セイ:……やっぱりぼくたちって普通じゃない、てこと?
晶子:そう悪く受け取らないで、特別なだけよ、貴方達は特別な子
セイ:でも───
哀しそうな顔をしてセイが言う
幼い頃から、この子は物分りのいい子だった
だから、自分に性がないことにも、体の再生が早いことにも違和感を抱いていたのだろう
……嗚呼、ごめんなさい
長く一緒に居られなくてごめんなさい、お医者様にも、ここまで一緒にいられたことに感謝している。それでも、やはり置いていけない。
貴方たちのお父さんに逢えさせられなくてごめんなさい
普通に産んで挙げられなくてごめんなさい
晶子:う、ぐすっうぅ……
ショウ:……んぅ、かあさま?
私の声でショウが目を覚ます
セイ:かあさま、
晶子:ごめんねぇ……ごめんねぇ……
晶子:普通じゃなくて、ごめんねぇ……
夕日が落ちるとき、母の泣き声はなくなり、
そして、声が聞けることも無くなった
コメント
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え…母様…?
ショウとセイ目線来ちゃぁぁあぁぁぁぁぁあ!!!!
次の話から、双子の一人セイの目線の話となります