本作は
まだ学校だよ様の 登録者1000人記念動画 「 8月31日は、選ばれた一人が登校する。 」に影響されすぎて
凛ちゃんでこの作品を書きたいなー と思っただけのただの二次創作です。
不愉快な方が居れば、消すので、不愉快ならばコメントで言ってくれると幸いです。
一応本家様の動画を先に見るのをオススメします。
本家様 → https://youtu.be/TxijLlD4Be4?si=4fsbwMLPhWUEgKZq
ちなみにホラーを初めて書きましたので、見苦しい所がありますが
あたたかい目で見てください。
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【 夜鷹 】
夕方から活動して虫をとらえて食う。
よたか科の中形の鳥
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8月31日は誰だって憂鬱だ
夏休み最終日 、
長い休みが終わり 、
目が覚めたら 、
学校に行かなくてはならない 。
どんなに立派な大人でも あのノスタルジーには抗えない 。
ただ 、 俺の憂鬱の理由はソレではない 。
“抗えない”と言う一点以外は 、 全くの別物だ 。
夏の蝉が鳴くことをやめられないみたいに 、
俺も 、
アレからは逃げられない 。
コレは 、 俺の8月31日の物語だ 。
ソレ以上でも 、 ソレ以下でもない 、
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休日の学校は独特の空気を孕んでいる 、
夏休みならば尚更だ 、
足音ひとつない廊下 、 一人の少年しかいない教室 、 唸るようなエアコンの音 、
運動部の声も 、 教員の気配すらも 、 恐ろしいほど静かな教室に吸い込まれる様に
無くなって居る 、
当然 、 今この教室には彼しか居ない、
糸師凛 、 彼は不運にもこの儀式に選ばれてしまった少年 、
自分の席に姿勢良く座り 、 机にはスマホ一台だけ 、
このスマホ一台と 、 今日を乗り越えないとならない 、
始まる
この学校の生徒が 、 9月1日を笑顔で迎える為の儀式が始まる。
西の窓を 、 血が染めた、
それが合図だ 。
先程まで人が歩いている音ひとつすらしなかった教室に
活気よく走る足音が聞こえてくる 、
何やら此方に向かって来ている様だ 。
教室の扉が勢いよく横に動けば 、
前髪しか生えていない異常なまでにでかい頭 、 光すら吸い込む様な真っ黒な眼球 、 おまけにセーラー服まで来て居る 、
この学校の制服は女子はブレザー 、 男子は学ランだ 、
明らかにおかしい見た目をしたバケモノが 、 此方に向かって来る 、
「 が ッ コウ !! 始ま ッタァ ァァァァァァァァァァァァァァァァ 」
と バケモノ が此方に話しかければ 、 壊れた機械の様に唸り 、 首を捻じ曲げ 、 此方を見る。
だが俺はソイツの顔を見ない事に集中した
「 ワ た し 、 カ っ か かカワ イイ?? かっ カ カカカ カ カワイイ??? 」
一方的に俺に言葉を投げては問いかける 、
だが 、 この学校には俺しか居ない 、
俺の目の前に居るバケモノはこの世には存在しない 、 存在してはいけない 、
俺たちは コイツらを 、 ” 夜鷹 ” と呼ぶ 。
「 ミ” 、 ミヱ”て ナい ??¿ ミ” ヱ”¿¿ イ”、 い” ィィィィィィィィ ??? 」
無駄にデケェ頭を首を伸ばしてまで俺に近付く 、
「 つマらなイ 」
と言い残せば,すぐ教室から出て行った 、
この学校には 、 ” 夜鷹 ” が住まう 。 全員が知って居る事実だが 、 知らないフリを続けて居る 。
毎年9月1日を何事もなく迎えるために 、 誰か一人が夜鷹共に 「 誰も気付いていないよ 」と言う事を
示さなきゃならない 。 夜鷹が何を言って来ても 、 何をして来ても 、無視をし続ける 。
それが俺のやるべき事だ 。 不満はない 。 いつかはやらないとならない物の順番が回って来ただけ 、
ただ 、” 恐怖心がない ” と言うわけではない 。
はぁ 、 と溜息を吐けば 手元にあるスマホに目が行く 、 ホラー映画みたいで楽しそうだと思っていた
自分に落胆した 、 こんな事を兄ちゃんもやったのか 、 と思うと 改めて 自分の兄の凄さに圧倒される 。
「 ネぇ 今どコに居ルの ? 」
と 、 頭の上から声がした 、 少しだけ視線を上に上げれば 、 別の夜鷹が来て居た 、
先程の夜鷹に比べれば 、 多少人間の様なシルエットをして居ると思ったが 、 下半身が4本足 、 極端に小さい頭 、
前の机に乗り上げて居るからか 、 威圧的な視線 。 矢張り 夜鷹 と言うモノは名前の割に気色の悪いヤツらだ 。
「 どコ に 居ルの ? キョウ 、 遊べル?
…… 聞こヱナい 、 カ …
キョウ … 遊べナいカ ? 」
執念ェヤツだな 、 と思い 、 自分の頭を下に向かせて乗り切ろうとしたが 、 そう上手くは行かない 、
先程の夜鷹と同じ様に首を伸ばして俺の顔を覗き込む 、
その時 、 救いの神かの様にスマホが鳴る 、
兄ちゃんからだ 、 渡西してから連絡して居なかったのに 、 何故今連絡が来るのかと疑問に思ったが 、
兄ちゃん と 話せる 、 と言う欲求のせいで 思わず反射的にスマホを取った 、
「 もしもし 、 兄ちゃん ? 急にどうしたの ? 」
夜鷹に無視している 、 と勘づかれない様にスマホに話しかける 、
「 あゝ 、 実は冬に帰国する事が決まってな 、 お前に言ったら喜ぶだろうと思ってな 、 」
「 ほんと ?! やった 、 やっと兄ちゃんと会えるのか 、 んじゃあ 楽しみに待ってるね 、 」
夜鷹の事など忘れてしまったかの様に 、 兄と喋る 、 否 、 夜鷹の事など完全に忘れて居る 。
「 …ところで凛 、今どコに居ルんダ? 」
「 まだ学校だよ 。 」
俺はこの時侵してしまったミスに気付いて居なかった 、
向こうの電話口からノイズが聞こえる , ” 夜鷹 ” の唸り声が聞こえる 、
俺はここで気付いてしまった 。
思わず俺は上を見てしまった 。
「 気付イてル 。 」
俺たちに 、 9月1日は
もう2度と来ない 。
end
コメント
2件
まって、まって!!! いなごさんも「まだ学校だよ」さん好きなの?!?!私もだよ!!!!!! わかる。めっちゃ影響受けるよね。 シチュで冴凛書きたくなっちゃうよね。わかります。わかりみが深すぎます。