むかしむかしある所に
1つの美しい花がありました
ですが、その花は棘が多すぎて触れません
さらに、たくさんの虫が群がっています
では、どうすれば触れるでしょうか?
私は1つの答えに辿り着けました
それは、その棘を焼き尽くしてしまうのです
たくさんの虫を駆除してしまうのです
私はそれを実行しました
「尾張様」
私は愛しいその花に話し掛ける
『む?どうしたのだ?美濃』
美しい……声も姿も振る舞いも全て……
「実は、少しお話が……」
『何だ?申してみよ』
「……あなたの傍のもの……全て……切り捨ててしまいました…」
『ほう?』
「貴方のような花に棘がある事、そして虫が群がることが何より嫌でした」
『……』
沈黙が流れる……その間も、私はその瞳から目を離しませんでした
『ふッ……ハッハッハッ!!』
「……?」
『ようやった!美濃!そなたに欲が出る事をどれだけ望んだ事か!』
貴方は私を褒めてくださった……嬉しかった、何よりも……だが……
「あ……アハハ……」
やはり貴方は狂っている!貴方をうつけという者はやはり間違っている!
貴方は……狂人だ……魔王なんだ……!
誰よりも美しく、誰よりも人を惹きつける……!
素晴らしい……素晴らしいんだッ!貴方はッッ!!!
「有り難きお言葉……」
『ハハハッ!!』
貴方を……貴方を……一生愛します……尾張様……
コメント
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あ、好き
なんだただの神か