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こんにちは、ねこもみじです!
今回は湖 葵さん(みずさん)と交換リクのお話です…!ෆ
気づけばリクを頂いてから2ヶ月以上もの時が経ち、更に書いた話も長すぎるという謝罪案件です…🙇🏻♀️⸒⸒
大変遅くなりました…߹ ߹
注意
・青桃
・赤水
・学パロ(生徒×先生)
・エセ関西弁
・御本人様とは関係ありません
ーーーーー
「じゃ、この辺りテスト出やすいからよく覚えとくんだよ」
「明日は今日の続きからやるから復習しっかりしててね」
終わり際に放つような言葉に船を漕いでいた隣の席のやつがピクっと反応した。
「それじゃあ号令お願いします」
その言葉に起立、と声がかかる。ガラガラと椅子を引く音が響いて「ありがとうございましたー」と伸びた声が教室中に木霊した。
授業が終わったかと思えばクラスメイトは一斉に先生を囲って話し出す。
「お前らほんと俺の事好きだなぁ」
可愛い生徒たちだなー、と微笑んでいるのは担任のないこ先生。
社会科の先生で去年から学校に異動してきて、異動後瞬く間に人気になった若い先生。
俺達高校生と年齢がそこそこ近いことから年上のお兄さん、と言った感じでみんな気軽に話せるんだそう。
人気な理由は他にもある。それは容姿もモデルなんじゃないかというくらい整っていて更には優秀で、それでいて周囲を明るくする…どこまでも完璧なないこ先生に尊敬の想いもあるからだ。
俺もそんなないこ先生に憧れを抱く一人である。
「もうみんな離れて、HR始めるよ」
くすりと笑いながらそう言う先生に目が釘付けだった。
「今日もないちゃん先生と話せなかったの?」
放課後、図書室で勉強していたところをほとけに捕まってしまった。
「ないちゃん先生って…お前そんな仲良いん?」
「僕はいふくんと違って毎日話してるからね、いふくんと違ってね!」
「うるせーあほとけ」
「…俺だって先生と話したいし」
「…じゃあ、明日話しに行こうよ」
話せないと言っているのに何を言っているんだとばかりに眉間に皺を寄せてほとけを見つめる。
「そんな顔しないでよ、僕が一緒に行ってあげるからさ」
コミュ力が高いほとけが付き添ってくれるというならもしかすれば先生と話せるかもしれない、と淡い期待に思いを馳せていたところを「その代わりなんだけど…」 と条件付きで話を持ちかけてくる。
「いふくんってりうちゃんと仲良いじゃん?」
「だから、僕もりうちゃんと仲良くなりたいなーって思ってて…」
妙に頬を赤らめるほとけの様子を見て察した。
「ほーん、要はお前とりうらをくっつけろと」
「ちょっと声でかいって!!ばか!!」
お前の方がうるさいけどな、という言葉を飲み込んでこほん、と咳払いをする。
「んはは、ごめんやん…じゃ、協力よろしく」
こうして条件付きのキューピット作戦が始まった。
……が、なかなか上手くは行かないものだと開始三日目で思い知る。
「あー、今日もダメやった」
ないこ先生が人気すぎて近づけん、ほとけに協力してもらっているものの運悪く今週は社会の授業が少ないし、HRが終わった瞬間に職員室会議があると言って猛ダッシュで廊下を駆けていく。
「こんなに空回りするかぁ…?」
今日はほとけは用事があるらしく、図書室で一人で自習中。
シャーペンがノートに擦れる音だけが部屋に響き渡る。
「……ないこせんせ、」
小さく呟いた言葉が宙に浮くだけ……そのつもりだった。
コツコツとした音が聞こえたきた。……これは、靴なら、誰か来た?
