桃 × 青
桃
青
橙
⚠︎︎ 桃青 ⚠︎︎
⚠︎︎ 誤字・脱字 ⚠︎︎
年齢はおまかせで___
『隣に並ぶその時まで___』
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青side.
桃 『俺はっ、、俺はッ、!!』
桃 『もっと生きたいッッ、!』
ポロポロ
○ 『はいカット~!』
○ 『いいねぇ~!桃くん!やっぱり桃くんを主役にして正解だったよ~』
桃 『、、ありがとうございます。』
○ 『じゃあ次!青くんと、桃くんのシーン撮ろうか!』
青 『は、はいっ、!!』
桃 『俺はずっと病気だし、もう長く生きられないからな、、笑』
青 『なら僕と思い出つくろう!!』
桃 『えっ、?』
青 『だから僕と一緒に、、、って、あれ、』
青 『あ、ご、ごめんなさい!!』
青 『セリフ忘れちゃいました、、。笑』
○ 『カット~』
○ 『最初はしょうがないな笑』
○ 『まぁ顔も硬いし、セリフの気持ちの入れ方ももう少し練習した方がいいな』
○ 『一旦休憩を挟もうか』
青 『ぁ、すいません、僕のせいで、、』
○ 『いいんだよ笑、これから慣れていけば』
○ 『まぁ演技のことは桃くんに聞くといいよ』
青 『!!』
青 『わかりました!!』
僕は最近俳優とやらをデビューした
これは僕のデビュー作になる
僕はこの現場が初めての撮影で慣れておらず
あれだけがんばって覚えた台本も緊張で飛んでしまった。。
このドラマのメイン、主役である
僕と同い年の桃くん
僕は桃くんに憧れてオーディションを受けた
生で見る桃くんの演技は、
テレビで見るより迫力があって、
まさに迫真の演技って感じだった
そんな桃くんに今からアドバイスをもらってみようと思う!
同い年だしきっと仲良くなれると思うんだよね!
青 『あ!桃くん!お疲れ様!』
青 『さっきはごめんね、僕のせいで、、』
青 『桃くんってやっぱり演技うまいね!』
青 『どうやったらあんな演技ができるの?』
桃 『、、。』
え?
聞こえなかったのかな、?
青 『あの~、、桃くん、?』
桃 『俺に聞くな。』
桃 『俺の演技なんて下の下だ。』
青 『え、、』
突然の返事に僕は驚いた
画面の中の桃くんはもっとふわっとした笑顔で
優しい感じだと思っていたけど、違った。
いや、まてよ、これは僕が嫌われているだけなのか、?
ま、まさかね、笑
青 『僕桃くんの演技に憧れてオーディション受けてここに来たんだよね!』
青 『僕たち同い年だし!仲良くしない?!』
桃 『そんなくだらないことを言う暇があったら少しでも練習したら?』
桃 『俺だって練習したいし暇じゃないんだけど。』
青 『ぁ、、ごめん、。』
完全に嫌われている。。
△ 『青くん桃くんと仲良くしたいの?』
青 『えっ、あ、そうです笑』
△ 『桃くんは手強いよー?笑』
△ 『いっつもあんな感じだし。。』
△ 『演技はあれだけ上手いのにね笑』
△ 『小さい頃はもっと笑顔の素敵な子だったんだけどな~、。。』
青 『そうなんですね。』
どうやら僕が嫌われている訳では無いらしい
そこは一安心かな笑
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桃side.
○ 『桃くん~ちょっとおいで~!』
休憩中 監督に呼ばれ部屋に入る
橙 『よっ!桃』
桃 『ぇっ、、なんで、ここに、』
橙 『なんでつったって、桃ちゃんの演技見に来たんやけど、笑』
桃 『なんでよ、、』
桃 『こないでって言ってるじゃんっ、!!』
桃 『やめろよ!』
橙 『えぇ~、そんな言わんでも~笑』
○ 『まぁまぁ笑 桃くんもせっかくだし橙さんに見てもらいなよ笑』
桃 『、、っ、』
呼ばれた部屋にいたのは
俺の年の離れた兄である橙兄ちゃん。
橙にぃは俺の師匠だ
橙にぃはみんな知ってるいる超有名俳優として活躍している
そんな兄がいる俺はいつもプレッシャーと戦っていた
昔はあんなに大好きだった橙にぃも、
今では変わってしまった
桃 『俺は~、、これにしようかなっ!笑』
桃 『こっちでもいいけど~、、!』
桃 『ん~、、悩ましいぃ、、!!』
青 『じゃあ僕はこれにするね』
○ 『カット~』
○ 『青くんもう少し感情を込めてみようか!』
○ 『これじゃあ桃くんの演技が際立たない』
青 『は、はい!すいません、!』
橙 『うまくなったな~桃』
橙 『前は今の青くんみたいな演技しよったのに笑』
桃 『いつの話だよ、、』
橙 『俺が教えたからこんな上手くなったんやろ~?笑 感謝し~や?笑』
桃 『なんで来たんだよ。来るなって言ってるだろ。』
橙 『俺だって桃の演技見たいんよ~しゃ~ないやろ~?笑』
桃 『俺の演技見て笑いに来たんだろ。』
橙 『は、はぁっ、?!』
桃 『どうせ、、どうせ、橙にぃの方がうまいから、』
桃 『また俺と比べるんだろう!!』
桃 『俺はもううんざりなんだよ!』
桃 『橙にぃの弟だからって上手い演技を要求されて、』
桃 『怒られて、、俺がどんな気持ちでこれまでやってきたか、、、』
桃 『ふざけんじゃねぇよっ、、』
橙 『桃っ、』
桃 『俺はもうやめる』
橙 『は?!なに言って』
桃 『ずっと前から決めてたんだ』
桃 『俺はもういらない。』
橙 『お、おい桃!ま、 待てよ、!!』
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青side.
