さくすお
君を見たとき
珍しい容姿だなと思った
いや、ただ単純に
かっこいい人だなと思った
話しているとかわいい反応するなーと思うことも多々ある
たぶんオレは
一目惚れというやつを君にしてしまったんだろう
「桜ちゃーん、聞きたいことがあるんだけど」
そう言った桐生はいつも以上にニヤニヤしていた
「あ?なんだよ」
「桜ちゃんって好きな人とかいないの?」
「〜ッッ///」
急になんだよ…わけわかんねぇ
「べっ別に、んなやつい、いねぇし!///」
別にいないのは本当のことだし
「え〜いるとおもってたんだけどなぁ〜、顔真っ赤だよ?」
コイツ…! 意味わかんねぇくらいニヤニヤしてやがる…
「うるっせぇ!つかなんだよ急に!」
「いや〜?な〜んか桜ちゃん最近すおちゃんの事よく見てるし好きなのかなーって思って。」
「っ…み、見てねぇし…///」
うつむいて段々と声が小さくなる
確かに桐生の言う通り、オレは蘇枋のことよく目で追ってしまう
けど別に好き、だという気持ちでは無い。
と、思う、
男のオレでも思うくらい綺麗な顔をしてるからか
たぶん好みの顔、ではあると思う
恋なんてしたことねぇし好きとかはよくわかんねぇ…
「あれ図星?」
「〜っ…んなこと…//」
「何話してるの?2人とも」
「あ〜すおちゃんやっほ〜」
「べっ別にっ何も…」
噂をすればってヤツだ。タイミング悪ぃ…
「桜ちゃんと恋バナしてたの〜」
「恋バナ?」
「ちょっおいっ!!////」
何勝手なこと言ってんだよ…!!
「すおちゃんは好きな人いるのぉ?」
「…うん、いるよ。」
そう言って蘇枋はいつものようにニコりと笑う
え?いんの?普通今言う?え?誰だよ?
つかなんでオレこんな気になってんだよ!!
でも…めっちゃ気になる…
「…れ、だよ…///」
クッソ上手く言えねぇ……!!!
「ん?なんて?」
俯いたオレの顔をのぞくように蘇枋が聞き返してきた
「やっぱ…なんでもねぇ////」
恥ずかしい…もうこの話はやめよう
「いつかわかるよ」
そう言った蘇枋はいたずらっぽく笑っていた
「〜っ…////」
聞こえてたのかよ!!…////
「っ…トイレっ…行ってくる////」
「そっか、行ってらっしゃい」
咄嗟に逃げてしまった
「およ?」(心做しかすおちゃんの耳が赤くなってる気が…わかりやすいなぁ〜2人とも)