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shp「よし、色々落ち着いたことだし、ピコを呼ぶか」
念子召喚中…
ピ「ฅ(>ω<ฅ)ニャー!」
shp「よーしよしよし……(*-ω-)ヾ(・ω・*)ナデナデ」
shpがピコを可愛がっていると、ドアを叩く音がした。ドアを開けると、アリスが立っていた。
ア「あの、この城の案内をしていなかったから、今からしようと思うのですが、大丈夫かな?」
shp「はい、大丈夫です」
ア「よかった、では着いてきて」
shpはピコを抱き上げて、アリスの後を着いて行った。城の中はとても広く、shpはアリスに着いていくのに必死だった。厨房や談話室、植物園に温室などを見て回った。
ア「最後に貴方の寝室、私の寝室、そして夫婦用の寝室を案内するわ。」
shp「俺用の?別にさっきの部屋でいいのでは?」
ア「今のところ、男性の領主がいないからそこを使って欲しいの。あとは貴方が危険なことをしないように私の近くに置きたいから。」
shp「⁄(⁄ ⁄•⁄ω⁄•⁄ ⁄)⁄ボッッ…な、なるほど……」
ア「あ、あと、明日からはなるべく私から離れないようにして欲しいの。」
shp「へっ!?///な、なぜ?」
ア「理由は2つ。1つは私の護衛、もう1つは貴方を見張るため。」
shp「見張る…?なぜ?」
ア「先程も言ったけど、貴方が危険なことをしないようにするため。もし、村の人達に何かあれば…容赦しないわよ?」
アリスは声色を暗く、柔和な笑みを少し険しくした。
shp「(ゾクゾクッ♡)…どうやって祓うんです?武器が使えそうに見えんけど?」
ア「ふふっ、武器で祓うのが祓魔では無いわ。」
先程とは打って変わって少女のようにころころと笑う。
shp「///(な、なんだ…アリスを見ると、胸がドキドキする…病気かな…こんなの初めて…///)なるほど…///」
ア「さて、いい時間ね。お茶にしましょう」
shp「?お茶?」
ア「ええ、私のお手製お菓子と紅茶をお気に入りの場所で楽しむの。これがとても楽しみなの。」
shp「へぇ…俺もご一緒にしても?」
ア「ええ、構わないわ」
shp「ありがとうございます。」
ア「さて、お菓子を作りに行きましょうか」
shp「あ、アリス、1つ聞きたいことがあるんです。」
ア「?何でしょう?」
shp「アリスは、ここにずっとひとりでしたか?」
ア「ええ、そうよ」
shp「寂しくないですか?そして無理してないですよね?」
ア「…どうしてそう思うの?」
shp「なんとなくです。なんかそう思えてしまうんです…」
ア「まさか、悪魔に心配される日が来るなんて思わなかったわ…」
shp「俺もです、人間を…ましてや、聖女を心配する日が来るとは思ってませんでしたよ…」
ア「どうして?」
shp「…それが俺にも分からないんです。それに自分の中にある貴女への感情も分からないんです。胸が苦しくて、身体が煮えたぎるくらいに熱い感覚…俺、怖いんです…。」
ピコを強く抱き締めながら、shpは思いの丈をぶちまけた。あたかも罪人が神に懺悔するかのように。
ア「未知の体験と食べ物の恨みほど怖いものはないわ。貴方のその感情は『好き』というのよ。そして、胸が苦しくなる、身体が煮えたぎるくらいに熱い。そのことから、貴方は『恋』に落ちていると考察するわ。」
shp「…『好き』?『恋』?これが『恋』…?」
ア「貴方は私のことが好きなのね。嬉しいわ。誰かを好きになったのは初めて?」
shp「はい、そんなこと誰も教えてくれませんでしたから。」
ア「貴方は神の愛(アガペー)よりも先に、人の愛(エロース)を知ったのね。どちらも美しく尊いものだわ。」
アリスは優しく微笑む。
shp「///」
ア「さぁ、お茶の準備をしましょう。」
shp「はい」
厨房へ移動中
ア「今日はトライフルを作りましょう」
shp「トライフル?」
ア「余ったスポンジケーキをサイコロ状に切り、グラスの器にクリームとフルーツを重ねたお菓子よ。余ったケーキを再利用するために作られたものなの。」
shp「へぇ…初めて知りました。」
ア「ケーキとクリームとフルーツとかがあれは簡単にできるわ。」
shp「楽しみだなぁ、ね、ピコ」
ピ「ฅ(>ω<ฅ)ニャー♡」
ア「可愛い猫ちゃんね。名前はなんて言うの?」
shp「ピコって言います。可愛いでしょう?俺の使い魔なんです。」
ア「使い魔?神の御使いみたいなものかしら?」
shp「まあ、そんな感じですね」
ア「それにしても人懐っこいね。初めて会うのに、全く怖がらない。」
shp「もしかしたら、アリスに安心感を抱いているかもしれませんね。」
ア「まぁ嬉しいわ(*´ω`*)」
shp「はい」
ア「じゃあ作りましょう」
スポンジケーキを冷蔵庫から取り出し、サイコロ状に手際よく切っていく。フルーツとクリーム、グラスを用意する。スポンジケーキ、クリームと交互に重ねていき、最後にフルーツとチョコソースを散らしてトライフルを完成。
shp「おお!美味しそう!」
ア「ピコちゃんのも作ってあげるからね」
ピ「ฅ(*´ω`*ฅ)ニャー♡」
shp「良かったね、ピコ」(*-ω-)ヾ(・ω・*)ナデナデ
2人分のトライフルを作った後に、ピコ用のトライフルを作る(フルーツとチョコソース抜き)
ア「さて、お菓子ができたから、ベランダに行きましょう。」
トライフルと紅茶を持って、夫婦用の寝室のベランダに持っていく。
shp「わぁ…!いい景色……」
ア「ええ、ここはこの城の中でお気に入りの場所なの。村一帯を見渡せて、精霊達とも触れ合えるから大好きなの。」
shp「精霊っているんですか?」
ア「ええ、丁度ピコちゃんと遊んでいるわ。」
shp「?」
shpがピコに目を向けると、精霊と戯れるピコの姿があった。
shp「は、は、はわわわ…きゃわいい……」
ア「ふふっ、じゃあ頂きましょうか」
shp「はい、いただきます」
ア「我らが神よ、この糧が我らの血肉になることを感謝します。いただきます。」
shp「(。・н・。)パクッ(・u ・)ŧ‹”ŧ‹”…美味しい!」
ア「お口にあってよかったわ」
shp「はい!」
ピ「ฅ(*´ω`*ฅ)ニャー♡」
ア「ピコちゃんも気に入ってくれたみたいね」
shp「良かったな、ピコ」
ピコがshpに飛びつく。
shp「うおっ、ギュー(つ・ω・(-ω-*)ヨシヨシ」
アリスはshpとピコが仲良く戯れているのを、微笑みながら、トライフルをゆっくり味わった。
皆様ご機嫌よう、リコリスです。
続編が遅くなり申し訳ございませんでした。その分今回は少し多めに致しました。いかがでしたでしょうか?感想、質問、いいね等よろしくお願い致します。
それでは皆様、ご機嫌よう、さようなら