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人間は脆く、儚い生き物だ。
俺のように何百年、何千年と生きられるわけではないし、
怪我もすぐには治らない。
だから、守ってやらなきゃいけない。
俺が護ってあげなきゃいけない。
こんな汚い世界から。
赤「うるみや」
赤「俺と同棲しないか?」
橙「どうしたん急に?」
赤「嫌ならいいんだ」
橙「嫌やない!嫌やない…けど」
橙「今日のアルさん…ちょっとおかしいで?」
赤「そうか?」
橙「ちょっと転んだだけでずっとムスッとしとるし…w」
赤「ちょっとどころじゃないだろう?」
言われてみればそうかも知れない。
しかし、君が町中で誰かに押されて怪我をしたと言うんだ。
それなのに、笑っているから。
なんでわからないんだ。
俺はこんなにうるみやを想っているのに、なぜ伝わらないんだ。
いっそのこと外になんて出さなければ…
いろいろな思いが交差し、同棲を提案した。
しかし、同棲と言ってもうるみや。お前を外に出す気はない。
俗に言う監禁ではあるが、そんな汚い感情ではない。
全てはお前を”護るため”。
赤「そうと決まれば早速家に来い」
橙「いや、w流石に荷物まとめさせてくれん?w」
やはり何もわかっていない。
一刻でも早くこんな危険な世界から護ってやらねば。
俺はうるみやの首に向かって思いっきり手を振り下ろした。
俺の部屋ですやすやと寝息を立てて眠っているうるみや。
これでやっと 俺だけのモノ。