初ノベル
おそらく下手です。
⚠
死ネタあり
年齢操作あり
【nk視点】
ツンと鼻の奥を突くような狼煙の臭いを合図に
今、戦争が始まる。
kn「Nakamuはここにいてね」
nk「きんとき、やっぱり…」
kn「Nakamu。Nakamuは総帥。この国に、軍に必要不可欠」
「分かってくれるよね?」
そう、俺はこの軍の総帥。
この軍をまとめるのは俺だ。俺が死んじゃいけないこともわかっている。みんなが俺を命に代えても守ろうとするのも
nk「わかってる…」
何度も戦争をしているからそんなこと分かっている。
でも……
近距離部隊体調のシャークん
総帥補佐兼近距離部隊補佐のきんとき
情報部隊体調のスマイル
上の3人は俺より年下だ
シャークんなんて俺より5つも年下の16歳。
本来なら俺が守るべき立場なのに…
kn「俺らが信用出来ない?」
nk「そんなことない!誰よりも信用してるよ…」
「でも…」
kn「でも?」
nk「俺は…俺のせいで皆が死ぬのは嫌だ」
俺を守って死ぬ。そんなの嫌。庇って死ぬなんてもってのほか
kn「俺らの命と総帥の命では価値が違う。」
「俺らの命1つで、この先の何十…何百の命が救われるかもしれない」
nk「…」
きんときがそう言った瞬間。耳にジジッと言う機械音が響く
nk「っ…」
戦争中のこの音は悪い知らせの方が多い
kn「どうしたの?」
インカムの機械音にきんときが返答する
br『きんとき!』
普段は穏やかな声色のBroooockが、悪い知らせだと言うように緊迫感のある声できんときの名を呼ぶ
nk「Broooock、何があったの」
br『!、Nakamu…!』
俺の声を聞いた時、一瞬安堵したように息を飲むのが分かった
嫌な予感がする
br『シャケが…シャークんが…っ!』
nk「シャークんがどうしたの?」
自分でもわかる。今の俺の声が震えていると
あくまで冷静を装い焦るBroooockに問いかける
br『シャークんが、!左胸を撃たれた!』
nk「!」
kn「シャークんが、!?」
俺の嫌な予感が的中してしまった
br『ごめんッ…僕のせいで…』
kn「自分を責めるのは後!医療班送るから、シャークんを安全な場所に!」
br『う、うんっ!』
俺の代わりにきんときが的確に指示を出す。俺は声が出なかった
nk「…ッ」
きんときが医療班にインカムで指示を送る中ガタンと音を立て椅子を倒し立ち上がる
kn「Nakamu、どこ行く気?」
nk「止めないできんとき。俺はこの軍の総帥だから、シャークんの安否を確認する義務がある」
kn「今は無理だって、Nakamuなら分かるでしょ」
nk「今じゃなくていつ行くって言うの?」
kn「Nakamu!」
普段声を荒げないきんときが珍しく声を荒らげる。そんなことを気にせずに扉に手をかけようとする
kn「Nakamu、お願いだから…ここにいてっ…」
nk「それじゃあ、俺がここにいる意味が無い」
kn「でも、」
nk「きんとき、総帥命令。行かせて」
kn「……」
きんときが一瞬顔を顰め、諦めたように口を開く
kn「総帥の命のままに…」
nk「ありがとう」
kn「ただし、俺もついて行くから」
nk「うん」
【shk視点】
しくじった。もう既に倒したと思っていた敵に息があり撃たれてしまった。致命傷は避けてつもりだったが…
shk「これ、だめかも…」
俺はその場に膝をついてしまう
shk「…どしよ、これ」
br「シャークんっ!」
遠くからBroooockの声が聞こえる
br「シャークん、大丈夫!?」
shk「やらかした…ごめん、、」
br「僕もちゃんと確認してなかった、ごめん!」
「ちょっとだけ我慢してて!」
そう言うとBroooockはインカムをONにして話し始める
その光景を横目に、俺は意識を手放した
【nk視点】
nk「きりやん、シャークん運ばれてきた?」
kr「いや、まだ」
「本当は俺が行くべきなんだけど…」
少し俯き不甲斐ないとでも言いたいような表情で話す
きりやんはこの辺1番の軍医だ
nk「もうすぐ運ばれてくるでしょ?顔上げて」
kr「うん、ありがとNakamu」
きりやんならばシャークんのことも救ってくれる
絶対に声には出さない。それが医者にとって負担になってしまうから
mb「きりやん様!」
kr「!こっちに!」
Broooockの話の通り左胸が赤黒く染っているシャークん。
シャークんの治療…手術が始まるため手術室を出る
kn「Nakamu、そろそろ戻らないと…」
nk「もうちょっと居させて」
kn「…分かった」
sm「Nakamu」
低い声で俺の名を呼ぶ。
