※医療パロ
※青黄
※活動休止中メンバー登場します
side 青
青「ん〜ッ……(伸び」
紫「いや〜今日は静かだねぇ」
青「良い事やけど暇なんよ」
紫「そうだねぇ」
僕はころん。
苺総合病院救命救急センターの救命救急医として働いている
今は金曜日のちょうど日付が変わった頃
だから土曜日かな…なんてそんな事はどうでも良くて
夕方の6時に日勤の人達から引き継ぎを終えた僕は同じ当直担当のなーくんと雑談に花を咲かせていた
救命救急センターといっても患者が運び込まれなければ基本忙しくない
静かな落ち着いた夜はこうして雑談に花を咲かせる事もしばしば
紫「でも、なーんか嫌な予感がするんだよね」
青「やめて!?フラグ立てないで!?」
紫「ころんといるとろくな事ないし」
青「え、なーくんひどい!」
こう返してはいるがあながち間違いでもないのが悲しいかな、現実なのだ
僕が当直の時は、最初は静かなのだが深夜1時や2時頃から連続で運び込まれてくるのだ
そして立てられたフラグは綺麗に回収される事となる
深夜1時。
救急隊直通回線の電話機が着信を知らせる赤色へと光る
それと同時に着信音がけたたましく鳴り響いた
それまでだらけモードだった僕の脳みそは一瞬にして仕事モードへと切り替わる
青「こちら苺総合病院救命救急センター!」
救「こちら苺救急!患者の受け入れ要請です!」
青「受け入れ可能です!患者の容体は?」
ここは救命救急センターだから運び込まれる患者はほとんどが三次救急、つまり重症患者なのだ
患者の容体を聞いてから受け入れの判断をしていては遅い
救「患者は20代男性、信号無視の車に跳ねられたようです」
救「意識レベルはJCSでⅠ-2」
救「右足の開放骨折を認め、頭部からの出血があり吐血しました」
救「10分ほどで到着予定です!」
必要情報を聞いた後通話を切り、
青「患者は20代男性、意識レベルJCSでⅠ-2、開放骨折と頭部出血、吐血あり!」
と、先程聞いた情報を共有する
紫「〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
なーくんが細かく的確な指示を出す
それを聞き他の医師や看護師が慌ただしく動き出す
各科の当直医への連絡
他にも必要な器具の準備などそれぞれが違う動きをする
僕は僕で滅菌ガウンを羽織り滅菌手袋を付け患者を待った
運ばれてきた患者を1、2、3の合図で救急車のストレッチャーから救命救急センターのベッドへと移す
その時に患者の顔を見て気づいた
青「はッ……?」
青「おまッ…ふざけんなよ…」
運び込まれてきたのは……
僕の彼女のるぅとだったのだ
どんな状態の患者を見ても、例え顔見知りの患者を見ても冷静を欠くことは無かった僕だが流石に今回は驚いた
立ち尽くす僕の横では看護師さん達がルートを取ったり指にパルスオキシメーターを付けるなどテキパキと動いていた
僕は……動けなかった
紫「ころん(低音ボイス」
普段のなーくんからは想像もつかないような低い声で名前を呼ばれ、飛び上がるほど驚いた
紫「お前が焦ってどうする」
紫「大事なんだろ?助けてこいよ!(バシンッ」
青「ったぁ……」
背中を平手打ちされたがかなり痛かった
けどそれで僕は冷静を取り戻した
患者…るぅとくんの横たわるベッドへと走り様子を聞く
青「ごめん、どんな感じ?」
看「血圧脈拍共に安定してます」
看「エコーして今頭部のCT予約してます」
青「おっけ、わかったありがとう」
青「吐血したらしいから内視鏡の準備しといて」
青「骨折部分は生食で洗浄するから用意よろしく」
青「麻酔科に連絡と手術室空いてるか確認も!」
看「はい!」
僕の指示に看護師さん達が散らばっていく
青「るぅと、分かる?」
黄「なに…慌ててたん…ですか…」
青「良いから。ここ、どこかわかる?」
