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- ̗̀⚠︎ ̖́-
kyng × inm
フォロワー様200人記念4番の続きだけど単体としても読めるはずです
白狼の力が制御できないkyngとkyngの力についてよく理解してるinm
自己満
inm視点
目が覚めればカーテン越しに太陽が見えて起きようと体を動かすと未だにロウの腕がお腹に回ってるのが見えた。
昨日のままロウも寝てしまったんだろうけど白狼の力が今日は少しでも抑えられるといいなと思いながらどうにか立ち上がれないか試行錯誤している時急にお腹に回されている腕の力が強くなった。
「…らぃ、」
「ロウ、おはよ。
ごめん起こしちゃった?」
「いや、眩しかっただけやね」
「あぁ、このカーテンめっちゃ光はいるよね。」
「そろそろ変えた方がいいと思うけど全員の予定が合わんからな。」
「ね、…ロウそろそろ離してくれない、?」
「え、俺の事きらいか?」
「そんなわけないでしょ。
昨日お風呂入ってないんだって、汗臭いからほら離れて。」
「別に気にしないけどな」
「お前はな!俺は気にすんの!」
「…しょうがねぇなぁ。ほら。」
「ありがと、じゃあシャワー入ってくる」
「俺もライの後に入るわ」
「いいんじゃない?
あ、そう言えばロウ。今日は俺と本部行かなきゃ行けないからシャワー待ってる間に寝ないでよ。」
「……ぁー、分かった」
「めっちゃ不安なんだけどその返事!」
「起きとくから早く入ってこいよシャワー」
「…絶対寝ないでね!」
もう一度伝えてから自室に着替えを持ってきてシャワーを浴びる。
13時程からなのでそこまで急がなくても平気なはずではあるけど早めに行って早めに終わらせたい。
白狼としての力は昨日より制御できていそうではあるけど何がきっかけで制御できなくなるか分からないし、白狼の力の制御が出来ない日はロウの体への負担がかかってしまうのであまり外には行かせたくないけど今日は大事な予定なので仕方ない。
そう思っていると頭を洗い終わったので流す。
ぱぱっと洗いすぐに体と頭を吹いてドライヤーをかけてから髪を梳かす。
リビングに行けばスマホを弄りながら起きているこやの姿があったので次どうぞって言えばこちらに気づいたのか通り過ぎる前に感謝を伝えられたと思えば頬にキスをされた。
いつもは拠点でするな!とか言ってたかもしれないけど白狼の本能的な部分の可能性もあるし今はあんまり言わない方がいいのかなとか考えて言わずにそのままにしておく。
ロウがシャワーから出てきたあと二人でご飯を食べ身支度を整える。
そもそも起きた時間が11時ほどだったので身支度を整えた後すぐにロウと共に拠点を出る。
ロウと楽しく雑談しながら歩いているとあっという間に本部に着いた。
着いたと同時にいつも通り俺に対しての悪口を面と向かって言われる。
まずいと思った時にはもう遅い。
ロウが完全に昨日と同じ姿になり怒りを隠せないと言った様子で相手を殺そうとしている。
さすがにまずいので無理矢理ロウにハグをしてとめる。
「ッ、ろうダメだよ。それはダメ。」
「う゛ぅ゛〜〜ッ」
「ろう、大丈夫だから。大丈夫、大丈夫。」
それでもなお相手を殺そうとしているのか俺の背中に回された手が俺の背中に爪を立て始める。
痛い。けどここでとめなくては下手すれば本部の人全員を殺してしまうかもしれないので意地でも止める。
今度は止めに来た相手を噛もうと口を大きく開いた。
さすがにまずいと頭に手を添え俺の肩に無理矢理添えると噛まれた。
「ロウ、ロウ平気だよ。大丈夫。」
「大丈夫、大丈夫だから。」
そう言うと少し落ち着いてきたみたいでロウが血が出ている肩を控えめに少しだけ舐めたあとロウが飛び掛ろうとしていた人の方をずっとみているからそちらの方を見れば怖がって色んな人が逃げていた。
「ロウ、ロウは手怪我してない?」
「してないけど……。
ライ、ほんとごめん怪我……。」
「大丈夫、今日の予定リスケになったって。
だから医務室で手当してもらえる?
それが終わったら一緒に帰ろ。」
そう声をかかればロウは無言で頷いていた。
医務室に入ってからロウは急いで手当をしてくれた。
それでも思うところがあるのか喋ることはなかった。
これはまずいと思い謝罪をした後すぐに俺の家へと帰る道すがら漸くロウが口を開いた。
「……ライ、ほんとにごめん。
その、いたい…よな。」
「別に平気だよ?」
「いや、だとしても怪我させちゃいけんかった。
マジでやらかしたわ、すまん。」
「ほんとに」
「そんな謝んなくていいのに。ロウは悪くないでしょ。ただ俺のために怒ってくれただけでしょ?」
「それはそう……だけど。」
「じゃあ、この話はこれで終わり」
「ほら、申し訳ないって思ってるんだったら沢山甘やかしてよね!」
「もちろん。」
俺の悪口を言ってきた人は数日後行方知らずになったんだとか。