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ー思い出せるはずのない景色ー
MZD「………」
ハテナが部屋から居なくなって、少し寂しさを感じた俺は、
ふと布団の近くの窓から外の景色を見た。
……なんでだろう、
こんな、綺麗な外の景色を、俺は見たことないはずなのに、
いつも見ていたかのように感じた。
もしかしたら俺はこの景色を見たことがあるのかもしれないと思い、
記憶を遡って、考えようとした。
MZD「…俺は、この景色を見たことあるのか、な、…っ、??!うぅっ、!、」
考えようとした瞬間、頭に電撃が走るかのような頭痛に襲われた。
(考えようだなんて、しないで下さいよ。ねぇ、?)
MZD「ア”ァ”ァ”ァ”ッ”ッ”ッ”…!!!誰か、助けてっ、!!」
そして、幻聴のようなものまでも聞こえる。
だから俺は、必死に助けを求めて叫んだ。
頭が痛い…苦しい…
こんな痛み、経験したことないぐらい……
痛みに耐えれず床に倒れ込む。
誰も来ない、そう思っていた時、
さっきの悲鳴を聞いて駆けつけたハテナが、
ドアを思いっきり開けて入ってきた。
?「(神さま!!何があったんですか!!?)」
MZD「うぅっ、ハテ、ナ、ぁ、助け、て、…っぐ…!、」
MZDの、苦しそうに頭を抱えて床に倒れ込んでいる姿を見て、
ハテナ自身が何か出来るか考えた。
(チッ、邪魔者が来たか…さっさと何処かに行ってくれればいいものを…)
MZD「…ハテナ、ッ、今は、何処も、行かない、で…そばに、居て…うぅぅっ…、!」
?「(この状況で神さまを1人にすることは無いですよ、!安心して下さい、)」
MZD「…よか、った…声の、通りに…しなくて…っぐ、!」
?「(…声の通り、?)」
MZDが「声の通りにしなくてよかった、」と言うのを聞いて、
MZDには何かが聞こえているのでは無いかと、ハテナは考えた。
でも、そんな事を今考えていても、MZDが苦しみ続けるだけと思い、
MZDに寄り添って、優しく言葉を掛けてあげることにした。
?「(…神さま、大丈夫です、私は神さまが落ち着くまで、寄り添ってあげますから、)」
MZD「…ほんと、?うぅ…」
?「(はい。それと、落ち着いたらでいいので、あった事を話してくれませんか、?)」
MZD「…分かった……あぐっ、」
そこから5分ほどして、MZDは痛みが落ち着いたのか、
体を起こして少し頭を抱えつつ、ハテナの方を見た。
?「(…痛み、落ち着きましたか、?)」
MZD「うん…でもまだ、少し痛い……」
?「(もっと休んでて良いですからね…)」
MZD「…うん、」
MZDはベットに座り、
少し休んだのち、頭を抱えつつもハテナに何があったのかを伝えることにした。
MZD「…ハテナ、俺、窓の外を覗いた時にな、何処か見覚えがあるように感じたんだよ…」
?「(見覚え、ですか。)」
(そうですよね、だってここは、)
(神さまが作った、”ポップンワールド”なのですから。)
(見覚えがないはず無いのですから。)
MZD「…それでな、見たことがあるのかも知れないって思って、考えようとして、急に頭痛が起きて、何かの声が聞こえたんだ……普通に考えて、おかしい、だろ、?信じれないよな…分かってるよ……」
?「(…いいえ、私は神さまを信じますよ。)」
MZD「……本当、?…普通に考えたら、信じれないのに、か、?」
?「(はい。それでもですよ。)」
(それに、神さまが聞こえていた謎の声や、記憶喪失の原因…)
(それを突き止めて、私が神さまを守るんですから。)