私達3人はただずっと怪物から逃げながら救助を待った。
怪物はひたすら暴れまわっている。乗客がどんどん死んでいく。もう何回断末魔を聞いただろう。飲んでいたコーンスープがだんだん不味くなるのを感じた。
なんとか緊急脱出口近くまで来た。しかし脱出口は部屋の天井についており、はしごを登って出るようになってきた。だが何故かはしごが無くなっていた。部屋を見渡してみると、大量の血が壁に付いていること、頭の無い遺体がある事、その遺体の隣に壊れたはしごがある事に気付いた。
「うそ・・・ど、どうすれば・・・どうすればいいの!?これじゃあ出られない・・・もうダメだ・・・私達、ここで死ぬんだ・・・」とカナが言った。正直、私ももう終わりだと思った。
「まだ諦めるには早いじゃないですか!きっと予備のはしごがあるはず。それさえ持ってくれば脱出できるかもしれません。」と、シズハが言った。その時、脱出口が開いた。
「救助隊です!皆さんを助けに来ました!」ようやく救助が来た。救助隊がロープを降ろしてくれた。カナ、シズハがロープにつかまり、船から脱出した。だが、私には何となく・・・何故だか知らないが変な予感がした。カナやシズハ、救助隊に止められたが、それでも私は船に残ることにした。救助隊は私が戻ってくるまで待ってくれるそうだ。私はできる限り早く用事を終わらせるため、再び船内を走り始めた。
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