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「じゃあ行ってくるね!明日のお昼には帰ってきますから、いい子にしててねえとさん。」
「はーい!楽しんできてね。」
のあさんは地元の友達が東京へ来たらしく、お泊まり会をすると言って出ていってしまった。
なので今日は珍しく女子1人である。
と言っても前々からのあさんに伝えられていたので、私も今日は大学の友達と呑む約束をしていた。
はずなんだけど、
「……えぇ、今日、無理!?」
こういう日に限ってドタキャンとか、ついてない。
しかもまさかの集合1時間前。
メイクもして髪もセットしたのに!最悪!
シヴァさんにも今日はご飯いらないって伝えちゃった。
とりあえず飯抜きはまずいと思い、調子に乗って新調したミニバックにスマホを放り込んでコンビニへと急ぐ。
ほんとは可愛いブーツで行こうかと考えていたがそれもボツ。仕方なくスニーカーを履いて外へ出ようとしたときいつものバカデカボイスが聞こえてきた。
「あれ、えとさんどこいくの!!誘われてない!」
とお得意のさそわれモンスターを発揮するから、
そりゃ大学の友達とですから、誘いませんよ。
と心の中で八つ当たりをしてやった。
ドタキャンされて誘うもクソもないけど。
「ちょっとご飯を。」
「えー俺も行きたいー!連れてけ!」
「じゃっぴ、編集は?」
「ぎくぅ!!」
この反応じゃ終わって無さそうだ。
流石にコンビニに着いてきてもらうのは気が引けたので上手く巻けてよかった。
今日はえとさんものあさんも出かけてて、のあさんに関しては明日のお昼までいないようだ。
「今日女子組いないねー、つまんない!」
「うわじゃっぴ女好きだー!」
「はあー?!もふくんだって好きでしょ!?」
否定はしないのねとみんなして笑ってきやがる。はあ、こんな華のない男臭いグループやってらんねぇぜ!
「でも2人とも残念だよね、今日月イチの露天風呂の日なのに。」
「え、そうじゃん!!ヒロくんよく覚えてたね。」
「いえーい!」
「久々に編集の疲れとれるやん!」
どぬちゃんが一番乗りで食べ終わり、それに続いてみんなもいつもより速いスピードでご飯を口にかき込む。
みんな早く露天風呂へ行きたいようだ。
おし、俺もさっさと食べてお風呂の準備しよーっと。
***
「おーい!みんな露天風呂行くよー!!」
「俺いま無理!!クソ、うりめ絶対負けん!」
「おー、俺とゆあんくん決着つけてから行くわ!!」
ゆでたまご組はマリカが白熱しているようだ。
全く、もう夜だってのに元気なもんだ。
「じゃあ準備できた人だけ行こっか!」
「露天風呂までの道寒いねんなー。」
「それなー。」
「お、着いたで!」
みんな道中で冷えてしまったのでそそくさと脱衣所へ入っていく。
俺も続いて入ろうとしたが、看板を立てていないことに気づく。
そういえば使用中って書くの忘れてた。
「おーいじゃぱぱ何してんねんはよせぇ!」
よばれちゃったし、寒いし、立てに行くのダルいしまあいっか。 女子組いないしね!
「わりわり、今行くー。」
「ただいまぁ〜、新作のチョコみてたらすっかり遅くなっちゃった。」
リビングから相変わらず叫び声が聞こえる。ゆあんくんだな。が珍しく誰からも返事は返ってこない。
まあそっちのほうがありがたい。
オカン(たっつん)あたりに出て来られると、夜遅いのに一人で出かけるなとお説教されてしまう。
スニーカーを脱ぎ、冷えた身体を温めるためリビングに顔も出さず、颯爽と自室へ向かう。
自分の部屋へ行く途中、掲示板に露天風呂の掲示がされてある事に気づく。
そういえば今日月イチの露天風呂の日だ。
芯まで冷えた身体にはうってつけである。
お腹もそこそこ空いているが、何しろ冷え性なので早めにあったまりたい欲がある。
「ご飯後ででいっかなー。」
部屋のお風呂は沸かすのだるいし、露天風呂もぬるくならないうちに入るのが良いと判断して、露天風呂へ向かうことにした。
う〜。さぶい。
準備を終わらせ露天風呂へカンダする。
どうやら今は使用中じゃないみたい。看板もたってない。ラッキー!
