【shp side】
俺は彼に恋心を抱いている。
「ショッピ!!!」
「ショッピ!!??」
「ショッピぃ……」
彼が俺の名前を呼ぶ。
その瞬間がとても好きだ。
その瞬間だけ、彼は俺のものになっている気がする。
一番最近俺のグループに所属した、俺の唯一の後輩。
彼は面白く、トークスキルもすごい。
そして誰より努力家だと俺は思っている。
皆…メンバーからも、もちろんリスナーからも人気の彼、チーノは俺に対しても優しくしてくれる。
彼とは違い、話す、人と接するのが苦手な俺は最初、彼に苦手意識を持っていた。
だけど、話してみるととても接しやすくて、今では新人組と呼ばれるほどお互い仲良くなった。
そんな俺は文頭の通り、彼に恋心を抱いている。
まぁもう恋人のような感じにはなっとる。
でも、「感じ」だけ。
週一で遊びに行ったり、大先生と三人で飯食いに行ったり…そんなもん。
恋人でもないし、それどころかチーノはきっと、俺の事恋愛的にすら見てもいない。
それに、きっと俺が思いを伝えたところで、チーノは考えてしまうだろう。
だから言わないつもりなのに…
何なんだ、この部屋は。
ベッドと机しかない質素な部屋に一つ扉があり、その扉にはそう書かれていた。
俺の隣にはチーノがいる。
これは普通に捉えると、チーノに本音を言えっていう事だろうか。
とりあえず俺はチーノを起こす事にした。
shp「チーノ、…チーノ、起きてや、」
ci「んぅ…」
「しょっぴぃ……?」
チーノは目をこすりながら身体を起こす。
その姿がとても可愛い。これを共感してくれるリスナーさんと語り合いたい…。
ci「ここ、どこなん?」
チーノはきょとんとした顔で聞いてくる。
この姿もまた、可愛い。
shp「分からん…でもたぶん俗にいう「〇〇しないと出られない部屋」やと思う」
ci「あぁ…あのよく二次創作とかであるやつ?」
shp「そやな…」
チーノから二次創作という言葉が出てきて、正直びっくりする。
まぁ俺のグループも二次創作とか、BLとかあるし、まぁ知っててもおかしくないよな…
ci「お互い本音…ショッピ、なんか悩んでる事あるん?」
チーノは心配そうな顔をしてこちらを見る。
もちろん、悩みなどない。
あるとしたら、チーノが可愛すぎてしにそうってことくらい。
shp「あれちゃうか?悩みとかやなくて普通に、最近この人こうだとか、そういうのちゃうか?」
ci「え、例えば…?」
shp「ん~、例えばあれやな」
「ロボロさん、ユニバ行く友達おらんねんな、みたいな?」
ci「んふっwww」
笑う姿もとてもかわいらしい。
この笑顔を俺だけのものにしたい。
そんな独占欲が俺の心を侵食する。
こんな気持ち…ダメな事は分かってるけど。
shp「でも…そうでもないみたいやな」
そう、さっきロボロさんに対する本音を言ったのだが、扉は開いていない。
ci「俺も言わないと、判定に入らんのかな…」
チーノはうーん、と考える。
少しすると何か思いついたのか、顔が明るくなった。
ci「俺、らっだぁさん、友達いないと思うんだよね~w」
さらっとある意味悪口をいうチーノ…いや、それは俺もか←遠まわしにロボロの事ぼっちやと言った人
チーノも本音(?)を言ったが、扉が開かない。
もしかしてこれって…ほんとに、?
【ci side】
これって、ほんとに…ショッピに対する本音って事!?
あ、自己紹介やるわ()
俺の名前はチーノ。
グループの先輩、ショッピと一緒にショッピングに行ってたはずなのだが、いつの間にか眠ってしまい、目が覚めたら…!!
とても質素な部屋にいた!!
大好きなショッピと二人きり。
目の前にはイケメンで優秀なショッピがいる事だけで俺は尊死しそうになる…!
