テラーノベル
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※BLです。
クラスの人から、俺は「陽キャ」として見られていた。いつもクラスの中心で盛り上がっている、そんな人。
運動も出来て、そこそこ勉強も出来る。女の子からもモテるし、The・陽キャという目で見られていた。
俺は、石川先生が好きだ。
手が俺よりでかくて、背も大きい。俺の意見も全部肯定してくれる。全力で褒めてくれるし、本当に大好きだ。
そんな俺の片思いの生活にも、終止符を打たれてしまった。
「じゃん!!なんと、先生…結婚します!」
教室が一気にざわついた。
俺はひとりで固まっていた。
「子供の名前どうするんですかー! 」
「奥さん可愛いー?」
色んな質問で教室が溢れかえる。先生はみんなを鎮めるようにまあまあと繰り返していた。
俺は1人、何も声に出すことができなかった。
「実はかなり前からお付き合いさせていただいてて…やっとって感じで」
教室は大盛り上がりだった。
馬鹿。なんで秘密にしてたんだよ。俺が最初からそう知っていたなら、こんな結末にはならなかったはずなのに。
その日の放課後、屋上に駆け上がった。
「おー、シミズー」
「なんか、清水元気ない?」
いつものメンツ、中野と酒寄がいた。
「いや?いつも通りだけど。」
と振り絞って笑った。
「お前がそう言うなら、まー大丈夫か」
中野はそのままスマホゲームに没頭した。俺はただ、空を眺めることしか出来なかった。
「あ、もうこんな時間じゃん。」
酒寄が腕時計を見て帰る支度をし始めた。
「え、サカちゃんもう帰るの?」
と中野が少し首を傾げた。
「うん、僕今日ランチ行かなきゃで」
酒寄はそのまま屋上をあとにした。
中野と2人きりだった。
「…なあ、お前ホントに大丈夫か…?」
「うるせ、いつも通りだわ」
内心はずっと、石川先生の事でいっぱいだった。
「…石川、結婚したっぽいよなー」
中野がいきなり喋り始めた。
今その話をしないでくれ。そう叫びたかった。
「いいよなー、幸せそうで。」
「前から付き合ってたとか、すげえよな」
「子どもの名前俺たちに決めさせてくれないんかな」
と1人でずっとベラベラ喋っていた。今すぐにでも殴ってやりたかった。悔しさで拳を握り締める。
握り締めた拳に、ほんの一瞬、本当に少しだけ中野の手が触れた。
「なあ、オレ好きな人いるんよ」
中野が喋り始めた。
「でも、相手気づいてないっぽくて。」
「オレもきっぱり、伝えてみたいんだけどな」
「オレ意外と小心者なんかな」
ひとりで言って、はははと笑ってすぐ真顔になった。
「まあいいわ、聞かなかったってことで。オレそろそろ帰るわ」
と言って中野は立ち上がった。
「じゃあ、俺も帰るわ」
俺もリュックを担いだ。
「シミズも電車だよね?一緒に帰ろーぜ」
と中野が腕を組んできた。
夏から秋へと向かう気温は、生ぬるくて中野の腕が熱く感じた。俺の胸の中では、中野の言葉がつっかかって少し圧迫されているようだった。
コメント
3件
きゃあああ第1話から胸がギュッてなったよ〜!!😭💔 陽キャでモテ男の主人公がまさかの先生に片思いしてるギャップがエモすぎるし、結婚発表のあとの屋上のシーン、もう読んでるこっちも息苦しくなった…。でも最後の中野くんの「好きな人いるんよ」からの腕組んで一緒に帰ろ?はなに?!まさかのフラグ!?!?!酒寄くんの「ランチ行かなきゃ」も意味深だし、続きが待ちきれない!!先生も中野くんも酒寄くんも全員気になる展開すぎて沼る予感しかしない🌸💕
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えぬた
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