こちらはいれいす様の小説となっております
お間違いなければお進みください
桃×赤
『運命の赤い糸』
赤視点
突然だが、みんなは好きな人がいる?
告白はしたことある?
りうらはないよ…
でもね、ここでは赤い糸が繋がってる
だから、告白なんて物は意味なんてない
好きな人と繋がってたらラッキー程度
そんな世界のりうらの恋…見てみない?
りうらにはずっと好きな人がいる
でも、赤い糸が繋がっていない
別の人と繋がっている、はっきりとした赤色の糸が見える
赤「りうらが恋人なのに…」
目の前に写る、赤い糸が繋がった人と楽しそうに話す好きな人
桃「ん…?あ、りうらじゃん」
桃「どうしたの?」
赤「先輩に用事があって来ました」
嘘をついて2人になる口実をつくる
桃「ごめんね、まろは先に行ってて?」
青「んー、ちゃんと来るんやで?」
桃「分かってるっての!w」
日に日に増していく赤色…
最近は赤色が醜くなっていく
りうらと同じ色なのに…自分までが…
桃「りうらー…?どしたのー?」
赤「あ、いぇ…ちょっと考え事を…」
桃「そう?なら相談乗るよ?」
先輩のこと…なんて口が裂けても言えない
別れて欲しいなんね…
糸が切れてほしいなんてね…
ねぇ…先輩、彼との糸は望んで繋がれた存在なの…?
それじゃなかったら…勝手になくなったって問題なんてないよね?
糸だけで運命の相手って決めて、付き合って結婚まで行くっておかしな話だよね…?
赤「俺がこの手で買ってあげる… 」
赤「先輩から不純な恋愛を消してあげる…」
桃視点
日に日に増していく、怖い視線…
どこからかいつも見られていると感じる
桃「んね…視線、感じるんだよね…」
とっても信用できる彼氏に相談する
彼は幼馴染で、ずっと好きだった人
運命の赤い糸が見えるようになったとき、まろと繋がっていると分かって嬉しかった
だからこそ…
桃「おれ…恨まれてる…?」
桃「ほ、ほら…まろかっこいいから、糸が繋がってない女の子に好かれてるとか…さ…」
自分で言ってて悲しくなる…
まろは俺を捨てないって分かってる…
でも、いつ切れても…切られてもおかしくない糸を見て不安になる…
青「そんなわけないやん、見て?どんどん赤色が濃くなってるんやで?」
青「こんなんで糸が切れると思ってるん?」
青「もーすぐ糸も体で繋がる…」
青「逆に切れるん?笑」
桃「そ…うだね!大丈夫だもんね!」
確かに糸は赤く染まっている
落ち着いた薄い赤なんかじゃない、濃くてはっきりとしないどんよりとした赤色
2人の恋が実っている証拠である
桃「俺のこと捨てないでね……?」
青「捨てるわけないやん、ないこのことが大好きなんやから」
やっぱり男だなぁ…
なんて思いながら、触れられない糸にそっと手をかける…
桃「糸がなくたってまろが好きだよ」
赤視点
赤「はッ………?」
学校に来て心臓が止まりそうになった
先輩といふの糸が体にまで絡まっている
早く引き剥がさないと、遅くなってしまう
赤「今助けてあげるからね……? 」
ポケットにしまっていたハサミを握る
糸は掴めない、けれど…切れないと言うことは確信でしていない
何事にも挑戦しないと…
赤「ないこ先輩、話があるので屋上に来てください」
桃「え、うん」
あー…これで俺の物になるんだ…♡
屋上にやって来て、ぴんっと張る糸を睨む
赤「先輩…最近いふ先輩とどうですか?」
桃「え、うん…良いよ…//」
桃「ほら、糸もちゃんと繋がったしっ…//」
嬉しそうに話しかけてくれる先輩が憎い
俺の気持ちを一切理解しない純粋な瞳…
今すぐ赤に染めてあげる…
赤「そーなんですね…じゃあ、こうしましょ?」
ポケットからハサミを出して、触れられないはずの糸に触れる…
りうらの運命を勧めてくれてるんだぁ…
桃「はッ…りうらッ、やめてっ…?!」
赤「先輩は、りうらと一生一緒なの…」
『ざくっ…』と、音を立てて切れた糸…
これでりうらが繋がれる……♡
桃「あ…ぁ、ぇ……?なんで……?」
ぱらぱらと地面に落ちる糸を見つめている
青白くなった、絶望に満ちた顔…
ずっと見たかった顔だよ?
桃「ッ、まろっ……行かなきゃっ…… 」
赤「……笑 」
桃視点
嘘だろっ……なんで糸が物理的に切れるんだ…?
俺とまろはずっと繋がってて…ずっと…
青「ないこ……」
桃「ま…ろ…あの、ね…」
青「俺ら…ダメやったみたいやな…」
桃「ッ、違うのっ…これはりうらのせいでッ…りうらに切られてっ……」
青「触れられないんやから、浮気…した以外に考えられないねん……」
青「りうらとしたんやろ…?もうええよ…」
違う、違うって否定したいのに…
なぜだか喉につっかえて出てこない…
桃「ま、ろっ……違う…のに…」
完全になくなった指の糸…
赤「んふ……俺がどうにかしてあげる」
指に紐が結ばれた感覚がする…
でも、どうでもいいや……
桃「………」
赤「やっと繋がれたね……♡」
赤視点
やっとないくんは俺の物……
あんなやつとは違う、優しくて良い男だよ?
ないくんなら分かってくれる…
この結ばれた糸なんてなくても、繋がっていた運命なんだから…ね?
赤「ね、見て……?」
桃「ッ、うる…さぃ……」
先輩の前で糸に触れて片結びをする…
分かったでしょ?りうらは糸に触れるの
じゃあ…一度糸を切ってもまた繋がれる
先輩はりうらから離れられないからね…♡
一応誰かの秘密アカウントです
初めての投稿だったらどれぐらい伸びるかなー…と、知りたかったのでね
大体伸びないことは分かっています
気が向いたらまた投稿します
では、さようなら
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