「…誰か俺のこと呼んだー?」
ずらっと並んだ本棚の隙間から聞き覚えのある声が聞こえてきた。
…まさか、来た人って……
「あれ、猫宮?」
「ぇ、ないこ先生…なんでここに…?」
目の前には桜色のような桃髪の先生がいた。
「ん?歴史教える上でもっと参考になる辞書とか置いてあったりしないかなぁって思って探しに来たんだよね」
「猫宮こそ一人で勉強してんの?偉いじゃん」
そう言いながら俺の前の席を引いて座る先生。
……いや、…え、?困惑状態の俺を気にせず対面の状態になり「何解いてんのー?」と呑気に話しかけてくる。
「英語ですけど…」
「へぇー、猫宮英語のテスト点高いもんね」
それは元々好きだからこなしただけ。
「社会も満点近いもんなぁ」
それは…苦手だったけど先生が誉めてくれるから頑張ったんだ。
「すごいね、本当に」
ふわりと微笑むその表情がとても優しくて、胸がぎゅっと締め付けられるような感覚が広がる。
「猫宮かっこいいしモテそうだしな」
「…そんなことないです、」
「俺は…先生のこと好きなんで」
そう呟くと先生は目を丸くして止まってしまった。
言ってしまったことは形としては残らないものの、ずっと心の中で残ってしまう。
「……そっか、そう思ってくれるのは嬉しいよ」
「でも、俺は先生で、猫宮は生徒だから…」
その言葉で既に「ごめん」と言われたようなものだ。
「……そうですよね!!分かってるんです」
「そろそろ時間なんで俺帰りますね」
急いで参考書やペンを片付けると「…猫宮っ」とないこ先生が止めてくるものの俺は「先生さようなら」とその言葉だけを残し、逃げるようにしてその場を駆けて行った。
ーーーー
これは大分やらかしてしまったなぁ、猫宮が走り去っていく姿をただ目に焼きつけるだけだった。
まさか生徒にそんな感情を抱かれるなんて思っていなかったから、動揺して今も呆然と立ち尽くすだけ。
明日からどうやっていこうか、あんな中途半端な返事は良くなかったよな、
ぐるぐると思考を巡らせて最適解を導き出すのに精一杯だった。
「…俺どうしようか」
「ほんとにどうすんの、ないこ先生」
振り返るとそこにはりうらの姿があった。
「お前、…聞いてたの?」
「聞きたかった訳じゃない、…けど、聞いちゃったよ」
申し訳なさそうに言うりうら__弟からは到底嘘だなんて思えなかった。
「りうらはただ、鍵忘れて学校来ちゃったからないくんに鍵貰おうとしただけ」
「図書室居るかなって思って覗いて見たら、友達が兄に告ってて、微妙な返事して振ってたってわけ」
「…それは…」
「ねぇ、ないこ先生。生徒と先生は恋愛しちゃダメなの?」
「え?」
「先生の職場だから?仕事に悪影響が出るから?」
それとも、と言い真剣な表情でこちらを見つめる。
「まろの未来を考えたから?」
何も言えない俺を気にせずりうらは続ける。
「ないくんの事だからまろを思っての行動かもしれないけどさ、本当は自分の気持ち隠してるんじゃないの?」
「それは…」
「ないくんは生徒思いだし、何より真面目だからさ。生徒のためにこうやって図書室に来て勉強したり、家で夜遅くまで授業のこと考えたりしてんじゃん」
りうらはないくんの努力を知ってるよ、と微笑む…と思えば悪い顔をしてワントーン声色を上げてこう言った。
「だから、たまには悪いことしていいんじゃない?」
「ないくんはどう思ってるの?」
「俺は…」
「嬉しかったけど、それが好きに繋がるのかはよく分かってない」
「生徒だからって思う部分が強いし、そもそも生徒と恋愛なんてダメだと思う…けど、正直好きって言われて嬉しくない訳ではなかった…かな」
