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1 約束
朝五時半。いつも通りの時間に起きて、いつも通りに朝ご飯を食べて、ドアを開けて学校に向かう。いつも通り。本当にいつも通りの生活だった。当たり前の日常。なのに僕はどうやら、通学路で倒れていたらしい。確かに心臓が痛かった。……いや苦しかった?。かな。でも気のせいだって決めつけて。どうせ治るって呟いた。なのに何でかわからないけど。「心臓病」だって言われた。は?。何それ(笑)。冗談だよね?。これ夢?。きっとそうに違いない。ついでに余命宣告までされて。余命1年半も無いって。ふざけんなよって話だよな。死ぬのが怖い。受け入れられない。自殺でもしようかな?。そんなことを考えてた。でもそんな僕を救ったのは。同い年の少女だった。彼女は僕が定期検診に通っている病院の友達のお見舞いに来ていたらしい。ちょうど病院の屋上で楽に死ねる方法を探していて、転落死の文字が丁度目に入ったという理由で転落死しようと考えてた矢先。ふと後ろを見たらベンチに座って、歌を歌っている人が居た。透き通るように美しい歌声だった。僕は興味本位で近づいて声を掛けた。「……ねぇ。」っと。そしたら少し驚いた顔をし歌を歌うのをやめ、こちらを振り向いた。『んっ?』と微笑みながら彼女はこちらを見た。「歌……好き。なの?。」そう問い掛けたら。『うんっ。大好き。君は?。』僕は驚いた。いや……僕が急に話しかけたのが悪いけど。急に聞かれて驚いたから。瞬発的に「好き。」と答えた。『そっか……君とは仲良くなれそう。で、君は何でここに居るの?。』僕は心臓病ってことを言えなくて、入院している友達のお見舞い。とだけ言った。そんな初対面の人に心臓病なんだ。とか言ってもね(笑)。驚かれて終わりだし。その後彼女は『嘘だぁ~(笑)』と言われた。え、何でわかるの?。っと思っていたら。そういえば点滴を付けているの。忘れてたや。……でも言いがたいなぁ……(笑)。ってことで軽い盲腸とだけ伝えた。『ふーん?。』少し納得いっていなさそうだ。んまぁ怪しまれても仕方ないか。そしてその後、僕達は約束をした。またこの病院で。会おうと。