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もも
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どうしても描きたくなった完全癖なお話。【其ノ壱】
…って投稿しようとした数ヶ月前の下書き大放出
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・映画「Battle King」ネタ
・捏造あり
・山縣 × 木下
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サンドバッグを殴る音が響くフロア。強くならなきゃ、もっと強く。俺が変わらないと、俺が、俺が、俺が……
「山縣さん。そこら辺にしておかないと中身が…」
「…チッ、片しとけ。」
「了解しました。」
ドカっと端の方に座れば木下はジジジッ、とサンドバッグを開け中身を引き摺る。
「ぅ…くそっ…おぼえてろよ…、」
「…うるせぇな、まだ話せんのかよ」
中身が喋れば鳩尾辺りに蹴りを入れる。力尽きたのか中身はぐったりとし言葉を発さ無くなった。こいつは昔は弱かった癖に良くもまぁここまで肝が座ったな、なんて思いながら水分を補給した。
「…秋山重い。これ運ぶの付き合え」
「え、今来たばっかなんだけど」
「いいから早く運べよ使えねぇな」
「待て?それ人に頼む態度??」
「山縣さんの命令だけどやらねぇんだ?」
「あ、やります。それを先に言えよ先に、」
小声で中身を運ぶのを付き合わせる2人の姿を見て、何故か心がざわついた。山縣は今まで舎弟は居たがこんなにも心を許した相手は全く居なかったからか木下と秋山の関係がどこか羨ましかったのかもしれない。
(俺もあんな仲間が居たら、、、)
そんな弱気な事を考えたからか一気に力が抜け視界がブラックアウトした。
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ぽかぽかとしたお日様の匂い。ふわ、とした柔らかさが床に寝てるとは思えないと感じた。
「んっ……は、…?」
目を開けば木下の膝の上で寝てる山縣。当の本人も寝てるが故にどうしてこの状況なのか聞けない。恥ずかしいし、意味もわからない。だけど、この状態がどこか懐かしくて、心地よかった。
「…綺麗な顔してるよな、、、」
こんなまじまじと木下の顔を見た事がなかったな、と思いながら膝枕をされながら頬を撫でた。美人。なんな言葉が似合うなコイツ。頬を撫で髪を分けしっかりと顔を見詰めるとバチっと目が合う。
「見すぎです…」
「、、、起きてんなら言えよ。」
「すみません…。声かけるタイミングが見つからなくて、、」
優しい顔で頭を撫で続ける木下に山縣は少し動揺するが、どこか懐かしさを感じる温かさに山縣は目を伏せ撫で受けた。
「…お前、兄弟いんの?」
「姉が一人居ます。」
「ねぇーちゃんか……」
「それがどうかしました…?」
なるほどな。兄から頭を撫でて貰う。なんて事今まで1度もなかったから撫でられたらこんな感じなのかな。なんて思ったけど、木下からは兄というより母親のような安心や、温かさを感じていたので納得出来た。不思議そうに見詰めてくる木下に山縣は手を捕まえ手の甲や平を見た。殴り合い待ったなしの世界なのに木下の手はとても綺麗だった。拳頭だったり、握り拳を作った時にできる豆だってない。スラッとしてて綺麗な手だ。
「…お前って男っぽくねぇよな。」
「え、?」
「ほら、この手とか傷一つねぇじゃん。普通こんな風にボロボロになんだろ」
山縣はひらひらと掌を見せれば得意げに笑った。
「ほんとだ…。山縣さんの手、ぼろぼろですね。でも、格好いい。」
両手で俺の手を包んで豆や傷を細く冷たい指で撫でられる。擽ったさだったり小っ恥ずかしかったり、不思議な気持ちになった。美人だと気付いてからは余計に木下の顔が見れなくなった。何だこの気持ち、どきどきする。
「どうしました…?って、顔赤い。熱でもあるんじゃないですか?冷たいもの…」
「いい。いらない」
「でも…!」
「いいから。…もう少し、このままで居させて、、、」
「っ…はい、わかり、ました。」
今はまだ、この気持ちの正体に気付きたくない。だけど、この触れたことのない優しさに、暫くは甘えさせて欲しい。
「…寝る。」
「…分かりました。」
きっと、コイツだってわかってるはず。その証拠に、コイツはそれから俺が起きるまで、起こさず、ただ静かに俺の頭を撫で続けていた。
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お久しぶりです。
終わり方が迷走してるけど許せサスケって感じです。
溜まった下書き消化期間になりそう。
追伸
ツイッタランドだいぶ前にはじめました。
投稿するに至らなかった小ネタとか激キショ妄想載ってますので気になる方がいらっしゃいましたら…
ツイッタランド → mouso_33
コメント
1件
「その猛獣取り扱い注意につき__.」第21話、読了しました🌙 サンドバッグを殴る荒んだ空気から、膝枕で目覚める柔らかいシーンへの切り替わりが印象的でした。木下に撫でられる山縣の“この気持ちの正体に気付きたくない”っていうもどかしさ、すごく伝わってきます。傷だらけの手を「格好いい」って撫でる木下の優しさに、山縣がどきどきして顔を見れなくなる流れ、たまらないです。溜まった下書き消化期間とのことですが、この雰囲気、ぜひまた読ませてください🤍