テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
(krh視点)
僕らは長方形の4人用机で、勉強会をしていた。
右隣にはgrgn、目の前にkrks、右斜め前にmrtnが座っていた。
krh_そういえばさ、これも前から聞きたかった事なんだけど……。
僕は小さな声で言う。
grgn_ん?なに?
みんなは勉強の手を止めて、優しい瞳で僕を見た。
……本当にみんな優しいなぁ。
krh_あのさ、mrtnが前言ってんだ、いまのlor軍団の形を壊したくないって。まあ、協力者になる前の話なんだけど。
grgnとkrksは余計なこと言ったな、と言わんばかりにmrtnを睨む。
grgn_krksの制裁が足りないね。
krks_そうだね、mrtnもう1回外行こうか。
立ち上がろうとするkrksにmrtnは震えた。
mrtn_ひいっ!やめてくださいぃ!
krh_違う違う! そういうのを責めたいとかじゃなくて!
僕は慌てて首を振る。
krh_mrtnの気持ちはすごいわかるよ、今までで安定してたのに、それが崩れるってのは超怖いもん。
僕がそういうと、krksは仕方なさそうに座った。
krks_krhがそう言うなら……。
mrtn_krhぁ!
mrtnはウルウルとした瞳で僕を見つめる。
僕が言いたいのは、つまり。
krh_みんなは無条件で僕をlor軍団に入れようとしてくれてるでしょ。でも、万が一、僕が入れたら、絶対何かしらは変わっちゃうんと思うんだ。
grgnは少し首を傾げる。
grgn_変わっちゃう?
……うん、そう、変わっちゃうの。
krh_みんなにとってlor軍団が大切で、大好きなのは分かってる。 だから、僕がlor軍団に入ることで、みんなの好きなlor軍団を変えちゃうんじゃないかって……。
言葉を紡ぐほど、声は小さくなっていった。
僕の願いは同時に誰かの願いを壊すことになる。
そんなことを前に感じた。
mrtnの、lor軍団を変えたくないという願いは、僕の願いによって壊されてしまう。
grgnとkrksだって、変わってほしくないって少しは思ってるはずだ。
そう思うのが必然で、当然のことだもん。
変わるのは……怖い。
みんなの反応が気になって、顔をあげられない。
みんなは僕のために頑張ってるのに、僕だけ弱気だ。
ダメダメじゃん、僕。
grgn_……ねえ、krh、顔上げてよ。
いつもの元気な声ではなく、柔らかな優しい声だった。
思わずパッと顔をあげると、みんなが目を細めて、微笑んでいる。
krh_んぇ……。
どうしようもなく、ドギマギしてしまった。
こんな表情向けられたことないよ。
いつもより心臓が早い気がする。
grgnは僕の瞳を見て、ゆっくりと話し出した。
grgn_前に言ったこと覚えてる?krhは迷惑じゃない、ここにいてほしいってさ。それが俺らの願いで、思いなんだよ。
krksとmrtnは頷く。
krks_もちろん、krhが入ることで、lor軍団の変わるところもあると思う。でも、全部が無くなるわけじゃない。根本的なlor軍団は変わらない、ここにあり続ける。少なくとも、僕らがいる限り。
mrtn_俺、前はlor軍団の解散が怖くて、あんなこと言っちゃったけどさ、今はちゃんとkrhにlor軍団、入って欲しいって思ってるよ。今ならわかるんだ、それは崩壊じゃなくて、再構築だって。決して、lor軍団は壊れない。
grgnが僕の手を優しく包んだ。
grgn_例え、krhがlor軍団に入っても、lor軍団はlor軍団。それは変わらない、大丈夫……俺らを信じて。
……。
ここにいてほしい、それが願い。
根本的なものは変わらない、ここにあり続ける。
崩壊じゃなくて再構築、決して壊れない。
lor軍団はlor軍団。
俺らを……信じて……。
みんなの言葉一つ一つを噛み締めた。
……なんで?なんでそんなに欲しい言葉をくれるの。
僕、こんなダメダメなのに。
意地っ張りなところあって、考え無しに発言するし、いつも引っ掻き回しちゃう。
なのに、どうして……。
行き場のない涙が流れる。
krh_僕、何も返せてないよ。みんなはこんなにくれるのに。
メソメソと泣く僕に、grgnは仕方なさそうに笑った。
そして、初めて会ったあの日、裏庭で僕の涙を拭ってくれた時。
あの時と同じように、僕の涙を指で拭った。
grgn_krhが気づいてないだけで、俺らはもう十分、沢山のものを貰ってるよ。だから俺らはkrhが大好きなんだ。
だ、いすき……?
みんなは、ニッコリと笑う。
krks_何も返せてないなんて言わないで。krhがそこに居てくれるだけで、僕たちは元気をもらえるんだ。今日も頑張ろうって思えるの。
mrtn_ここまで俺たちを引き寄せたのはkrhに魅力があるからでしょ。何も返せてないわけ、ないんじゃない。むしろ、俺らの方が返し足りないくらい。
……。
温かさが胸の中に波紋のように広がっていく。
こんなの……泣いちゃうよ。
僕の涙は止まることを知らない。
本当に僕は幸せ者だ。
価値をつけられないほどの素晴らしいものを、たくさんもらっている。
僕もいい加減覚悟を決めないといけないんだ。
隣のgrgnに飛びつき、ギュッとした。
grgn_うわっ、krh!?
krh_僕も好き、大好き。
優しくて、真っ直ぐなみんなが大好き。
僕もそうありたいよ、もっと自信を持ちたい。
みんなと対等になりたい、並べる存在になりたい。
いつか、人の目を気にせず、一緒にいられるようになりたい。
……これから、どんな理不尽にも負けない。
krh_僕、絶対lor軍団に入って、もっと、もっと頑張るから。
だから、だから……。
どうか、ずっと僕のお友達でいてね。
コメント
6件

みんなの優しさがよく分かる回で最高でした✨
rioraさん嫉妬案件過ぎる笑 🐱🔶くんの優しい所が出ていてとても良い( ˶ ᷇𖥦 ᷆ ˵ )

やばいです……もう。本当に最高です😭😭😭 🐱🔶くんが軍団とみんなのことを思って泣いちゃうの可愛すぎるし、🐧に抱きついて好きって言うのも全部が可愛い😭😭😭😭💞💞💞 最近投稿頻度高いので私としては助かってますが、どうぞ健康のほどお大事になさってください🙏🏻🙏🏻🙏🏻