「…ないくんってほんと遠回しに言うなぁ、『嬉しくない訳ではない』、じゃなくて『嬉しいんだよ』」
「思うことまろに言ってみたらいいじゃん、このまま卒業まで関われなくていいの?」
「……お前、本当に弟?」
「弟だから兄の思うことが分かるんだよ」
「今日はもう居ないだろうから、明日辺り話してみたら?」
「…そうする」
その言葉を聞いて安心したのかふふっ、と笑みを浮かべた。
「お礼は社会の内申点でいいからね」
「そんなことする教師がいるかあほ!!」
さらっととんでもない事を言うりうらに今度はこっちが笑ってしまう。
「嘘だよ、その代わりりうらの恋愛話に付き合ってよね」
「え、お前好きな人とかいんの!?」
「あーあー、何にも聞こえないなー」
「家に帰ったらたっぷり聞かせて貰うから安心しろ!!!」
わざとらしく耳を塞ぎ大声で言うもんだから、こっちも大声で返してやる。
「…ありがとね、ないくん」
「いやいや、そのセリフは俺が言うべきでしょ」
「んーん、違うの。ないくんとまろを見てたら待ってるだけじゃ何も変わらないなって思って」
「そういうもんなの…?」
「うん、そういうもん。」
「じゃありうら先帰っとくから、ないくんも早く帰ってきてよね」
ばいばーい、なんて弾けた笑顔で弟は帰って行った。
『待ってるだけじゃ何も変わらない』…か、
「あいつも大人っぽくなったなぁ」
探すはずだった辞書のことを思い出して、待っているりうらのためにも急いで探すことにした。
ーーーーー
「いふくん、今日すっごいニヤついてるけどどうしたの?」
HRも終わり、クラスメイト達が帰宅準備をする中ほとけが話しかけてきた。
もしかして昨日告白した?なんて戸惑いながら聞いてくる。
俺そんなにニヤついてるか?
「告白はしたよ」
「え!!?どうなったの!!」
目を輝かせていうほとけに俺は口角を上げてこう言った。
「見事に振られたよ」
「…ん?『振られた』?」
一旦フリーズするほとけを横目に次の社会の授業の準備をする。
「…振られてどうしてそんなに元気でいられるの、いふくんってばもしかしてM気質だったりする?」
「はぁ?そんなんけないやろ」
「正直振られたのは苦しかったよ、やっぱり駄目かぁって思って」
そう思ったのは本当だ。ないこ先生との会話を思い出しただけでも昨日の緊張とショックは鮮明に胸に残ってる。
「でも、こんなんで諦めるほど弱くないし」
「こっから惚れさせにいくのが楽しいかもしれへんやん」
「…いふくんって結構…いやかなり変わってるよね」
「お前よりかはまともやと思っとるけどな」
そう言うと即否定の言葉が入ってくる。
「とにかく、俺は諦めへんからお前も頑張れよ」
「いや…その実は…」と何かを躊躇うように言うほとけに疑問持った時、ないこ先生が教室に入ってきた。
「まだ誰か居んのー?って、なんだ二人か」
昨日のことは何も無かったかのように接してくる先生。
…と、思っていた。
「そうだ、いむ。お前のこと待ってるやつがいるから昇降口行ってきな」
「僕のことを待ってる人?」
「うん、いむが来ないから呼んで来てって言われたんだよ」
ほとけの方を見るとハテナマークを浮かべているような不思議な表情をしながらも準備をしていた。
「いふくんごめんね、僕行ってくる、また明日!」
「おん、また明日」
慌ただしく廊下を走ってほとけは帰って行った。
「猫宮は俺とお話ね」
その言葉を聞いて目を丸くする。
これ、ないこ先生にアタックするチャンスなんやないか…?
