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うい、我です。
前回の話のとーます視点です。
///での照れ表現、♡を最後につけた口調ありです。
ーーとーます視点ーー
『ごちそうさまでした。』
『おいしかった。』
「お粗末様でした。」
まだ完全にかえるくんの好みを知りきれていないから、口に合うか正直不安だった。
それでもおいしいと答えてくれたから、張り切って料理を作った甲斐がある。
「おいしく食べてもらえて何より。」
『俺食器洗うね。』
「ありがと。俺も手伝うよ。」
2人でキッチンにお皿を運び、皿を洗い始める。
黙々と作業を進めているけど、かえるくんとならその時間さえもすぐに感じる。
「お風呂の準備しておいたけど…。」
「一緒に入る?」
ちょっとからかってみちゃったりして…。
『いやぁ…先どうぞ…?』
案の定ですね…。
可愛いなぁ。
「ほんと!一緒に入ってくれるの!」
「ありがと~♡」
都合の悪いことは聞こえないことにしておく。
今日だけは。
『しょうがないな…。』
かえるくんの腕を掴み、脱衣場に連れていく。
「今日1日楽しいな~♡」
「ね!かえるくん♡」
『…///』
…顔が赤くなっている。
やっぱり可愛い…。
俺が服を脱ぎ始めると、かえるくんは壁に寄りかかり動いていなかった。
「かえるくん脱がないの?」
『…だって恥ずかしいじゃん。』
『好きな人に裸見られるの…。』
……!
破壊力がやばすぎる…。
今日の夜はどれだけ理性が保てるかな…。
「じゃあ脱がしてあげようk…」
『大丈夫です。脱ぎます。』
あー…。
ちょっと残念…。
浴室の中は、湯気で少し曇っていていい感じ。
洗い場では先にかえるくんがシャワーを浴び始めていた。
「かえるくん、背中洗ってあげようか?」
『ありがとう。けど自分で洗えるから…。』
少し照れたように答えるその反応にまた心を奪われる。
「遠慮しなくていいのに…。」
ボディタオルを泡立て、撫でるようにかえるくんの背中を洗う。
かえるくんの白く柔らかい肌に少し触れる度に、俺がドキドキしてしまう。
『とーますありがと。』
『今度は俺が洗ったげる。』
今回は照れず素直にお礼が言えている。
これもちょっと新鮮かもな…。
一通り体も洗い終わったことで、湯船に浸かる。
『あー…気持ちいい。』
そう言いながら、かえるくんは俺に寄りかかり目をつむっていた。
少し窮屈に浴槽に2人で収まっているのがまたいい。
優しくかえるくんの頭を撫でてあげる。
そろそろ上がろうと思ったのか、かえるくんが立ち上がる。
俺も一緒に立ち上がり、かえるくんに顔を近づけた。
「かえるくん、もっと近づいて。」
急なことに驚いたのか、困惑気味でかえるくんが近づいてくれた。
「かえるくんのこと、もっと好きになっちゃった。」
かえるくんを抱きしめ、耳元で囁く。
『…何言ってんの…///』
これだけでも顔が赤くなっているかえるくん。
逆上せたせいにしているみたいだけど、全部お見通しだよ。
早く風呂場から逃げ出すかえるくんを見て、この後君のことをどうするかで頭がいっぱいになった。
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