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omegaverse ―第二の性―【☽】

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omegaverse ―第二の性―【☽】

30 - 第30話

♥

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2022年10月10日

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⚠️過激表現注意





jmside



でも、、





最後に彼が帰ってきてから2週間と2日が経った、

真夜中のこと。






グクはまた、僕のところに帰ってきた。






その日は

もう完全に諦めて、無心になり、



明日待っても帰ってこなければ、

自分の家に帰って命を絶とうと、



グクへの最期の手紙を書いた日だった



沢山神経を使い、


でもグクの言葉が呪縛のようにまとわりついて泣くことも出来ず、


疲れ果てていた。



ペンを持ったまま、うたた寝してしまっていた僕は、

それでも、鍵が開く音ではっと目が覚めた。


ぼんやりした頭を必死で起こして、ふらふらしながらも慌てて玄関に駆け寄る


疲れきった顔をして家に入ってきたグクが、


そこに立ち尽くした僕を見てぴたりと動きを止めた



僕はどうしていいか分からなくて、

おかえりも言えないままグクを見つめた



二人の間に恐ろしいほどの沈黙が走っていた。



こんなに長いこと僕を置き去りにして、


今更帰ってきたグクが、何を言うのかと、



彼の言葉を待っていた。



なのに、




🐰「あぁっ、、泣」




何かを感じとったように、


急にビクンっと震えたグクが、


気を失って、



その場へふっと崩れ落ちた




🐣「グガ?!」




jmside



倒れたグクを抱きかかえて引きずって、



やっとの思いでベッドに寝かせる




グクの身体が熱い。



熱が出てるみたいだった



寝苦しそうだから、


スーツのジャケットと、靴下だけをなんとか脱がせる



こんなになるまでグクは何をしてたんだろうか。



前より増えたキスマに気づき、


胸がぎゅうっと痛んで苦しくなり、



息が詰まって、しばらく彼の横で座り込んでうずくまってしまった




🐣「ハァ、、いや、、だ、、やっぱり、、ハァ、、

もういやだ、、ハァ、、、、泣」





荒れ果てた僕の心に


あってはならない考えが浮かぶ。




ぐが、、、、、



ぐが、、、もう一緒に、、、、



一緒に死のうよ、、、、、、、




そうだよ、、それがいいんだよ、、、



だってほら、、ぐがも、、、



ぐがも辛そうだよ、、、、



楽に、、、楽にしてあげなきゃ、、、、、



そうでしょ、、、?




がくがくと震える足で


意識のないグクにまたがる。



自分の身体が、部屋の中とはありえないほど冷たいのが分かった



🐣「僕ね、、、、、


ただグクといたいだけなの、、、、泣、」



その少し苦しげな、



でも大好きな寝顔を、



最期にちゃんと見たくて、



手のひらでそっと頬を包み込む



グクが少しだけピクっと反応した気がした。



🐣「グク、、、、、グクが大好きなの、、、、、、


ずっと一緒がよかっただけなの、、、、、泣」



🐣「もう、、、もうぼく、、、耐えられないや、、、、泣



1人じゃ死ねないの、、、、、、グクなら着いてきてくれる?、、、、、、泣」



頬に当てた手を震えながら下げて



僕のそれとは比べ物にならないほど、男らしい、



彼の首に、両手を纏わす。



🐣「グク、、、来世は一緒だよ、、、



もう、、僕といっしょにいて、、、泣」



精一杯の体重をかけて、



彼の空気の通り道を



力を込めて塞いだ。




omegaverse ―第二の性―【☽】

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コメント

15

ユーザー

この話のコメ、♡だけで返す失礼をお許しくださいませ😭😭

ユーザー

心臓がバクバク🫀して眠れないよぉー.˚‧º·(ฅдฅ。)‧º·˚.ジミナ、スカーフ思い出して!お願い(*>人<)グカ、戻ってきてぇぇぇぇ( ߹꒳߹ )

ユーザー

きっと🐰には、その方法しかないんだろうな…などと色々思いを巡らせながら、2人の切なさや悲しみが伝わってくるようで。 🐥ちゃんももの凄く辛いけれど、もう少しだけ…あと少しだけ待っててあげてー!とその可愛い手を止めたい衝動に駆られます(> <。)

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