流石にいくら面倒くさがりの私でも、覗かれるのはゴメンなので使用中の看板を立てる。
「うっし、おっけー。」
脱衣所で着替えを済ませ、念の為バスタオルを身体にまく。
はあ、やっとあったまれる!
「ふぅー、やっぱ露天風呂きもちー!」
やはり寒い冬の露天風呂はよく体に染みる。
にしても中々不仲組が来ない。遅くない?
もう俺待ちくたびれたんだけど。
「ゆあんくんたち遅くない?」
「マリカの決着どんだけかかんねん。」
それはそう。どうせどっちかが勝てなくて駄々でもこねてるんだろう。
「お、噂をすれば!あれゆあんくんやない?」
「なんかちっちゃくない?」
「うそー、もふくん眼鏡かけてないと当てにならなさそう!」
そう言って、さっき弄られたお返しをしてやったら軽く睨まれた。ひどい!
「え、あれえとさんじゃね?」
「ヒロくんそれは流石に嘘でしょ!」
これは俺もシヴァさんに同意見。
だってえとさんご飯行くって言ってたし、実際晩ご飯の前に出ていった。
えとさんなはずがない。
んだけど、 遠目からでもわかる見慣れた栗色の髪が見える。しかもお団子に結ばれている。
これってもしや、ヤバいやつ?
それとも幻覚??
「ねえ、えとさんに見えるの俺だけ?」
「いや、俺にもそう見えるなあ…。」
「ねえちょっとこれ、やばいんじゃなーい?」
すると多分見間違いであって欲しいが、えとさんであろう人物が睨むようにしてこちらを見てきた。俺たちはすぐさま茂みに身を隠したが見つかってしまったようだ。
やばいこれは間違いなくえとさんだし、俺らの存在にも気づいている。
「ちょっとじゃぱぱ女子組おらんのやないん?!」
「今日はいないってのあさんからも聞いてたよ!晩飯前にえとさん出てったし!!」
「じゃっぴしっ!声でかいって!」
しまった、ボリュームを間違えた。
「いやもうこれバレてるだろ…!」
「じゃっぴたち?!何でいるの!!!」
「「あっ…。」」
やっべー。ボコボコにされるぞこれ。
「これには理由がありまして…。」
「なに?看板も立ててないし、じゃっぴ達が完全に悪いよね? 」
「や、今日居ないって言ってたじゃん!しかもご飯っていって出てったし!!」
「買ってくるって意味!!」
「分かるかよそんなん!!」
「はあ??」
(やべえ、これどう収集つけたらええんや?)
てか今思ったけど、えとさんのお胸
「…でか。」
「はあ…?!っ信じらんない!!」
やべ、声にでてたか。
「最悪。出るから絶対そこ動くなよ??」
流石のえとさんもガチトーンで蔑んでくる。
いや蔑むどころじゃないなこれ。
この感じ3日は口聞いて貰えないやつかもー…。アホすぎるだろ俺。
「今のはじゃぱさんが悪い。」
「せやな、じゃぱぱが完全に悪い。」
かなしい!!確かに発言はちょっと良くなかったかもだけどさー…。
「ねえ今えとさん脱衣所行ったら、ワンチャンゆあんくん達きてるんじゃない?」
「っそれはマズイ!!」
「はよ追わな!」
「おいうり!もうちょい手加減しろって!」
「もう降参したら?無理やろこれ!!」
クソ!なんでこんな強いんだコイツ。
なら俺の得意なPvPで勝負してもらおうなんて考えていると、リビングの扉が開く。
「あれ、ゆあんくんとうりりんだけですか?」
会社終わりのなおきりさんが帰ってきた。
「みんな露天風呂行ってるー。」
「え!今日露天風呂の日ですか?!何してるのうりりんたち行くよ!」
そう言われて時計を見るともう8時を過ぎていた。盛り上がりすぎたようだ。
「まってなおきりさーん。」
***
「さみいさみい。早く入ろ。」
「え、なんか着替え1人分多くね?」
「え!!!ブラジャーある!」
はいはい、また変なこと言ってんな。
…ん?ちょっとまて?ぶ、ブラジャー?
