戦い続けていたら、幽々子、妖夢、神子、赤蛮奇、猫牙、手下の鬼、輝夜、永琳、優曇華院、てゐの10人になった。
「妹紅!貴方には永遠の死を贈与するわ…!!」
「へぇ…そいつは楽しみだ」
『蝶符「花蝶風月」』
また無数の弾幕を喰らわせてきた…
あまりスペルカードは得意じゃないんだがな…。
「…よく避けれるわね、貴方。」
「何千年も生きてるからな。」
私は高速移動をした。
「やはり、逃げるのね」
幽々子は扇子を妹紅の居る方角へ向けた
それと同時に出てきたのは蝶ではなく
『人鬼「未来永劫斬」』
刀を構えた妖夢だった。
(早ぇ!!)
「火焔脚!!」
刀と脚が鍔迫り合いの様になった。
「…妹紅、お前を斬る!!」
「言葉掛けのつもりか?」
押し蹴り、随分な距離を作った。
「鳳蝶紋の槍」
無数の槍も難なく回避…したと思えた瞬間
「デーモンロードアロー」
ドスッ…と背中から腹まで風穴が空いた。
「ごふっ…」
「妹紅…私はまだ死んでないわ」
血だらけの、倒したはずのレミリアが私の目の前で浮いていたのだ。
「…はは、そりゃ楽しめるな」
「フランッ!!」
レーヴァテインを構えたフランが頭上から飛んできた。
「脳髄ぶちまけろッ!!」
だが、刺す寸前に避けレーヴァテインは地面に突き刺さった。
「お前らがやりたかったこと、そのまま返してやるよ!!」
私は空を飛んだ。
そしてレミリアをがっしり掴み、
「離せぇぇ!!」
頭突きを何発か喰らわせ、
「!!」
そのままフランの頭にレミリアが頭突きする様に勢いを付けて仕掛けた。
『ぎゃぁぁぁ?!』
二人は絶叫し、そのまま気絶した。
「やぁっ!!」
後ろからの妖夢の斬撃は素手で掴んだ。
「?!き、貴様刀を………?!」
「…痛くもなんともねぇな!!」
バギッ!!バキュッ!!
赤子の手をひねるように、
刀を使えない長さにへし折った。
「「楼観剣」と「白楼剣」が…?!」
動揺している妖夢の頬へ、強い上段蹴りを食らわせた
「ぶっ?!」
妖夢の歯が口から飛び出る
もう一蹴りで顎を攻撃し、
舌を無理矢理噛ませた
「いぎぃ?!」
がら空きになった胴体目掛け、
『不死ッ!!「凱風快晴飛翔蹴ィ!!」』
「うごぇぇっ…!」
妖夢は吐血の後、完全に気絶した。
桜符「センスオブチェリーブロッサム」!!
幽々子が攻撃するも、妹紅は止められない。
妹紅は空へ勢いよく飛び、
自身が火の玉になりながら
勢いよく幽々子に突っ込んだ!!
なんと霊体の幽々子に
「ぐはっ…な、なぜ打撃っ、が…」
蹴りが命中したのだ。
「…」
妹紅は永劫に終わらない刻、考えていた。
どうすれば、自分は霊体に近づけるのだろうと…。
その答えは簡単だった。
生と死の境界という常識を破壊した蓬莱人なら
霊体にも生体にも、
両方の存在に近づけると…。
妖夢と幽々子は気絶した。
「ほう、霊体すらも負かすのか!」
「ならば、この豊聡耳神子も相手をして貰おう!」
妹紅は神子を睨んだ。
「死なぬ人の子よ、覚悟!」
「…聖人も玄人だな」
「輝く者の慈雨!!」
いくつもの金の太針が空から妹紅めがけ落ちてきた!
「…何」
だが、妹紅は避けなかった。
その代わり
「人の子よ、何をしている?」
「なんだぁ、今日は武器が増えるなぁ!!」
なんと妹紅は太針を両手に何本か掴んだ。
「なんと、面白い…」
そして、妹紅は青い炎の熱気を太針へ込めた。
「喰らえ!!」
その太針に鋭く強い蹴りを食らわせた。
(こんなもの、避けてしまえば…)
「?!」
神子の周りに、溶けた鉄が降りかかる
「ぐぉぉ?!」
普通なら冷える鉄を利用し、
向こうに着くまでの
風速と熱量を長年の感で
ピッタリと当て嵌めたのだ。
「ならば、『救世太陽拳』!!」
黄金のオーラと共に神子の拳が妹紅へ飛んでゆく
妹紅は距離を取り、何度使ったかをもう覚えていない技を…
「…不死「凱風快晴飛翔蹴」!!」
真っ赤な焔蹴りと黄金の拳は、
近づけない重力のような
真っ白い気を間に作り出した!!
それは、精神の一部で、極小数だけが使える気
「これが…豪気…!!」妹紅は更に昂った。
「…豪気、ですって?!」
輝夜が目を丸くして見ていた。
「豪気を扱えるものが、この幻想郷に…?!」
「な、なんなんだこれは!!」
神子は混乱した、なぜ私の攻撃が効かないのかと…。
そして
「ぁ…」
『自傷の火爪ェ!!』
神子はザクンッと、
身体に大きな引っ掻き跡を残し果てた。
『眼光「ヘルズレイ」』
後ろから赤蛮奇が弾幕を出すも
「う゛ぁぁぁぁ!!」
妹紅の豪気で吹っ飛ばされた。
「うっ…体制がぁ」
「うぉらぁっ!!」
赤蛮奇の身体の中心に打撃を食らわせまくり、ものの数秒で果てさせた。
「ルナティックガン!!」
『脱兎「フラスターエスケープ」!!』
銃弾も弾幕も、
狂気も飛んできた、これは兎共だな…
だが、気は気で返す…!!
妹紅は身体中に豪気を纏わし、
また空高く翔び上がった!!
『焰符「自滅火焰大旋風・豪奇ィ」!!』
目にも止まらぬ早さで旋風が2人を襲った。
((…『音』が、しない…?!))
2人は何も分からず気絶した。
「畜生!やってやらぁぁ!!」
猫牙の手下が一斉に襲い掛かった!
だが、豪気を纏った私には塵同然。
焔符「豪気フェニックスの灼熱羽根」!!
手下は何も出来ず、一瞬にして消え失せた。
そして猫牙、輝夜、永琳、遂にこの3人だけになった。
「秘薬「仙香玉兎」!!」
「新難題「ミステリウム」!!」
スキルも何も持ち合わせない2人は、
ただただスペルカードを打っていた。
それが、2人の運の尽きだった…。
『爪符「アグレッシブ・デスパレードクロー」!!』
「「ぐ…あ…」」
妹紅の豪気には、月の民でも耐えられなかったようだ。
「くそがぁぁぁ!!」
猫牙は拳を私に振り上げた。
「…やはり、お前一人じゃ何も出来ない…。」
「なっ…」
私はそいつの肩を肉ごと外してやった。
「っ〜!!」
「…降参したらどうだ?」
そいつは私に問い掛けた。
「お前ッ!!なぜそこまで戦えるっ?!」
私は猫牙の髪を鷲掴みにして、笑顔で言った。
「誰にも譲れない、
愛する人が居るからだ…!!」
豪気で、奴は気絶した。
ザンッ…と風が私の身体を通り抜けた。
「お前ら如きにィ!!」
「慧音を奪われる!!
私が負ける!!
んな訳ねぇだろうがァァァ!!」
妹紅は啼いた。
幻想郷の中心で、愛と勝利を血と共に。
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