nk「スマイル?どうしたの?」
sm「敵国の監視カメラ、やっと繋がったぞ」
「時間がかかった、すまん」
nk「大丈夫。ありがとう」
sm「後、戦争中は総帥室から離れないでくれるとありがたい。」
nk「それは…ごめん、」
そりゃそうだ。俺に報告があれば総帥室に行くに決まってる
sm「それと、ここからの指示は俺に任せてくれ」
nk「うん、頼むよ」
sm「嗚呼、任せろ」
そう言い残してスマイルは手術室前を去る
kn「Nakamu」
きんときが申し訳なさそうに俺の名を呼ぶ
そう言う時は必ずきんときが戦場に行く時
nk「…いいよ」
kn「!…ありがとう。」
俺はきんときに戦場に行く許可を渡す。それが俺に出来る数少ないことだから
あと俺は、シャークんの無事を祈ることしか出ない
なんて不甲斐ないんだろう。俺は総帥なのに出来ることは1番少ない。戦場に行くことは愚か、基地内を1人で動くことも出来ないなんて
nk「…なんも出来ないなんて、」
数時間が経った頃、手術室のライトが消える
nk「!」
kr「ふぅ…」
きりやんが汗を拭いながら扉を開け出てきた
nk「きりやん!シャークんは…?」
kr「何とか一命は取り留めた。いつ目覚めるかは分からないけど」
nk「そっか…良かった…」
俺は緊張が解け、糸が切れたようにその場にへたりこんだ
【nk視点】
ドンという大きな音ともに、白い煙が高く上がる
白尾軍の勝利だ
nk「勝った…?」
実感のないまま終わった戦争。1度も戦場にでてないのだから実感がないのも頷けるだろう
何日にも渡る国同士の戦いは終わりを告げたがシャークんはまだ目覚めない
br「Nakamu!!」
nk「Broooock…きんときとスマイルも」
sm「シャークんは?目覚めたか?」
nk「ううん、まだ…」
sm「そうか…」
br「…ごめん、Nakamu」
kn「Broooock、」
nk「なんでBroooockが謝るの?」
br「僕が、ちゃんと見てなかったから…」
「だからこんな…」
Broooockが深々と頭を下げて謝ってくる
その光景に、俺は少しイラッとしてしまった
nk「じゃあ、じゃあ!!」
br「っ、なか、む?」
nk「俺はなんだって言うの!?俺は…仲間の危機だって言うのに指示だって出せなかった!」
sm「Nakamu」
nk「それに戦場にだって出れない!仲間が…親友が外で傷だらけになりながら戦ってるのに、何も出来ない」
sm「おいNakamu」
nk「俺は…誰かのために戦う事も、誰かを救うことも出来ない!」
sm「Nakamu!」
nk「っ!?」
冷静沈着で口数の少ないスマイルが声を荒げて、やっと俺は少し落ち着いた
sm「おい、言い過ぎだ」
nk「?…ぁ、」
br「ごめ…グスッ」
nk「あ、ぶる…く……」
最低だ、俺。自分の私情で仲間のことを傷つけてしまった
Broooockだって自分を責めてたのに
nk「…」
kn「Nakamu、少し休んでな」
nk「うん…ごめん」
【br視点】
Nakamuが去っても尚、僕の瞳から溢れる涙は止まらない
分かってたはずだ。
戦争の度にNakamuが自分のことを責めていること
終われば必ず泣いていること
br「…っ僕、なんてこと」
この場にいる誰よりもNakamuと一緒にいる歴が長いのに
1番Nakamuのことを知っているのに、やってはいけない事をしてしまった
kn「Broooockは悪くないよ…」
「多分Nakamu疲れてるからつい声荒げちゃったんだと思う」
きんさんが微笑みながらそう言ってくれる
br「…そう、かなぁ」
kn「そうだって!」
br「そうだといいな…」
きんときの言葉に少し安心する
kr「うぉっ…みんな揃って…ないね」
「なんかあった?」
sm「きりやん、シャークんの看護してたんじゃないのか?」
kr「一旦落ち着いたから、外騒がしかったし来てみたんだけど…」
sm「それが…」
きりやんが一旦落ち着いたと言い出てきた。スマイルが事情を聞いてきたきりやんに説明する
kr「なるほどね…きんときはNakamuといた方がいいでしょ」
kn「うん、分かってる」
kr「ほら、行ってきな」
kn「…うん」
きりやんの一言できんときはNakamuの所へ行く
kr「戦後処理もあるのに…終わってそうそういざこざか」
br「ごめんね、きりやん」
kr「いやいいよ、話聞くよ?Broooock」
br「…」
sm「俺は少しでも戦後処理進めておく」
kr「はいよ」
僕は一通りきりやんに話して、また泣いてしまった
kr「そうかそうかー…」
