タケミチ愛され / 大人
まだ誰と𝖢𝖯にするか決まってません…
モブ武描写あり。
武がDV彼氏と付き合ってます。
無理やりヤる描写とか色々あります…
ほのめかしてる程度なのでR-18指定していませんが、注意してください。
なんでも許せる人向けです
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「っしゃーせー 」
自動ドアが開く音と共に、やる気のない店員の声が店内に響く。
今日はクレーム対応におわれていたため、遅くなってしまった。
時計の針はもう23時を超えている。
あの人はもう家に帰っているだろうか。
そんなことを考えながら、今日の夕飯を考える。
今から作っていてはかなり遅い時間になってしまうだろう。
外で食べてきてくれないかな、そんな淡い期待を胸に、適当に弁当を見繕う。
あらかた選び終え、店員の元へと商品を持っていく。
店内に商品をスキャンする機械的な音が響き渡る。
会計を済ませ、退店する。
帰路に着くと、どうしても帰ってから起こるであろうことが頭をよぎる。
『帰りたくないな…』
そんな声は暗闇の中で誰に届くことも無く、静かに消えていった。
玄関へと続く扉の前に立つ。
ここに立つと、どうしても身体が震えてくる。
扉に鍵を差し込みたいのに、上手く手が動いてくれない。
そうしてしばらく自分の腕と葛藤していると、少し重い足音と、人の気配がする。
そしてその足音は、花垣の隣で止まった。
すごい勢いで身体が隣へと押されたと思えば、先程まで葛藤していた扉が軽快に開く音がした。
そして力強く引き上げられ、開いた扉の中へと押し込まれる。
無意識のうちに玄関の外へと伸ばした腕は無慈悲にも絡め取られ、希望が閉ざされるのをゆっくりと見届けることになった。
その数秒後、しばらくの間そこら一帯に打撲音と男の声が響いた。
数年前のこと、花垣はある男に攫われた。
目が覚めると、知らぬ天井が目に映った。
ここがどこか確認するために身体を起こすとそこは殺風景な部屋だった。
家具もなければ、窓もない。
よくみると、手足がきつく縛られていた。
しばらくどうにか出来ないかと試行錯誤していると、扉の開く音がした。
「あ、起きた ?」
声のした方に恐る恐る顔を向けると、見知らぬ顔の男が立っていた。
東卍にもクラスにも、こんな男は居ない。
「気分はどうだい ?」
驚きのあまり、声が出ない。
口をハクハクと動かすことしか出来ない花垣を見て、男は何を思ったのか頬に平手打ちをした。
「僕の質問に答えてくれない?」
その声に背筋がゾッとした。
セリフ自体は軽いものだが、その声には怒りや呆れの感情がこもっていて重たかった。
『え、、と、大丈夫、、です、。』
これ以外のことが頭に思い浮かばなかった。
「そっか、それなら良かった」
にっこりと笑う顔。
だがその笑みは口だけで、瞳は笑っていない。
その瞳にはおぞましいほどの欲が垣間見える。
「僕はね、君のことがずっと好きだったんだ」
「人目見た時から感じてた」
「君は僕の運命の人なんだって」
つらつらと意味不明なことを並び立てる。
なんの冗談かと考えてみるが、その男の声色には冗談などは含んでいなかった。
「ねー、聞いてる ー ?」
その声と同時に重い打撲音と右頬への痛みが走る。
『がっ、、』
口の中が血の味でいっぱいになる。
恐らく内側の頬肉が切れたのだろう。
「心ここに在らずって感じだったよ ー ?」
「仮にも彼氏である僕のことを忘れてもらったら困るよ ー 」
彼氏
その単語に花垣の頭は混乱を起こした。
『誰が、、お前となんか付き合うかよ …』
そう小さく零した。 が、男の耳にはしっかり届いていたようだ。
男はニッコリと微笑み、懐からあるものを取りだした。
「そんなこと、言える立場なのかな ー ?」
男の取りだしたものは、ピンク髪の笑顔が良く似合う女の子。
花垣はその子よく知っていた。
その子はある世界線では恋人で、今では良い友人関係を築いている、橘ひなただった。
「君が僕と一緒にならないなら… 」
「僕はこの子をどうにかしちゃうかもな ー」
その言葉に血が一気に頭へと上る。
『ヒナには手を出すな!!!』
今日1番の大きな声。
男は一瞬目を丸くし、また笑顔に戻った。
と思えば、花垣の首に手をかけ、力を強めていった。
その顔は何の感情も含んでいない。
本当に表情がごっそり落ちたような顔をしていた。
