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「ありがとう。」
李斗の言葉に、心の中が温かくなった。
本当の気持ちを、こうしてやっと言ってくれたんだ。
そして、私も言えた。
「私も、李斗が好きだよ。」
その言葉に、李斗は少し照れたように顔を背けたけれど、目の端には確かに嬉しそうな表情が浮かんでいる。
「お前、急に言うなよ。俺、照れるだろ。」
「だって、言わなきゃ伝わらないし。」
「……確かにな。」
少しふざけたような言い方で答えてくれたけれど、李斗の目の中に以前よりも優しさが増しているのを感じて、私の胸はドキドキが止まらない。
でも、私たちの関係はまだ一歩踏み出したばかりで、これからどうなるのか、正直不安でもあった。
でも、それと同時に楽しみな気持ちも大きかった。
「じゃあ、これからは“お試し”じゃなくて、ちゃんと付き合うってことでいいよね?」
「……あぁ、もちろん。」
「うん!」
私は思わず、李斗の腕に手を回した。
「え? な、なんだよ急に。」
李斗が少し驚いたような顔をして私を見てきたけれど、私は恥ずかしさを隠しながら答えた。
「だって、付き合ったんだから。」
「あー……まぁ、そうだけど。」
李斗は少し照れたように笑った。
その笑顔を見た瞬間、私は心の中で小さく喜びを噛み締めた。
私たち、やっとちゃんとしたカップルになったんだ。
でも、これからが本当のスタートだよね。
次回、二人の新しい一歩! 思いがけない出来事が待っている──!?