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とりあえず一段落。

時間は午前6時。埋葬の時間までまだまだあるので、皆は暫く来ない。

「…それで」


「貴方は…本当にクダリなのですか?」

目の前をふわふわと浮くクダリにノボリは問う。

同じく中を浮くシャンデラと遊んでいる。

シャンデラはゴーストタイプのお陰なのか、

クダリに触れられるようだ。

『うん。ぼくクダリ。』

「シャン、シャン?」

「いや貴方…一応死んでるんですよ

そこに遺体もあります」

『うん知ってる。結構びっくりした。』


「…呑気すぎませんか!?」

笑いながらふわふわと浮いて遊ぶクダリに

少し安心しつつもまだ驚きが収まらない。

「なぜそんな落ち着いていられるのですか!?」

『え?んーとね』

クダリは考え込むように顎に手を当て、

目を開いてノボリに近寄り勢い良く話し始める。

『ぼくね、死んだ後神様に会った!

それでね、もう一度だけノボリに会わせて

ってお願いしたら、いいよって言ってくれた!』

嬉しそうに話すクダリ。

「…そんなことあり得るんでしょうか」

とノボリは思ったが、この様子を見る限りと、

この子ならやりかねないと少し納得した。

『でもね、神様、約束だって』

「約束?」

ノボリが聞き返すと、

少し悲しそうな顔をしてクダリは言う。



『僕、1週間しかここに居られないって』


「…1週間、ですか」

長いのか、短いのか。

『あ、ぼく、ノボリにしか見えないからね』

すぐいつもの表情に戻るクダリ。

その顔の奥に、計り知れない色んな感情がある事をノボリは分かっていた。


「…そうでございますか」

『そーいうことだから、よろしくねノボリ』

クダリはノボリの肩の近くに浮いてそのままノボリについて行った。


▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽


埋葬の時間。


ノボリは目の前で眠る弟と後ろで呑気に浮く幽霊の弟に慣れないまま、棺に花を手向ける。

棺の蓋が閉まり、既に掘られた土の中に棺が入っていく。

「黒ボス…元気、出してください!」

「そうですよ!俺達もいますから!

辛かったら俺らも頼ってくださいね!」

駅員たち数名が瞼を軽く赤くしてノボリに言う。

「…ありがとうございます」

「白ボス…今はどこに居るんでしょうね」

「きっと天国にいるんだろ」

まさか今後ろにいるとは思うまい。

『見てノボリ〜!ぼくふわふわ浮ける!

風で飛んじゃいそう!』

また呑気に笑うクダリを見やる。



1週間。

自身の、『もう一度だけ会いたい』という願い。


何故神様はそれを許可したのか。



ノボリは青い空を見上げながらそう考えていた。


▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽



どうも、あけおめです

まぁこれ書いてるの12/31の22:34なんですけどね


話すこと特にないですね

ぬしのポケマスのフレコでも載せときますか


2815461584868726


気が向いたら申請してください

それでは〜

この作品はいかがでしたか?

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