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side:r
ものすごく寝ていた気がする
最近の記憶が全然ない
r「ふぁ…」
だんだんと脳が覚醒してきて目が冴えてくる
r「へっ?」
ボクは薄暗い部屋にいた
地下室かな
床はコンクリート?
ここはどこ?
ボクはリョーカか
身体が痛い
ジャラッ
手錠?
手と足が鎖で壁に繋がれている
身体が痛いのはこれのせいか
それに首輪まで付いている
r「うっ」
生臭い鉄の匂いがする
それに腐敗臭?のような匂いもする
ガチャ
?「あれー?」
「起きちゃった?」
誰かが来た
r「モトキ?」
あれ?
なんでボク
魔王サマの名前知ってるの?
m「もうそこまで思い出したの?」
「すごいねぇ」
「じゃああとは”これ”を見せて終わりかな?」
モトキがカーテンに手をかける
そして一気にそれを引く
r「っあ、」
カーテンの奥にあったのは無惨に殺された天界の仲間たちの死体
そして
心臓を貫かれたヒロトの死体だった
その瞬間ボクは全てを思い出した
ヒロトたちは全員ボクが殺したことを
r「うあぁぁぁぁぁ!!」
「グスッ、ヒグッ」
「ボクが・・・ボクがやったんだ!」
「ボクがみんなを殺した」
ボクは能力でボクの身体をズタズタにした
でも
再生のせいですぐに傷が治っていく
r「あぁぁぁぁ・・・」
もう叫ぶのも疲れた
生きるのも疲れた
でも死なない
死ねない
誰かボクを・・・
ボクをこの世から消して
m「いい顔〜」
「この虚ろな目」
「いいねぇ♡」
ボクの顔を触りながらモトキが言う
m「もうちょっとだからね〜」
モトキがそう言いながら何かの準備をしている
ボクはそこで思考を辞めた
side:m
リョーカが壊れた
死体のセッティングちょっと凝っといてよかったな〜
最愛の彼氏が目立つように死体を配置したんだよね〜
最初から最後まで俺のシナリオど〜り
数ヶ月前
俺は天界へ視察に行っていた
そこで見かけた天使のあの子
その優しげな声と笑顔に
俺は一目で恋に落ちた
だけど俺は魔界の主人である魔王
あの子と結ばれることはほぼ不可能に近い
だったら
無理矢理あの子を堕とせばいいんだ♡
そこで俺はあの子を徹底的に調べた
m「名前は・・・」
「リョーカって言うのか♡」
「可愛いなぁ♡♡」
いろんなことがわかった
天界では人気者だと言うこと
能力がとても協力だと言うこと
自己肯定感がとても低いと言うこと
“ヒロト”と言う彼氏がいると言うこと
m「邪魔だなぁ」
ヒロトについても調べた
ヒロトは天界の主人、神だった
m「手強いなぁ」
もう少しヒロトについて調べた
真面目で努力家、五感が鋭いらしい
m「五感が鋭いか・・・」
「使えそう」
ここで俺はシナリオを書き始めた
まずは魔界へ攻め込みリョーカに幻覚を見せる能力を使う
それでこちらにリョーカから来てもらう
m「どうやって魔界に来てもらおうか・・・」
「こちらにまで繋がる穴を開けて貰えばいいのか!」
俺は天界に攻め込む前の深夜に天界へ行き、少しリョーカに細工をすることにした
少し火力を上げる薬を飲ませるだけ
簡単でしょ?
それから幻覚でメンタルがズタボロになったリョーカにその穴を見つけてもらうために幻覚でその穴も浮かぶようにした
そこから飛び降りるようにってね
穴が埋められないように隠すのがちょっと大変だったな〜
そこで魔界に飛び降りてきたリョーカに甘い言葉を囁き一度俺に堕ちてもらう
羽がズタズタになっていたのも想定内
リョーカならそうすると思った
これが第一段階
次はヒロトに働きかけた
ヒロトに魔界に来てもらうために
リョーカの痕跡をわざとわかりやすいようにした
リョーカの血の匂いが枯れないようにリョーカが飛び降りた時のままその場所だけ時を止めておいたり少し匂いを強くしたり
こうしたら猿でも気づくだろう
そしてヒロトにリョーカは生きていると言うことを伝えるために
わざわざ天界から一番近いところでリョーカとデートをした
そうしたらヒロトは気づくだろう
俺の能力について
今までたくさんチラつかせてきたからね
ここで気づいてもらわなくちゃ困る
そして魔界へ攻め込んでもらう
魔界に攻め込んでもらってからヒロトとリョーカを会わせる
その時にリョーカには一度ヒロトのことを思い出してもらう
そのあとにもう一度洗脳する
その方がヒロトの怒りを引き出しやすい
人は怒りに囚われると思ったように動かなくなる
あぁ神だったか笑
まぁどっちにしろ一緒だ
それで再洗脳したリョーカにヒロトとその仲間を殺してもらう
ここまで綺麗にシナリオ通りに動いてくれた神サマに感謝するよ
それでリョーカ洗脳を解き死体のヒロトと会わせて、リョーカに自力で洗脳中の記憶を思い出してもらう
するとリョーカは絶望して壊れる
どう?
俺が作ったシナリオ
完璧でしょ?
これで最後の仕上げだ
準備を終えてリョーカの元へ戻る
首輪にチェーンをかけてこちらに引っ張る
r「カハッ」
m「やっぱ可愛いなぁ♡」
「今からぐっちゃぐちゃにして俺なしじゃ生きられない身体にしてあげるから♡」
r「ぁあ”…う”あぁ、……んっ」
もっと
r「あ”ッ♡ん、ぐぅ………っ♡」
もっと!
r「ぅえッ!?♡ぁ、ぉ、お〜〜〜ッッ♡♡」
m「こんなもんかな♡」
「ねぇ俺のことどう思ってる?」
r「しゅきぃ♡」
「だいすきれすぅ♡♡」
「ボクはもうモトキさまのものれすぅ♡♡♡」
m「ごうかくっ♡♡」
「さすが”俺”のリョーカ♡♡」
今やリョーカの羽は綺麗な黒色に少し赤が混ざっている
左側の目は赤色で染まってしまった
まぁ俺が染めたんだけどね
これでもう完全にリョーカは俺のもの
もうだれにも渡さない
m「これからも宜しくね」
「俺の奴隷さん?♡♡♡」
end