『ぐっ、、かはっ、、』
「君は僕に命令できる立場なのかな?」
「よく考えようね ー」
「いい?この子を守りたいなら、君は僕のものにならないといけないの」
「わかった?って首絞めてたら話せないか」
そんな言葉を最後に首から手が離れる。
一気に入ってくる空気に少し咳き込む。
「僕のものに、なってくれるよね?」
頷くことしか出来なかった。
橘を巻き込むことは出来ない。
そんな花垣の様子に機嫌を良くしたのか、にっこりと笑う。
「それじゃ、僕が君をどうしようといいよね」
「だって君は僕のものだもん」
その言葉を皮切りに、花垣の服に手をかける。
今から起こることが容易に想像できてしまい、背筋がゾッとした。
抵抗したかった。 だが抵抗すれば橘の身が危ない。
そして、また殴られる可能性がある。
そんな考えが頭に残り、静かに身を委ねることにした。
ヌメヌメした感触とぐちゅぐちゅと響く音、部屋中に臭う青臭い匂い。
そして、自ら発せられる甘ったるい声。
出したくもないのに、勝手に出ていく声。
それらはどんどん、花垣の人としての尊厳を踏みにじるように量を増していく。
日に日に激しさは増していった。
そのおかげか、今では抵抗感も何も無い。
ノーマルプレイからアブノーマルプレイまで、 様々な事をやり尽くした。
ヤればヤるほど、色んなものを失った感じがした。
男に捕まってからの生活は苦しいものだった。
外に出るのは仕事と食料の買い物のみ。
元々持っていたスマホは解約され、男の連絡先だけ入っているスマホを手渡された。
そのスマホにはGPSと盗聴器が仕掛けられており、肌身離さず持っているように言われた。
連絡は1時間に1回は絶対にする。
電話は5コール以内にでる。
仕事以外で人と絶対に話さない。
たとえ、どんなことがあろうとこれを破った日には厳しいお仕置が待っていた。
そして、橘のことで再度脅された。
助けを求めることも出来ない。逃げ出すことも出来ない。
そんな状況は花垣をどんどん追い詰めていった。
ある日の帰り道。 いつもの橋を渡っていると、いつも以上に川が綺麗な気がした。
いつもなら川など見向きもしないのに、今日は目を奪われた。
その日は満月で満潮だったため、川の水がよく月の光を反射していたのだろう。
今まで見たこともないような綺麗さに思わず息を飲んだ。
『俺も…川に入れば綺麗になれるのかな…』
そんな言葉を無意識のうちに吐く。
そして、また無意識のまま川に手を伸ばしてみる。
『(あ、あのキラキラに触れれそう)』
そう思った時には思いのほか身を乗り出していたみたいで、身体が川の方へと傾く。
『(あ、落ちる)』
そう思った時、全てがどうでも良くなった気がした。
今この現状も生きているのか死んでいるのか分からない状況だった。
だから、もうどうでもいいのだ。
このまま、流れに身を任せてしまおう。
そして、この川に浄化してもらおう。
静かに目を閉じようとした。
「ーーーーーっ!!!」
誰かの叫び声のようなものが耳に入るのと同時に、力強く引き戻される感覚に襲われる。
もう少しで、綺麗になれたのに。
もう少しで、、楽になれたのに、、、。
無理やり引き上げられたため、バランスを取れる訳もなく、呆気なく橋に転がる。
腕を思い切り引っ張られたようで、腕がジンジンと痛む。
腕はまだしっかり掴まれたままで、このままでは跡がついてしまうのではないかと心配になった。
跡がついてしまったら、あの男はキレるだろう。
何人に触れられているのかって。
『あの、離して下さい…』
そう言いながら顔を向けると、そこにはよく見知った者の顔。
よく見知った者の顔は、ものすごくと歪んでいた。
『 っ … !! ーーーー … 』
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久々に書いたのでかなり下手な気がします…
続くかはわかんないです…
また失踪する可能性大です…
川に落ちそうな時の叫び声ではしっかり名前を叫んでいます。
ただ人によって武の呼び方が違うのでぼかしてます…
誰にしようか迷い中です。
(2024/08/24 22:38:53)
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コメント
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続き楽しみにしてます!