「うりりん…。ちょっと僕にも見せて!」
なおきりさん!?なにしてんのこの人たち。
てかだいたい誰のなんだ、?
「おいゆあんくんも来いって!誰のか当てようぜー!!」
コイツ笑ってやがるぞ。どうすんの女子組の置き忘れとかだったら。いや女子組以外だったら怖いけども。
「これはー、えとさんのっぽいですね。」
「っはあ、?!なおきりさんまで何言ってんの。」
「えーもらおうかな。」
まっじでこいつは通常運転なのかしらんがキモすぎる。えとさんのか分かんないけどえとさんがかわいそう。
そう思ったのもつかの間、栗色の髪が視界に写る。
「うり?!なおきりさんとゆあんくんも!何してんの!!」
どうやらなおきりさんの推測は当たってしまったらしい。 じゃぱぱが今日は女子組いないって言ってたのに何でだ…。あの使用中の看板はじゃぱぱたちが立てたんじゃないのか?
なんて考えてるほど俺の脳内は悠長じゃない。
急にえとさんがバスタオル1枚で現れたのだから。お陰で俺の思考は全ショート。
ってかこれちょっと結構まずくない?
やばいえとさん控えめに格好がセンシティブ!
どうしようこれ、目のやり場に困る。
あまりの理性を総動員させ何とかこの場を持ちこたえようと試みる。
「うり!?ねえ、手に持ってるのなに?」
「…うん。」
と空返事をするうりの視線はえとさんへ向いていた。 やばいこいつ、えとさんの胸の方しか見てない!えとさんも早く気づけって!
「答えになってないし!なんで私のブラもってんのバカ!!」
「あのー、じゃが美さん?お取り込み中悪いんだけど、そのー目のやり場に困るといいますかなんといいますか。」
俺の理性もそろそろ限界に近かったのでチキって言えなかったことを言ってくれたのはありがたいが、 なおりきさん!!ちょっとダイレクト過ぎないか。
「っな、?!どこ見てんのアホ!!」
ほらやっぱり。
とそこへ後ろから数名の人影が近づいてきた。
「あちゃー、間に合わなかった?」
じゃぱぱ達だ。
「じゃっぴ!?なんでここにいんの!来ないでって言った!!」
「いやこれはえとさんが、」
「もう最悪!!みんな速くどっか行って!!!」
とまあこんな感じのえとさんの喚声でこの露天風呂事件は幕を閉じた。
もちろん後日女子組(主にのあさん)にボコボコにされた。
「私のえとさんになんてことを!!立ち直れかったらどうするの!お嫁に行けなかったらどうすんの!!絶対許さん。」
とのことだ。
おまけ【男子組その後の露天風呂にて】
jp「いやでもぶっちゃけあれはデカかったし、柔らかそうだった。」
tt「コラ!!やめなさい!」
mf「じゃっぴやばいって流石に。」
sv「後でボコボコだなー!!」
no「なんでちょっと嬉しそうなの!」
ur「やべえー、えとさんスタイル良すぎた。普通に勃ちそうだった。」
tt「アホ!!論外やでそれ。」
hr「やばいって!!アウトだろって。 」
dn「最悪や……。」
jp「うりりんそれはやばいわ。流石に見る目変わる。」
mf「同じ男性として恥ずかしい。」
ur「ひでーな。」
sv「うりが悪いな。」
ur「てかゆあんくんさっきから全然喋らんやん。まじで勃ってたり……?
…、おいみんな、ガチのヤツいるって!!!」
ya「勃ってない!!!!!」