きりやんは泣き崩れる僕の頭を優しく撫でてくれた
【br視点】
今、戦争から1ヶ月が経とうとしていた
結局あの後から僕とNakamuは一言も話していない
br「…」
僕は部屋で黙々と書類を進めていた
br「終わった…けど、」
書類を出すのは総帥室。だから僕は終わった書類をずっと貯めていた
br「期限近いの多いし、出さなきゃ」
総帥室の前まで来た時、中からガシャンと大きな音がして声が聞こえる
nk「あ”ああぁッ」
kn「Nakamu!落ち着いて!」
Nakamuときんときの声だ
Nakamuが叫び声を上げていて、きんときがそれをなだめてるような、そんな声
br「…Nakamu…」
こんな時に書類を出せる筈もなく、総帥室を後にしようとした時、インカムから音が鳴る
kr『聞こえる?』
きりやんの声だ。どこか悔しそうな悲しそうな声が聞こえてきた
kr『すごい、言いずらいんだけど』
kr『シャークんが…』
br「ぇ…?」
気づいたら僕は医務室まで走ってた
多分泣いてたと思う。そんなことも気にせずに走った
バンッ!と大きな音を立てて医務室の扉を開ける
br「きりやん!」
kr「Broooock…」
br「シャークん…は、」
kr「…っ、ごめん、、」
そこから一言もないまま全員が集まった
nk「はぁっはぁっ…はぁ…ッ」
「きり、やん…!」
kn「きりやん…」
sm「……ッ」
kr「ほんと…ごめんっ」
nk「あ…ぁッ」
それぞれ悲しんでいる中、僕はシャークんのいたベットのカーテンを開ける
当然ながらそこにはシャークんがいた。
br「…シャークん、」
声をかけても、いつも帰ってくる低い声は聞こえない
br「ごめん、ごめんね…」
謝ったってシャークんは帰ってこないけど
謝罪してもしきれないことをしてしまった
【nk視点】
Broooockがシャークんに縋るように謝っている
誰よりも俺が謝らないといけない
シャークんに…いや、全員に
nk「…ごめんなさい、」
kn「Nakamu?」
nk「ごめん、きんとき…迷惑かけて」
kn「え?いや…そんな……」
nk「スマイルも、戦後処理ほとんどして貰っちゃって、ごめん」
sm「…それは全然、できそうな人がいなかったから」
nk「きりやんも、シャークんのこと任せっきりにしちゃった」
「ごめん」
kr「それが俺の仕事だから、」
そして、俺はシャークんとBroooockの所に行く
nk「…ごめん、シャークん」
「俺、総帥なのに…何も出来なくって……ごめんっ」
当然、シャークんから返事は無い
nk「Broooock……」
br「…ッ、Nakamu…」
「ごめんなさいっ、Nakamu!」
nk「な、なんで謝るの?Broooockが…」
br「僕、Nakamuのこと1番わかってるのに、なのに」
「1番しちゃいけないことしちゃって…」
状況が呑み込めなくて少し静止してしまった
nk「…俺も、怒鳴ってごめん、Broooockは何も悪くないのに」
br「Nakamu……」
俺に出来ることはやっぱりこんなことしかないけど
今みんなに最大限出来ることは謝罪しかないから
ごめんなさい
END
⬇おまけ⬇
【shk視点】
目が覚めたら、三人称視点て自分が見れるようになっていた
俺は死んだんだろう…何となくわかってたけど
shk「俺死んだのかー」
なんて呑気に言っていたらきりやんがきた
俺を見た途端顔色が悪くなった。分かってはいたがそれでより一層俺が死んだことが分かった
そこから色々としてインカムをつけたかと思ったら皆に俺が死んだことを知らせた。
shk「大袈裟にしすぎって思うけど…そりゃそうかw」
「多分幹部の1人が死んだ、じゃなくてシャークんが死んだってことなんだろうな…」
全員揃ったかと思えば、なんか謝罪大会が始まった
なんだこれ
いや、NakamuとBroooockが謝ってるだけなんだけど…
何を謝ることがあるのか俺にはわからん
shk「そんなこと言ったら俺の方が謝ることあるし?」
「俺も負けてないし!(?)」
はい、すみません魔が差しました
おまけのことですごめんない
許して欲しいです!私シリアス系無理なので!
書きたくなったから書いたけど、てかシリアス系しか書いてないような気もする
書くのはいいんです書くのは!見るのがダメなんですよ
まぁ書いててダメージ受けたからおまけ入れたんですけど
感想くれると嬉しいです…
またノベル書きたいですね…楽しかった
誤字脱字大目に見てください……
では🥲
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