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『』fw
《明那、今日泊まっていきな》
凄い天気だった。
雨が降ることくらいは知っていたけど、ここまでの暴風雨に発展するとは思っていなかった。
電車は動いてなくて、もーどーしよってなった時に、一緒にゲームをしていた家の主から泊まりの許しを貰った。
一緒にいて居心地のいい、親友であり恋人。
付き合ってからは初めての泊まりだった。
当然、そういうこともするんだろーなって、…一応できる限りの準備もした。
けど、前まで友達の関係でしかなかったのに、そんな目で見られるのは正直変な感じがするし、なんだか今まで見ていた世界が全て否定される気持ち悪さがあった。
ふわっちのこと大好きなのに。
大切な人のことをこういう風に思うのは、やだな、って思うのに。
『じゃ、そろそろ寝るかあ〜明那、そこのベッド使っていいよお 』
…………ん?
あれ?え?
「……ふわっち、??」
『んー?』
『どしたぁ明那?』
「、あ、いゃ、なんもない…」
あ、れ、、??
もしかしてこれ、しないパターンか?
……はぁぁ!?、え、は!?ちょっと、え、許せんのやけど!?
俺さっきまであんな切ない感じ出してたのに、なんかもう全部拍子抜けしたわ!?
いや恥っず!1人で勝手に想像して、「…そういうことをするのは少し気持ち悪い」とか考えてたのキッツ!!?
てか、当然のようにベッドに俺ひとりで寝る感じやしさあ…
『おーん?なんもないならええけど』
「…あー、やっぱあるわ。あのさぁ、毎度毎度俺がベッド使うの気が引けるんやけど」
「特に今日は急に泊まることになったし、 ふわっちが使いなよ」
『や、さすがに客人をソファで寝かせる訳にはいかんしなぁ』
「そのソファだって十分ふっかふかやん、俺そっちで寝るよ」
『いやいや、明那落ちそうやしベッドで寝よ?』
「いやわろた」
落ちそうってなんやねん
「じゃあさ、一緒にベッドで寝よーよ」
『「え?」』
……ん?待ってプレミしたわ
『いやなんで明那も困惑しとるん?w』
「…ごめん軽薄やったわ今の発言は、え、ちょ待って?ごめん気にせんでやっぱ」
「ちょっと距離感つかめてなかった、…ぉ、わ!! 」
『一緒に寝ていいん?』
ぅ、わ顔ちっか
顔綺麗すぎてつらいって
前世でどんな徳積んだらこんな顔に生まれるんやろ
いやこんなイケメンと付き合ってる時点で俺も多分前世で1億人くらいは救ってるか
え待ってやばすぎ、無理すぎ、
「どわぁぁあ!!!!!!」
『痛ってえ!?』
「…ぇ、あ、ごめんふわっち!!腹蹴っちゃって、大丈夫!?」
『や、流石の不破湊も予想外の反撃に腹筋働いてくれなかったっすわ』
「うわもおほんとごめんってえ……」
『はは、あんま気にせんでええよw照れとるのめっちゃかわええし、蹴られ得やわこれ』
……あ、
やばいこれ、この空気、
よくない
きもちわるい
「…やっぱ俺ソファで寝る、から、…ふわっちベッドで寝て、……おやすみ」
「……おやすみ」
『…えっ』
ん、ぇ?
そういう空気やったと思うんやけどぉ……?
強引すぎたかにゃあ、、でも明那もあんま満更でもなさそうやったのにな
明那は友達との距離が有り得んほど近い。
けど恋愛となったら話は変わってくる。
あちらからそういう話をしてきたり、そういった雰囲気を出すことはほぼない。
俺の方から話すことはあったが、全部かわされてきたしな。
今日も、淡い期待はあったものの、まあ、寝て起きて帰るんだろな〜とか思いながら泊まりの提案をした。
俺も気を使って別々で寝ようとしたのに。
一緒に寝ようとか、言うからさぁ。
期待してしまったやん。
結局生殺しかあ〜……
…やっぱり、なった。
あの、ゾワッてした感じ。
性的な目で見られた時になる特有のアレ。
せっかく付き合ってるのに、こんなんでいいんかな、俺。
さっきのふわっち、悲しそうやったな。
おれ最低やん?
