何気ない一日。存在する音。
確かにそこに存在している不確かなもの。
桜と出逢いと別れの春。蝉の鳴き声でうまる夏。木ノ葉が色付く秋。真っ白で跡も消えていく冬。
雨音が響く。小鳥の鳴き声。耳に触れる人々の話し声。笑い声。泣き声。歌声。産声。
色々な音が混ざり合っている。
考え方によって日常が幻想的で不思議なものに思える。
ずっと死にたかった。消えたかった。
自分の存在がもとからなければなんて何度考えたことか。
投げつけられる言葉。
押し付けられる感情。
そんなもの押し付けないでよ
全てが息苦しい。何もない私からこれ以上何を奪うというの。
苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い
誰かたすけて……
…なんて馬鹿馬鹿しいな
今までの人生で思い知ったじゃないか
人は自分が一番かわいくて大事なんだ
また裏切られるだけ
希望なんて見出すな
独りで戦え
自分のために。自分で。
数日後
海に身を投げた。
まぁ普通に敗けた。
精神的な意味でも多分物理的にも。
だんだんと感覚がなくなっていく。
陽の光が遠のいていく。
闇が広がる。
これで全て終われるんだ。
解放される。
もう終わるとなるとなんだかこんな世界のことも懐かしく愛しく想えた。
これで……最後。
最後に思ったのは唯一の心残りの
“あの子”のことについて。
1人でも大丈夫かな。
…………
大丈夫なんだろうな。
_さようなら。_
……………ここ何処だろう。
海に身を投げたのは覚えている。
何か幻想的な場所に来てしまった。
まじで何処?
人っ子一人いないんだが?
え?こんなことある?
もしかして一回死んだから転生させてあげるよ的な?
の割にはそれっぽい人いないんだけど
人か知らんけど。
てか私思いっきり現代っ子だからスマホとか無いと無理なんだが?
死ぬ時に終わりだと思って何も持ってなかったことを非常に後悔している。
くっそ、数日前の自分が恨めしいっ
まじでどうしよう。
現実逃避してたけど何にも状況変わんね。
いっそ此処で永遠の眠りにでもついてやろうか。
嫌がらせとして。
うん。きっと赦される。大丈夫。私は死んだだけ。うん。大丈夫。
冬眠しよ。
本日(?)二度目のここ何処。
はい。なうです。
目覚めたらまたよくわからん違うところに居ました。
何なんこの世界?死んだ後の人間に優しくしろ?
何かしらの説明よこせや!
ほら何かあったじゃん。 徒○草とかにもさ! 何事にも案内人は居るべきだ的なさ、それだよそれ。
まじで何処だよここ。何だよこれ。
神とか居らんのか…?
話しかけたら会話できんのかな?
神様ー!おーい!起きろー!
返信なし!よし!諦めよう!
何か文字が浮かび上がってきた。
まさかの話すより書いて通じあう派の神様だった。
けど私漢字読めねぇから無理だ。 日本には平仮名と片仮名という文化があるから是非とも使ってほしい切実に。
そんなことを思っていたらちゃんと読める字で 書き直された。
ありがた。
長々と書いてある文章をまとめると
①案の定私は転生した(というかこれからする)
②此処はまだ世界と世界の狭間的な場所 (なんかよくある漫画とかみたいな感じ。 空が上下にあるみたいな)
③転生する際に転生特典的な感じでいくつか願いが叶えられる(転生する場所とか生き物とか能力的なものが選べるし自分で考えて創るのも可)
……自由だな
結構転生ってしてみるもんだな
何か頑張ったら報酬もらえるかな
取り敢えず今は寝起きだから後でいいかな
今は寝ぼけて変なこと言いそう。
おやすみ。
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