TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

「誰にも優しくしないで」






















私は女の子みたいな先輩が好きだ。



でも彼は、私なんて好きじゃない。


分かってるけど、


忘れられないのはどうしてだろう。












清々しい朝。風に髪を撫でられるように動いた髪の先にいたのは、「千切豹馬」彼だった。


私と同じくらいの髪の長さが、キラキラと光るのはまるで、運命の人のようだった 。












1週間はたったかな。

これはまだ初めて出会った瞬間だった。












職員室に荷物を持っていく時だった。

背が低くて前が見えなかった。


その時、ドンッとなった。恐る恐る上を見ると、


明るく光る赤髪の男子が立っていた。


戸惑って下を向いてしまった。だって、この人、千切豹馬だもん。


彼はこんな私に、「大丈夫?」って。


あぁ、好きだぁ、ってさ、心臓がおかしくなったよ。












結局、君は荷物を持って行くだけだったね。





それからが肝心だったよ。大っきく進展があったのは。



あれから1ヶ月。進展なんて、一切無かった。


はずだった。


彼はモテるから、私なんかよりずっと可愛い人が周りにいたよね。


チヤホヤされて、私とは大違い。


たまに思った、実は私、存在しないんじゃないかな?なんて。


そんな私に、彼は声を掛けてくれた。


私が転んだ時。大丈夫?ってさ。


私が言われたことは「大丈夫」しかないけど、それでも私は嬉しかった。


それから、彼は保健室に連れてってくれたね。


怪我した理由まで言ってくれちゃうから、ありがとうしか言えなかった。


でも、彼には好きな人がいたよね。


私とは比べものにならないくらい、関わりがある子。


きっと両思い。













いつになったら報われるかなとか。





ずっと考えた。






でも思った。彼の好みになればいいじゃんって。




だから直接聞いてみた。「好きなタイプは何ですかっ?」って。


そしたらさ「落ち着きがあって、理解のある人かな?俺が意外と激しいからさ。」


って、変な返し方されたけど、頑張ったんだ。




見た目も綺麗にして、性格も彼好みにした。






完璧にした。何もかも全部。あの子が話すより先に千切君に話しかけた。


千切君も私を少しでも意識してくれてるかな?


って、毎日キュンキュンしてた。


































ある日ね、彼から連絡が来たの。



ちょっと来て欲しいって。



分かったって言って、近くの公園に集まった。



あのさ、って気まずそうに言う彼。


何って言ったら、好きだって。










あ、ほんとに運命の人なんだって。軽いけどホントだよ。




私に恋を教えてくれて、恋の切なさを感じさせてくれた人。






これって、運命だよね。












2年後。私は高校一年生。彼は高校二年生。






彼はサッカーをするために、ブルーロックっていうとこに行ったの。



その前に私は、決断をしたの。












「豹馬。豹馬と居ると、幸せになれる。それに、運命の人だと思うから。でもね、私は豹馬が色んな人と仲良くするのも優しくするのも。めんどくさいかもだけど嫌だった。」












だから





























「別れようよ。豹馬」



















本当は思ってもないくせに。





強がっちゃうから。


















誰かが亡くなっかのように泣いちゃうんだよ。











君が好きだから。

loading

この作品はいかがでしたか?

4

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