お互いこんな気まずいの、別れた方がいいんやないか、って思うこともある。
でも、ふわっちに1番近い存在は自分でありたい。離れたくない。
「俺ってずる……」
『……明那?』
「え、ふわっち?」
『今入っていい?』
……なんだろうか、なんか忘れ物とかあったんかな、そうであって欲しい。
「…いいよお?」
『ごめんな、寝とった?』
「や、全然」
『そか、ちょっと話してもいい?』
「……………今?」
『うん、今』
「……いいよ」
『…ありがと』
『明那、さっきはごめん、俺ちょっと自分のことしか考えられてなかったわ』
『俺浮かれとって、恋人になって最初の泊まりやし、明那の負担とかも色々考えんといけんのに』
……謝らないでよ、ふわっち。
俺が、もっと俺の事嫌いになるから。
「……ふわっちはなんも悪くないよ」
「全部俺が悪いから」
『…明那さ、普段そういう話とか雰囲気から避けてるやろ?』
『あんま好きやないんかなって思ってはいたけど、直接明那の口から、嫌なことおしえてくれん?』
『嫌なことはあんま、したくないから』
『ごめん…でも、お願いあきな』
やめてよ、こんな俺に優しくしないでよ。ふわっち何も悪いことしてないじゃん、謝らないでよ、
「……俺さ、きもちわるいって、思っちゃうんだよね」
『…うん』
「冗談まじりの、本気じゃないって分かってるものなら平気なんだけど、さっき、みたいな……やつは、さ、そういう目で見られてるって1回感じちゃうと無理になるって言うか 」
『うん』
「でもッ……ふわっちの事が嫌いになったとかじゃなくて、むしろ大好きなふわっちにきもちわるいって感じちゃう俺が、嫌いで、…!!」
やばい涙とまらん、こんなん俺が泣いていい立場やないやろ…!!?
「ごめん、ごめんふわっち、…ッ!!俺、最低だ………!!!こんなんで、ごめ……」
ぎゅ、
「…っ、え……」
『……謝んないでよ明那。こっちこそ分かってあげられてなくてごめん』
『人それぞれなんよね、距離って』
『でもさ、俺的には明那から離れたくないし、ずっと1番近くにいたいって思っちゃうんよ』
『ゆっくりいこ、ゆっくりね、明那の好きなペースで』
「……ふわ、っちぃ、」
『…あッ!!!まってこれ、ハグももしかしてキモいか!?ごめん明那!!』
「……ふっ、ふふ、焦りすぎやってえ…」
「今はへーき…なんでやろ……」
…愛情しか感じんからかな。
愛しさ全開な目で見てくるやん、ふわっち。
……ふわっちはこう言ってくれているけど、申し訳なさが勝つ。
今、この雰囲気なら、なんか、少し行ける気がする。
「…こんな話した直後、なんやけどさ、」
『うん? 』
「……いま、抱いてくれん?」
『………うん?』
お願いふわっち、今しかない、今しか……
この熱が冷めたらまた、元に戻る気しかしなくて、でもそんなのは嫌だ。
今1歩踏み出せば、何か変わる、きっと…!!
明那の事情を聞いて、いつまでも待つ覚悟は出来た直後。
抱いて、と言われ頭がパンクしそうなんやけど。
『…明那?無理せんでええよ?大丈夫、俺待てるから……』
「お願い、いま、今しかない、気がする…ふわふわしてて、なんか……冷静になったら、またきもちわるいとか、思っちゃうと思う、から、お願い、今、いま……!!」
……まさかの馬乗り。
視覚的にこれやばすぎやって。
…まって可愛すぎて無理なんやけど。
さっき覚悟固まったはずやのに一瞬で砕け散ったんやけど。
さすがに据え膳?
さすがにね?
「……んっ、ふ、ぅ…♡♡」
『……………』
やばい、俺爆発しそう。
可愛い、明那がこんなにも、可愛すぎる。
てかなんか、少し後ろの孔が柔らかい気がする、んやけど。
『…明那、もしかしてさ、準備したりとか、…した?』
「……っ、…!!さ、っき、風呂、でぇ…ッ♡」
いや待って?
