余命の残り

桃）え、、、どうゆうこ、と、？

青）ごめん、黙ってて。もう余命1ヶ月ないらしいよ、

桃）は、？え、いや、

青）急に言われてもわかんないよね。ごめん、

桃）い、一ヶ月以内に、ﾀﾋぬのか、？

青）正確に言えばもう一ヶ月ないらしい。

そうやって平然と言う

持病が悪化したらしい

もう覚悟を決めた様な口調だった

高校の頃から付き合って3.4年の頃の話

病院に行くと穏やかな顔で空を見ている

君はﾀﾋんでもいいの？

そんな事聞けずに俺は普通に接する

桃）青

青）桃くん！

元気に返事をするけどどこか悲しそうだった

だから元気に振る舞った

楽しい話をしてるうちに

気づいたら夜になっていた

楽しい時間はあっという間にすぎる

すぎるから価値がある

突然の事だった

真夜中に青の母から電話がかかってきた

青が心肺停止だと

急いで病院に向かった

ｶﾞﾗｯ

青母）桃くん、

桃）青は、

青母）大丈夫、まだ生きているわ

よかったと安堵し息を整える

医者）先程心臓がまた動きました。 生きてはいますがもう目は覚さないでしょう、

桃）ｯ､

君はもうこの目を開かないのか

今までの思い出がフラッシュバッグする

付き合った最初の頃の記憶

最近の記憶

病院での記憶

青）ねぇ、桃くん

桃）ん？

青）大好きだよ

桃）どうした？急に

青）伝えておこうと思って。いつﾀﾋぬかわかないからさ

桃）そっか、。じゃあさ、俺、青がﾀﾋんだらﾀﾋんでもいい？

青）なんでよ、生きてよ、僕の分まで

桃）えー、生きていけねぇよ、

青）まぁ、どっちでもいいよ？

桃）いいんだ、。てっきりダメっていうかと思ってた

青）まぁね、。ほんとは生きてほしいよ？でもさ桃くんがそうしたいなら別にいいよ？

桃）ﾌｯ、やっぱ持つべき物は青だなﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

青）ありがとーｽﾘｽﾘ

桃）俺も大好きだよ

青）ふふっ、大好き！

涙が自然と出てくる

はぁ、泣かないって決めたんだけどな、

青母は帰った

二人にさせてくれた

君の手をギュっと握る

桃）俺、どうすればいいかなぁ、。なぁ、青

青）へぇ、桃くんでも人生困るんだ、

桃）え、

青）ねぇ、桃くん。ﾀﾋぬってこんな感じなんだね、

桃）え、？

青）手握ってくれてるのに感覚がなくてわかんないや、。もう何も感じないなﾎﾟﾛｯ

桃）そっか、ｸﾞｽｯ

青）僕が、ﾀﾋんだらどうするの、？

桃）どうしようかなﾎﾟﾛ

青）僕の分まで生きてほしいかなぁ、

桃）わかったよ、俺生きるよﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

青）ありがとう。桃くん、笑って、？ﾆｺｯ最期くらい笑顔見せて、？

桃）わかったよ我儘だなぁ、ﾆｺｯ

青）ふふっ、かっこいいよ、自慢の彼氏だね、

桃）ありがとな、！

青）ありがとう。僕と付き合ってくれて。ありがとう。楽しかったよ。

桃）こちらこそありがとう、楽しかったよﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

青）桃くんの手の温もりが伝わってくるなぁ、

桃）そっか、ﾎﾟﾛｯ

青）大好きだよ。桃くんﾆｺｯ

桃）俺もだよ、大好き、！ﾆｺｯ

青）ありが、と、う、

ﾋﾟｰﾋﾟｰﾋﾟｰﾋﾟｰ

桃）あぁ、あぁ、ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

大好きだよ桃くん

桃）俺も、だいだいだい大好きだ、！ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

俺は生きる

青がいない憂鬱な日々

俺の余命の残りは青のために生きる

余命の残り