「あの、先生っ」
「昨日…猫宮のこと振ったじゃん」
突然、昨日のことを話し出す先生。
「そうですね、…諦めてませんけど」
「え…?」
目をパチパチと瞬きをして動揺が隠せていない先生。
「俺、先生のこと好きなんです。誰にでも優しいところも、笑った時の顔も、生徒のことを想って努力しているところも」
「…それ、なんで…」
「りうらに聞きました。俺は遊びで言ってるわけじゃないんです、本気やから」
「…嘘じゃないのは、分かってるよ」
ぽつり、といつもの優しい声で呟く。
「猫宮がそんなことするやつじゃないのも分かってる」
「俺は、猫宮のことを思って断ったつもりだった」
「『つもりだった』…?」
「生徒の未来を俺なんかで潰したくなかったから、…でも、本当は自分を隠したかっただけなのかもしれない」
「正直、お前に言われて…嬉しかったよ。そんな風に思ってくれる人が居るなんて思ってなかったからね」
「でも、断ったから猫宮はもう関わってくることはないだろうなって思ってたんだけど…朝からHRまでずっと笑顔でこっち見てくるし、また告白みたいなこと言われたし…」
ふふっ、と微笑を浮かべて先生は言った。
「俺もお前みたいに素直になった方がいいのかなって思ったんだよ」
「…ってことは、」
「…好きなのかは分からないよ、そういう感情持ったことないし」
「それでも、猫宮の気持ちに応えたいなって思うから」
…十分すぎるその言葉に思わず先生に飛びついた。
「うわっ、ちょっと猫宮__」
「先生、好き。好きです。」
ぎゅっ、と抱きしめて俺よりも大きくて温かい体を包み込む。
「俺、絶対先生のこと惚れさせるんで、覚悟してください」
「…わかったよ、」
照れくさそうに笑う先生が教室に差し込む光よりもずっと輝いて見えた。
ーー番外編ーー
「いふくん、またないちゃん先生囲まれてるよ」
「大丈夫、俺お前みたいに嫉妬深くないから」
あれから先生に猛アタックをして晴れて付き合う……までは行っていないが、先生の荷物を運ぶと口実にして職員室まで着いて行ったり、放課後に二人きりで話したりと少しずつ距離が近づいてきている…と思っている。
ほとけはりうらに好意を寄せてアピールをしていたものの、最終的に告白してきたのはりうらだったそう。
「いや、違うって!!嫉妬深いのはりうちゃんだから!!」
「そんなこと言ってるとりうら来るかもしれんぞ?」
「やだなぁ、そんな偶然起こらないって」
あはは、と笑うほとけの後ろに赤髪が見えるのは幻覚だろうか。
「……いむ?」
「ひぇっ、りうちゃん…」
「誰が嫉妬深いって…??」
「…ないこ先生ー!!いむがりうらのこと嫉妬深いとか言ってくるー!!いむの評価下げてー!!」
「ちょっと、りうちゃん!?!?」
りうらの声に反応したないこ先生がこっちに来る。
「こらいむー?うちの可愛い弟を虐めないの」
「虐めてないってば!!!?」
ほとけの主張に大声で笑うりうらとないこ先生。…やっぱりこの二人兄弟なだけあって笑い方も似てるんだなと新たな発見をした。
「…で、まろはもっと嫉妬しろ」
「…え、ないこ先生がデレた!?」
「デレたとかいうかばか」
笑いながらも頬を赤らめる先生がどうしても可愛く見えて、また抱きしめてしまう。
「先生今日も放課後お話会な」
「はいはい、…分かってるよ」
仕方ない、と言いながらも実はその時間が嬉しいということを俺は知っている。
絶対に惚れさせてデレさせてやる、ないこ先生から「好き」って言わせてやる、そう決意したことなんてきっと誰も知らない。
コメント
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こんなにも長く書けるなんて尊敬、✨️ 約6000字はやばいね🥹 次の投稿楽しみにしてる♪
なんで…こんなに長い話が書けちゃうかな…??(すいません、あいつのサブアカでつ、もみじちゃんなら分かってくれると信じてるよ✨️✨️) 相変わらず、もみじちゃんの作品には心打たれます…😘 文才とうちに言っておきながら、レベチな作品投稿やめて欲しい(?) それほど、もみじの書くお話大好きですうううう!!! いつかさ、もみじちゃんの作品のイラスト描いてもいいでしょうか…?
こんなに長くお話書けるの凄いな…!✨️ 何か最近もみじちゃんに凄いしか言ってないかも🙄語彙力なくてごめんね(( 台詞の一つ一つに作り込みが感じられてやっぱり物語書くのうまいなーって思ってます🙂↕️ 次の投稿が20日ということは…そういうことかな?😎
#いれりすさんと繋がりたい
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