついたのはオレンジ色の彼氏。
じゃなかったら青色の猿か赤色の犬か黄色の弟だろう。紫のあいつだったら追い返そう。
桃「はぁ゛〜い…」
自分でも吹き出しそうなくらいガラガラ声で返事をし、ドアを開ける。
すると聞き慣れた安心するような笑い声が聞こえてきたと同時に、久しぶりに見た気がする笑顔の彼が白い息を吐いて立っていた。
橙「久しぶり〜さとちゃん。声どしたん?w」
桃「俺も知らねぇ…ガチ笑うwww」
橙「何ツボってんねんwww」
いいから早く入れて〜寒い〜と言う彼を中に入れ、ドアを閉めた途端、体全体に温もりが感じられた。
桃「………あったけぇ」
橙「ゔぅ…久しぶりのさとちゃん可愛い〜」
桃「はいはいw早くこたつ行こうぜ」
橙「ぎゅ〜しながら?」
桃「流石に暑い」
橙「とか言いながら嬉しいくせにw」
桃「うるせぇ」
赤くなった顔を隠すようにこたつに顔を埋める。まぁジェルには気づかれてるんだろうけど。
橙「ねぇさとちゃん、入ったばっかで申し訳ないんやけど、一緒に出かけへん?」
桃「はぁ?こんな寒いのに外に出ろって言うの?」
橙「えークリスマスデートしたいやん」
桃「え…今日ってクリスマス?」
橙「知らなかったん?w」
桃「まじか…あそうじゃん昨日ライブしたわ」
橙「そうやん、ヤバない?w記憶喪失?w」
桃「しゃーねぇだろ。最近忙しかったんだよ」
橙「知ってる。お疲れ様やな〜」
猫を撫でるように頭を撫でてくる彼氏。
こいつの体全部太陽なんじゃないかって言うくらい手が温かい。
桃「知ってるなら休ませてくれよ…久しぶりの休日なのに」
橙「まぁ確かにアルバムとか冠番組だってあったからな〜」
桃「家で寝てたい…」
橙「でもこうして俺とだって頻繁に会えるわけでは無いやろ?クリスマスデート行こう?」
桃「ん…ジェルとはいたいけどおうちデートじゃだめ…?」
橙「待って今のは可愛い。つらい。たぶん家に居ったら襲いそう。いや襲う。宣言する」
桃「……だる」
クリスマスにえっちとか何処ぞのラブラブカップルだよ。
……………まぁ俺たちもラブラブだと思うけどさ。
橙「今さとちゃんが物凄く可愛いこと考えてる気がする」
桃「流石に怖い」
それからあれこれやりとりした結果俺が折れて一緒にクリスマスデートをすることになった。
服とかどうしようかな…と考えてたら準備に時間かかってしまったけど、一切文句言わずに寧ろ褒めちぎってくるジェルにまた一つ心を奪われた気がする。
橙「さとちゃん何処か行きたいところある?」
桃「特に無いな」
橙「何処行こうか〜」
桃「決めてねぇのかよなんの為に来たんだ」
橙「可愛い自慢のさとちゃんをみんなに見せつけたくて」
桃「……………お前なぁ…」
橙「照れた」
桃「うるせぇち○こもぎとるぞ」
橙「重罪すぎん……?」
ショッピングモールを進んで、一通りお店を見て回る。
ジェルとのお出かけは普通に楽しいので自分も夢中になってしまった。流石にジェルが1番でかいサイズのツリー買おうとしたときは止めたけど。
桃「ホットチョコレートうま…」
橙「飲んでる姿最強可愛いな???」
桃「今更かよ」
橙「さとちゃんのこと独り占め出来るの嬉しいわぁ…」
桃「それは良かったね」
俺もジェルのこと独り占め出来て嬉しいよ
…なんて
心のなかで呟いたのはナイショ。
実際行き交う人の中でジェルのこと見てる女の子なんてたくさんいるけど、その隣には俺がいるんだよな。そう考えるとなんか優越感でいっぱいになる。
…………俺って意外と重いよなぁ。
橙「…あの男、さとちゃんのこと見とる。俺のなんやけど〜」
…お互い様か。
桃「、w」
橙「?どしたん?」
橙「さとちゃん!イルミネーション!」
桃「おぉ…ほんとだ」
やっぱりいつになってもこの美しさには目を奪われる。
橙「綺麗やな〜もちろんさとちゃんの方が綺麗やけど!」
桃「……そっか、ありがと」
橙「ぇ…さとちゃん素直やな」
桃「俺だって好きな人の前くらい素直になるわ。てかいつも素直だろ。」
橙「よかった〜外で。家だったら襲ってた」
桃「お前すぐに襲う癖治せよな」