桃くんの練習方法が見たくて
休憩中の桃くんのあとをつけていたとき。
桃 『俺はもうやめる』
橙 『は?!なに言って』
桃 『ずっと前から決めてたんだ』
桃 『俺はもういらない。』
橙 『お、おい桃!ま、 待てよ、!!』
聞いてはいけないことを聞いてしまった
青 『えっ、?どうゆうこと、?!』
青 『桃くんっ、!、』
桃 『、!!っ、ポロ』
泣いている桃くんを見つけた時は
思わず声をかけてしまった
青 『桃くん、やめちゃうのっ、?』
桃 『えっ、、なんで、それを、、ぐすっ』
青 『ごめん、、お兄さんとのお話、聞いちゃった。』
桃 『、、そっか、笑』
青 『、っ、、』
桃くんは演じている時とはちがう
悲しそうな、今にも消えてしまいそうな
弱々しい笑顔をした
桃 『俺のイライラぶつけてごめんな、』
桃 『青はなんにも関係ないのに。』
青 『、!』
名前。覚えてくれたんだ。
青 『そんなことないよっ、!!』
青 『桃くんにこんなことがあるって知らなかったし、』
青 『というか、僕の方がなんも知らないのにいろいろ聞いちゃって申し訳ない。。』
桃 『、笑』
桃 『俺には兄ちゃんみたいな才能はないんだ。』
桃 『演じるのは好きだったけど、今はちがう』
桃 『演技をする度に、胸が痛くなって、苦しくなる。』
桃 『橙にぃのせいじゃない。』
桃 『全部俺のせい。』
桃 『俺の心が弱いから、勝手にプレッシャーに感じるだけ』
桃 『でももういいんだ』
桃 『おわりにしたい』
桃 『実はもうずっと考えてたんだ、』
桃 『今回の作品を最後に、俺はいなくなろうって』
青 『、、っ』
桃くんはきっと、この業界からいなくなるってことを、言っていると思うけど
桃くんは違う意味で、ほんとうにこの世から消えてしまいそうだった。
放っておいたらいけない。絶対に後悔する。
後悔しない選択なんてきっとないけど、
桃くんのためなら、なんだってする
青 『僕はさ、自分に自信がなかったんだ。』
桃 『ぇ、、?』
青 『そんなある日、ふとテレビを見たら、桃くんが写ってた』
青 『楽しそうに演技をしてる桃くんを見て、見てる僕までなんだか楽しくなってた、笑』
青 『僕にもあんなことできるのかな?って、してもいいのかな?って、自信を持てた。』
青 『僕が今ここにいる理由を作ってくれたのは紛れもなく桃くんなんだよ』
桃 『、!』
青 『さっき、生で桃くんの演技を見たとき思ったんだ』
青 『今はまだ、なんにもできないし、桃くんと一緒の土俵にも立ててないけど、笑』
青 『これからもっと上手くなって、桃くんの隣に並びたいって、いつか絶対。必ず。』
青 『だからそれまでまっててよ笑 僕のこと』
桃 『、、。』
桃 『そっか、、、俺が、誰かの夢に、、』
桃『、笑笑』
青 『、?』
桃 『さぁ~て、青は俺の隣に来るまで何年かかるかな~?笑』
青 『、!!』
青 『すぐ追いつくよ!!もうすぐなんだから!!』
青 『追い抜かされないようにね!笑』
桃 『望むところだ笑』
青 『笑笑』
桃 『笑笑』
❦ℯꫛᎴ❧
最後まで見てくれてありがとうございます💗
この後どうなったのかは、みなさんのご想像にお任せします🤞🏻
よければ🤍お願いします🙌🏻
またね
コメント
3件
設定から最高すぎるよ🤦🏻♀️💘