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そこからというもの、
俺はスマイルしか友達がいなかったし、
話しかけてくれる優しい人もいたけど
興味がなくて、何も喋れなかったから
みんなを困らせちゃって
いつのまにか俺の周りに人はいなくなった。
寂しくて、悲しくて、苦しい毎日。
スマホなんて持っていなかったし、
親同士も話したことがないらしく連絡が取れない。
小学生時代はこんな感じだったから
中学はちょっと遠い、知ってる人がいない学校を選んだ。
もしかしたらスマイルがいるかもと思い希望が見えたけど、
世の中そんな上手くいかなくて。
だけど、スマイルがいない環境でも、
中学からはがんばると決意した。
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とにかく小学生の頃のように、
周りに人がいなくなるのは避けたかったから
嫌われないように努力した。
優しくしたし、勉強も運動もたくさんした。
だから俺に告白してくれた人もいたけど、
やっぱり心の中はスマイルでいっぱいで、
他の人になんか微塵も興味がなかった。
彼からもらった紫色の花はもうとっくに枯れているが、
ちゃんと袋に入れて保管している。
スマイルはもう忘れてしまっているかもしれない。
とっくに捨てているかもしれない。
それでも、一方的な愛でも、
俺はスマイルだけが好きだ。
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コメント
2件
離れても smさんのことを思ってるknさんが儚くて すきです !! 続き待ってます.ᐟ.ᐟ