橙「そのわりにはいつも結構ノリノリやけどっ、痛い痛い足踏まんといて」
イルミネーションを回って写真を撮ったあと、ベンチに座って大きなツリーを眺める。
橙「さーとちゃん!」
桃「ん?なに?」
橙「はい!ジェルサンタからのクリスマスプレゼントやで〜」
桃「おおwありがとな」
綺麗に包装された紙袋から出てきたのは猫のクッション。
橙「これただのクッションじゃないんよ〜ここに、アロマ入れられてな?すっごいリラックスできるんよ!」
桃「あ〜!ピロークッションか。確かにジェル、羊のやつ持ってたな」
橙「そうそう!テレビ見て家電とかバスタオルかな〜って思ったけど癒やしを与えたくて!!」
冠番組見て色々考えてくれていたのか。
ジェルは実用性が高いのくれるからありがたい。
…疲れてること気遣ってくれてたんだな。
桃「じゃあ俺からも、はい」
橙「ええ!いいん?前あんなにフィギュアとかくれたのに」
桃「前は前、今は今」
橙「尊い…」
俺からのプレゼントの包装を丁寧に開けていくジェル。喜んでくれたらいいな…と少しドキドキしてしまう。
橙「わぁ…!!凄い、旅行券?」
桃「…せっかく休んでるんだから休み尽くしてもらわなくちゃな。友達でもいいし、家族でもいいし、もちろん1人でもいいからゆっくりしてきなよ」
橙「え、さとちゃんと行く」
桃「はぁ?w休めねぇだろ」
橙「俺、さとちゃんにも休んでもらいたいから。ただでさえ頑張ってもらってるのに」
桃「気持ちは嬉しいけど…、それでいいのか?」
橙「うん!お正月過ぎたら、一緒に行こう!」
桃「w…分かった」
活動を休止したとき、やっぱり不安が酷かった。これから4人でやっていけるのか。1番は…
ジェルが消えてしまいそうで。
もちろん休んでほしい。でもこのまま何処かへ行って帰ってこないかとか色々考えてしまった。でもこうして俺の隣にいてくれる。
一気に安心してしまい、力が抜ける。
ジェルは見えないところで歩み続けている。
すとぷりのジェルとして、1人の人間として。
すとぷりのそばで。俺の隣で。
橙「さてと!日落ちてきたし、帰ろっか〜」
桃「そうだな」
橙「ピザとか買って帰る?あ、ピザまんにするかw」
桃「ピザまんって聞くとあれ思い出すw伝説のリアルダーツw」
橙「なっつー!!確かに食べてたなぁw」
桃「ガチ美味しいんよあれ。酔い覚める」
橙「絶対嘘www」
桃「ほんとだって!あ、じゃあ今日もやるか?リアルダーツ。ジェルんちで」
橙「やだわぁ!今度こそ壁に穴あくて!」
桃「決まり!ピザまん買いに行こー!!」
橙「待ってやー!!!」
クリスマスの夜。
よくいるカップルは高級なフレンチとかで夜景を見るんだろうけど、俺達はピザまん食ってゲームした方が似合ってると思うんだ。
来年も君の隣でこの日を楽しめますように。
メリークリスマス!!!🎅🎄
てんでーーーーす!!!
みなさんプレゼント貰いましたか?
私は去年からサンタさんは来なくなったんですが、今年はお母さんからお洋服を貰いました〜!
素敵なクリスマスをお過ごしください〜!
余談ですが、みなさんお気づきであろうアイコンと名前についてですが!
実は身バレ防止なんですよね〜www
学校のタブレットで自分検索してて(リア友つき)後から考えたら、あ、やべリア友に見せてしまったってなりましてw
見ないでくれ!頼む!って言ったんですけどその子絶対見にくると思うんですよね〜wいや〜やらかしたわ〜w
Mちゃん見てませんように!!!見てたら…なんかする!うん!なんかするから覚えとけよ!!!
…なので、しばらくはこの変な名前とアイコンにしていますがご心配なく〜w
いじょー!!!
ベリーベリーグッパイ☆
コメント
13件
てんさん待ってました!最高です! どうやったらこんな神なの生み出せるんですかね…
今回も本当に神でした!✨
初コメ失礼します。 ずっとブラウザでやっとスマホを持ちました! 初投稿の時からずっと好きでした!! 今回も神作すぎます、、 クリスマスいちゃいちゃ、、橙くん、襲っちゃっていいで(( 長文失礼です