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ここは某国の軍事施設の1室である。
ここには茶髪で、緑色のパーカーを身につけた男が暮らしている。
男の名前はゾム
軍の幹部で、最年少、国の最高戦力である。
ピピピッピピピッ
ゾムの部屋から朝を告げるアラームが鳴り響く
ゾム「………んんっ、…朝か」
俺はゆっくり体を起こし、優しくアラームを止める。
時刻は4:30
ゾム「~~んんっ…!」
俺はグイッと体を伸ばした。
ゾム「……よしっ!」
「行ってきます!」
朝の身支度を終え、俺はある場所へ向かった。
~お城の外周~
辺りは少し薄暗く、まだ夜から明けきっていない。
周りは木に囲まれていて、少し先へ進めば森に入れる。
タッタッタッ…!
俺は毎朝この時間からランニングしている。
俺は軍に入って1ヶ月、毎日一度も欠かしたことは無い 。
俺はいわゆる飛び級で幹部になった。
一般兵はほぼ一週間で、その後すぐに幹部になった為、この軍に所属してまだ約1ヶ月しか経っていないのだ。
ゾム「……ふぅ」
「……訓練場行くか!」
俺は外周4周(1周6km)を終えると、汗を拭い、訓練場へ向かった。
時刻は5:50
~訓練場~
カキンッ カキンッ!
俺は近距離担当だ。
今日も軍特製のロボットと戦闘訓練をしている。
俺は毎回ロボットと戦う時は自分にハンデをつける。
そうしないと、簡単に勝ってしまうからだ。
(※軍の中でも1番強いロボットで、幹部でも負けるか時間切れが多く、勝てる人は僅かである。)
今日はその場で片手で剣をさばいている。
これでも、俺がやや優勢であるが、パッと見は同等くらいだろう。
……シューン
ロボットが音と共に動きを止める。
時間切れだ。
ゾムは満足そうに次の訓練を始める。
バンッ バンッ!
俺は遠距離の銃の訓練を始めた。
遠くの的を的確に捉え、9.5⁄10 はど真ん中である。
1発は真ん中をついてはいるが、丁度半分真ん中の枠を越えている。
バンッバンッバンッ!!
俺 は訓練を続けた。
訓練場には銃声が響き渡る
…………
俺が最後の弾を撃とうとした時
放送「……朝やで~!!」
「…食堂に集合や!!」
施設内に全体放送が流れる。
この声はきっとロボロだろう。
そう思いながら俺は最後の弾を撃った。