無理やってこんなん可愛すぎるわ。
これから風呂入る度に思い出してしまうやん。
『…俺に犯されるかもとか、おもったあ?』
『そんな無理矢理はせんよ?』
「……分かっとる、けど…ぉ!♡♡」
「ふわっち、ぃ、何考えとるか、いまいち分からん、し……」
「…ちょっと、怖かった、、ぁ♡♡」
誘っとるやろこんなん
さっきの話聞いたときの手加減してあげたいって気持ち少し薄まったわ
「きょう、おれ克服したい……えっちするたびこんな悩むの、嫌や、…」
「俺のこと、好きにして、ばかにさせて……ふわっち…お願い、なんも考えられんくしてぇ……♡♡」
あっ、これ誘っとるな
『…ちょっとでも無理やったらすぐ言えよ、明那』
様子見をしながら徐々に増やしていた指を抜 く。
うぅ、という喘ぎが漏れているのがたまらない、本当に。
どうしてこんなにも可愛い。愛おしい。
大切にしたい。一生。できる限り優しく抱いてあげたい。明那の記憶に残るものが、少しでも良いものであるように。
『……いれるよ、』
「…………う、っン…!!♡♡」
「ふ、あぅ♡♡♡ふわっち、そこ、もっと、ほしぃ、♡♡」
『…ここね?』
「あ”ッ、!!!♡♡♡♡ま、まって、!!そんな、速くしたら、……!!ぅ、んん、あ ぅ!!♡♡」
まだ流石に後ろだけではイけないと思うので、前も同時に擦ってあげると、すぐ達した。
……思ってたより 早いな…少し早漏気味か?……んー、かわええ。
『…んふ、かわい、あきな。善かった?めっ ちゃ跳ねたねえ♡』
俺はまだイけてないけど、これ以上無理させるのはよくないやろなあ。
……明那が寝たらトイレで抜くか。
『…じゃ、明日も休みやし、ゆっくり寝よか』
「…ぅ、♡♡……ん、まって♡♡♡」
「ふわっち、イってない……から、まだ……続けよ、お♡♡」
ド淫乱やん
嘘やろ?むりむりむり。可愛すぎて死ねるぞ俺。
「ふわっち……?おれ、ばかにしてって言った……よ、?♡♡」
『…やぁば♡えっちやねぇあきにゃ』
「…ぁ、♡♡ふわっち……♡♡ふぁ、っ♡ち♡♡すき、すきぃ……ふわっち、すき…!!♡♡♡あ、っまた、おっきくなった…♡♡」
『…明那、あんま煽らんでよ、最初は優しくしたかったのに…ッ、♡♡』
……あ、ふわっち、イってる
「……ッッ〜〜〜!!!♡♡♡♡♡♡」
『ちょ…あ、っきな、あんま締め付けんで……!!♡♡』
あー、おれたち、いまめちゃくちゃばかになってるな
……めちゃくちゃシちゃった。
もう全部が恥ずい。
正気に戻った時がいっちゃん恥ずい。
体のベタベタがないってことは、拭いてくれたんやろなあ……
…………最中、ゾワッてせんかった。
やっぱり頭馬鹿にするのが1番ええんかな…
…馬鹿……
【俺のこと、好きにして、ばかにさせて……】
うわ死にてぇ。
何言っとんねん俺。
えっ、土に還りたい。
ふわっちが起きた時、俺どうすればいいん?恥ずすぎてやばいんやけど。
『んー…、?あきにゃあ…??おはよぉ……』
「!?!?」
『痛っ!!!???』
『明那ひどい…寝起きに腹パンはきついって…………』
「ご、ごめん、、、めっちゃびっくりした……」
『…ふふw明那、腹に攻撃食らわせるの好きすぎやろ』
『可愛いねえ、ほんと』
ぎゅう、
「………………ッ、?」
やだ、
またこんな、嘘やろ
もう克服できたと思ったのに
やだ
きもちわるい
END
あとがきのようなもの。
頑張れ不破湊。それしか言えない。
明那の蛙化に関して、めっちゃ共感します。だからちょっと私の観点で、こうなるやろな〜って勝手に想像して書きました。
それにしても久々に書いた。
まだ書き終わってないシリーズあるのに。
pixivもテラーも読み漁りすぎて、新しいfwakの小説読みたい欲求が満たされなくて、どうにかしようとしたら書いてました。
今回はこんな終わり方ですが、最終的にはちゃんと幸せになります彼らは。絶対。
コメント
2件
コメント失礼します!!! 本当に大好きな作品です!!良い意味で裏切られた感が半端なくて…😿いやもう…なに食べて生きてますか…?? 最高な作品を書いて下さりありがとうございます😭😭😭✨✨