エクスデス 「怖いの!起きたく無い!嫌だ!何処かに行ってよ!」
カオス 「わ、悪い…」
エクスデスの叫び声が響き渡る。
カオスも、その勢いに押されてしまう。
ゼロムス 「また気持ちが落ち着いたらおいで。待ってるぞ」
アルテマ 「どうでしたか…?」
ゼロムス 「…難しいな…今は完全に心が壊れてる…」
バハムート 「無理はさせられないな、取り敢えず、お前達も休め」
今エクスデスは心に大きな穴が空いている。
私はそれを見る事しか出来ない。
会話にも入れない。
エクスデス、ごめんな。私を許さなくて良いから、また、笑ってくれ。
お願い、私は此処に居るよ。気付いて…
エクスデス 「…」
ずっと何処かを見つめている。
涙を拭かずに、ポタポタ落ちる雫が痛々しい。
こうなったら、あれしか無い。
至高神様 「分かった…だが、これ以上は何も出来ないぞ…?」
私 「それでも良いんです…お願いします…」
至高神様 「バハムート…力を貸してくれ」
バハムート 「分かった、二人の為なら」
エクスデス視点
死にたい、消えたい。
早く、眠りたい。
バハムート 「エクスデス、」
私 「…何…」
ぎゅっ
バハムート 「怖かったな、苦しかったな、少し、話をしないか?」
私 「…あったかい…」
バハムートはいつもと違う様な雰囲気を纏っていた。
バハムート 「世の中は、知りたくない事や、聞きたく無い事ばかりだ。それでも、
お前には幸せで居て欲しいんだ。だから、せめて最後に、幸せになって死んでくれ。
死ぬのはもちろん哀しい、だが、お前が勇気を持って考えた選択を、否定したく無いんだ」
私 「死んでも…良いの…?」
バハムート 「あぁ、だがせめて、幸せだったと私に教えてくれ。それだけで充分だ」
バハムートの笑顔は、あの子に似ている。
私 「幸せだったよ…疲れたけど、楽しかった…」
私は幸せだった。でもその幸せは壊されることも知っている。
だから消えたい、あの子の場所へ行きたい。
バハムート 「私は…此処に居るよ…」
私 「えっ…?」
バハムート 「やっぱり、合わせるの難しかったな…!あはは…」
私 「どういう…意味…?」
バハムートはきょとんとした顔で、優しく微笑んだ。
バハムート 「いつか気付くよ。またね」
バハムートはそう言って帰った。
意味が分からない。
「またね」ってどういう事?
バハムートは死なないよね…?
私を、置いて逝かないよね?
翌日
私 「バハムート…昨日のどういう意味…?」
バハムートはニコッと笑って、
バハムート 「さぁな、私も咄嗟に言ったもんでな」
私 「…?」
私 「…!」
後ろを振り返っても、誰も居なかった。
あの声、あの優しくて懐かしい声、
逢いたい人、大好きな人。
もしかして…あの時…
最後まで読んで頂きありがとうございました♪
今回はエクゾディ要素たくさんでしたね!
えっ?エクバハじゃないのかって?
これは失礼致しました!
それでは解説しますね♪
ゾディアークさんは気付いて、私は此処に居ると言いました。
会話にも入れないと言うことは、みなさんには見えていない事になります。
つまり亡くなっています。
ブーニベルゼさんへのお願いは、
バハムートさんの身体に一時的にゾディアークさんの魂を宿す事です。
バハムートさんの二人の為ならは、エクスデスさんとゾディアークさんの為です。
いつもと違う雰囲気を纏っていたのは、ゾディアークさんの意思だからです。
ですが、エクスデスさんはゾディアークさんが亡くなった事のショックで心が壊れた為、
これ以上自分自身を責めさせない為に、バハムートさんとして話をしました。
「私は此処に居るよ」は、ゾディアークさんのエクスデスさんに対しての愛です。
「合わせるの難しかったな」は、バハムートさんの話し方について です。
バハムートさんは、二人の会話を聞いていたので、咄嗟に言ったと誤魔化しました。
エクスデスさんが気付いたのかは、謎ですね。
これは私の思ったことでもあります。
私はある歌を聴きました。
その内容は、死にたいことは悪いことなのか?
確かに死んで欲しくない気持ちもあると思います。
でも本人がそれを心から望むのであれば、せめて
幸せになってから死んで欲しいと伝え、見届ける事も大切なのではないかと思いました。
ですから死んで欲しく無いことも伝え、死ぬ前に幸せになって欲しいことも伝えるべきと
感じました。
貴方の幸せを祈ってますよ。
コメント
2件
バハムートさんと至高神様のご協力あって、ゾディアークさんはエクスデスさんに伝えたいことが伝えられていたらいいですね。二人に咄嗟に合わせてくれたバハムートさん、流石です!✨