黄「病院…」
青「じゃあ今日は何日?」
黄「7月……何日ですっけ」
最初は見当障害があったようだが処置のお陰だろうか、今は受け答えもはっきりしていた
まぁ日付を覚えてないのは今に始まったことじゃないしいっか。
毎日今日何日?なんて聞いてくるし
結局今回もるぅとくんの搬送を皮切りに、続々と患者が運び込まれてきて静かのしの字もない1晩となった。
深夜2時頃に7台が絡む多重事故の怪我人が一斉に運び込まれてきた時はもうてんやわんや。
ったく…何をしたらそんな深夜に車7台も絡む事故が起きるんだか……
そして夜勤も明け引き継ぎも終えたタイミングで開催されるのはなーくんとの愚痴大会
青「あ”〜っ!」
青「まじであいつ…ぶっ〇してやろうかな」
軽く10年は寿命縮んだ気がする
紫「いやこわいこわいwwww」
紫「一体何があったのwwww」
青「いや実はさ……」
そう言って僕は話し始めた
処置も落ち着いて病棟へ向かってストレッチャーで移動していた時のこと
看護師さん数人と僕でるぅとくんを乗せたベッド一般病棟へと運んでいた
黄「ころちゃん……」
青「ん?なに?」
黄「何でそんなに…慌ててたんですか?」
……は?こいつ自覚なしかよふざけんな
青「なんでってお前分かんない?」
黄「分かんないですよ」
黄「どんな時でも冷静なんですから」
青「あのね、医者が取り乱したら患者はどう思う?」
黄「そりゃ不安になりますよ」
そこまで分かっててなんでわかんないんだこいつ
馬鹿なのかな、いや、アホか( ˙-˙ )
いや同じか。
青「だろ?僕は医者なの。分かる?」
黄「でも慌ててたじゃないですか」
青「あのさ、分かってくんない?」
青「こんな場で言えると思ってんの?」
黄「何だ、ちょっと安心しました」
青「は?お前なに、ぶっ飛ばされたい?」
黄「……ちゃんと僕愛されてたんじゃん」
………こいつ……ぶっ飛ばそうかな
いやぶっ飛ばしていいよね
ここ看護師さん数人いるエレベーターの中なんよ
青「伝わってなかったとか言わせねぇぞ」
黄「怪我した時も冷静でしたもん……」
黄「ころちゃんにとって僕は大切な存在になれてたのかなって」
待ってこいつやっぱぶっ飛ばす
青「怪我っつっても切傷じゃねぇか」
青「んな傷で動揺してたら医者務まんないの」
黄「じゃあ体調崩した時は?」
青「お前より早く僕が気づいて治してるだろうが」
青「だからこそ普段から微熱なのお前は」
黄「じゃあ今回動揺したのは僕が死ぬかもって怖かったんですか?」
こいつそこまで分かってたんかよ
青「なに、こんな場で言えと?」
黄「言ってくれないと分かりません」
青「お前キッショ」
青「夜勤終わったら部屋行ってやるからそれまで大人しく待ってろ」
黄「ちぇ……」
看「仲良しなんですねニコッ」
黄「僕の自慢の彼氏です」
黄「ツンデレで、不器用だけど優しくて」
青「キッショお前マジでふざけんな」
紫「あっははははははwwwwwww」
紫「アーッwwwハハハハハハ」
紫「待ってまじでウケるんだけどwww」
青「きっしょ。ちょまってきっしょ。帰るわ」
紫「wwwwwwww」
紫「彼女さんのとこ行かないの?ww」
青「顔見せたら速攻帰る」
紫「wwwwwwwwwwwwww」
〜おまけ〜
黄「お世話になりました!」
看「またリハビリの時にね〜」
看「彼氏さんと仲良くね〜!」
黄「はい!ありがとうございました!」
黄「ころちゃん、帰りましょ?♡」
青「キッショ」
黄「ひどい!」
看「((( *艸))クスクス」
もうこいつらまじでひどぃ……
ふ⤴︎ざけんなよぉ……
看護師さんや他の医者に全てバレ恥ずかしかったころんなのでした
𝕖𝕟𝕕 𓂃 𓈒𓏸
コメント
10件
あ、wwフォロー失礼しますw
感動かと思ったのにさwwww 最後らへんやばすぎだろwwww
口調が本人すぎるの草