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第4話〖バトロイド・サイバーノイド〗
デュナの声が、
わずかに硬くなる。
デュナ〗
……一体、厄介なのを検知した。
白煙が、ゆっくりと消えていく。
焦げた路地裏の奥――
そこに、巨大な影が浮かび上がった。
地面が、
一歩踏み出すたびに軋む。
全高は人型の倍以上。
装甲は黒く鈍く光り、
全身を覆うのは――
マグネットコーティング装甲。
メニ〗
うわ……。
よりによって
バトロイド・サイバーノイドが残ったかよ。
しかも、見るからに
ビーム系を通さないタイプ。
メニは舌打ちする。
メニ〗
磁場偏向型……
下手に撃ったら、
跳ね返ってこっちが死ぬやつだ。
デュナ〗
推定階層――
第1階層直属の回収用個体。
メニ〗
……マジか。
巨大なバトロイドが、
ゆっくりと頭部を動かす。
赤いセンサーアイが点灯し、
二人を正確に捉えた。
《TARGET CONFIRMED》
《ASSET VALUE : EXTREME》
《CAPTURE PRIORITY》
無機質な音声が、路地裏に響く。
デュナ〗
捕獲目的だね。
メニ〗
だろうな……
俺の部品、壊したくないってわけだ。
バトロイドの両腕が展開し、
物理兵装が姿を現す。
メニ〗
……デュナ。
デュナ〗
うん。
メニ〗
今回は――
本気、出すか。
デュナ〗
やっとその気になった?
巨大な影が、一歩踏み出す。
路地裏が、
戦場へと変わった。