とまぁ、茶番は置いといて…
違う人に対する本音を言っても、扉があかないという事件が迫っている今、考えれるのは…
やっぱりお互いに本音を言い合う事。
いや、まぁ実際そう書いとるしな…
「お互い」って書いとるしな…
そう、さっきからの言動で気が付いた人もおるかもしれんけど、俺はショッピの事が好きだ。
もちろん、恋愛的に。
でも言ったら、きっと気持ち悪がられる…
だってショッピには好きな人がいるんだから..
お互い、黙ってしまう。
shp「チーノ…」
ci「ん、?」
ショッピが俺の顔を見る。
イケメンな顔面が目の前にきて、びっくりする。
shp「、なんか言うことある?」
ci「え、?」
も、もしかして…バレてる?
バレて、気持ち悪いと思った上で、からかってる、?
もしかして、俺の事もう嫌い…?
ci「ッッッ〜〜〜〜〜!!!!!!」
「もういい!!!」
俺がそう言うと、ショッピは一瞬びっくりした顔をし、直後に困った顔をする。
ci「ええもん!!ショッピは俺の事わかっとって嫌いなんやろ!?」
「すみませんねぇ!!!」
「俺はショッピの事だったよ!!何か悪いか!?」
ショッピが戸惑っている…まぁいきなり怒鳴られたら当たりまえか。
ci「…もういいだろ!?本音言ったじゃん!!!」
違うの、これは本音じゃないの。
ci「早くここから出せよ!!」
いや、まだ出さないで。
まだ二人きりでいさせて。
ci「早く開けろよ!!!!…開け!!開けってば!!!」
いや、2人でいたい。
これが最後でいい。キモイと思われてもいい。
…でも、もしこれが夢なら早く覚めてほしいかな。
本当の本音と噓の本音が混ざり合って、勝手に1人で叫ぶ。
こんなつらい思いするなら恋なんてしない方が良かったな…。
ギュッ
俺が1人でこんな事をしているといきなり後ろから何かが乗っかかった。
ci「何…」
shp「…ごめん、そんなにチーノ追い詰めているとは思ってなかった…」
俺がショッピの方を振り向くと、ショッピは俺と離れる。
shp「…俺の思い違いみたいや、ごめんな」
さみしそうな顔をしてショッピは言う。
shp「はよでーへん?こんな部屋」
「…言いや、チーノ。俺の事、嫌いなんやってはよ言い?」
早く…と俺を促すショッピはなんというか今すぐ消えてしまいそうな目をしている。
何で俺がショッピの事、嫌いみたいになっとるん?
やっぱ俺が当たってもたから、?
俺はショッピを傷つけてしまった。
人としてやってはいけない事をやってしまった。
…ショッピ、自己中でごめん、
ci「…違う、……ち、がうよぉ」ポロポロ
泣きたいのはショッピのはずなのに、なぜ俺が泣いてしまっているんだろう。
ほんと俺ってやな奴。これだからショッピにも迷惑かけてしまってるのに…
何でこうも涙がとまらないんだろう。
ci「…っごめ、ん、…ごめ…..」ポロポロ
ショッピが俺に近づく。
ショッピが俺の前に来たその瞬間、俺を抱きしめた。
ci「っ…?」ポロポロ
shp「…ごめん、泣かせてしもて…」
「でも言わせて欲しい、…俺の方から、」
ショッピは少し背伸びして俺の視線にまで合わせる。でも、あまり届いてない。
shp「…好き、俺は、チーノの事が…すきっ」
その言葉で顔面が少し赤くなったのを感じた。
…前言撤回。
✂︎—————–㋖㋷㋣㋷線——————-✂︎
最後雑になってしまいましたが…すみません!!!!!!!!<(_ _)>
明日から修学旅行なので5日間ほど、投稿おやすみさせていただきます。
5日間空いてしまうので…と思い、長々と作らせていただきました。
それでは5日後お会いしましょう!!!
コメント
3件
うわぁ…好きです…なんかこう…尊い 神作読み返して待っておきます!安全に気をつけて、修学旅行楽しんできてください!
最高の新作だった 修学旅行楽しんでね!
新人組2人が尊い……… 行ってらっしゃいです! また5日後ですねずっと待ってまs((