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眠イ。
今日は 特に 忙しい事は なかった。 あるとすれば 少しの 倦怠感 くらいだった。
今日は にいさんたちと ご飯を みんなで食べれる 機会 だから 浮かれすぎて 寝不足なのかナ。と思って ご飯を 食べる。
んん、 とてつもなく眠たイ、
先程から 心配そうに 此方を 見ながら ご飯を食べている 零にいさん や 奏汰にいさんたちに 申し訳なさが 込み上げてくる。
「 逆先くんや。 眠いのなら もう寝ても 良いのじゃぞ? 」
「 そうですよ。 なっちゃん。 がまんは 『 めっ 』 ですよ? 」
ボクを 気遣って 声を かけてくれる にいさん。 その優しさが 何故か 心に 染みて、 目が じんわりと 熱くなる。
「 デ、 でモ、 それじゃア、 にいさん達との 折角の 食事会ガ … 」
そうボクは 答えた。 久しぶりに 集まれるのは 嬉しかったからだ。 にいさんたちが 卒業してから、 中々 みんなで 集まることが 出来なくなった。 これの 機会を ボクの 所為で 台無しにしてしまったら どうしよう。 次会えるのは いつなのだろう。 そう考えると どうも 布団に 入って 眠る気には なれない。
「 大丈夫ですよ。 夏目くん。 私たちは 何時でも 貴方の元へ 駆けつけますよ。 ね? 宗? 」
「 ふん。 当たり前なのだよ。 僕も、 集まるのは 悪くないと 思うからね。 だから小僧。 早く 布団に 入って 寝るのだよ。 」
そう、 渉兄さんと 宗兄さんは 言ってくれた。
その言葉に また 目が 熱くなる。 やめテ。 そんな言葉 言わないデ。 じゃないとボク、 泣いちゃうヨ、、
「 寝テ、 起きたラ、 誰も居ないなんテ、 ないよネ、 」
「 離れたくなイ、 もウ、 兄さんたちに 会えないんじゃないかっテ。 今寝たラ、 モウ、 居ないんじゃないかっテ。 思っテ、 」
あぁ、 言ってしまっタ。 言うつもりは なかった。 心の中に 閉じ込めるつもりだった。
今日は どうも 抑えがきかない。 どうしてなんだろう。 不思議な感覚だ。
「 夏目くん、 」
「 逆先くん 」
「 なっちゃん、 」
「 はぁ、 全く。 小僧は まだまだ なのだよ! 」
ボクが 上を 向いた時にはもう、 宗兄さんが 全員分の 布団を 敷いていて、 寝る準備をしていたのだ。
ボクは 思わず 、
「 ナ、 何してるノ? 宗兄さん、 」
と 言ってしまった。 そしたら、
「 何って、 今から 皆で 寝るのだよ。 これで小僧も 安心して 寝ることが出来るだろう? 」
「 しゅうにいさん、 」
そこから なんやかんやで みんなで寝ることになった。
でも ボクは 中々 寝付けなかった。 もう 兄さんたちは 寝ている。
どうしようか。 そう考えていると 隣の 奏汰にいさんに、
「 なっちゃん、? 『 どうか 』しましたか? 」
「 ん、 起こしちゃったかナ? ごめんネ、 」
「 もしかして、 『 ねむれない 』んですか? 」
「 えっト、 うン、 寝れなくテ、 」
「 それなら 、 『 いっしょに 』 ねましょ〜、 」
奏汰にいさんが 自分の 掛け布団を 捲り おいでおいでと 手招きをする。
ボクは 遠慮と 申し訳なさが いっぱいで 入るのは 少し 躊躇った けれど、 結局は 入ることにした。
入った 奏汰にいさんの 布団は 暖かかった。
ツー、 と 生温い ものが 頬を伝う。 何かと 拭えば 自身の 涙だった。 気付いた時には遅く、 流れ出して 止まらない 涙を 抑えようと 必死になる。 そんなボクに 奏汰にいさんは、
「 なっちゃん? 」
「 ごめ、 スグ、 止めるかラ、 」
「 、 ふふ、 なっちゃん、 なきたいなら、 『 たくさん 』泣いていいんですよ。 」
「 ぇ、 」
「 なきおわるまで、 ぼくが 『 となりに 』いますからね。 」
その言葉に 安心をして いつの間にか ボクは 眠ってしまった。
side 零
「 、 どうじゃ、 寝たか? 」
「 はい〜 『 ぐっすり 』ですよ〜。 」
「 僕達に 隠し事だなんて。 全く小僧は、、 」
「 会った時から 少し 顔色が 悪かったですが、 発熱 していたんですね。 」
「 ノン !! 何故 顔色が悪いことを 僕達に 伝えなかったのだよ!! 渉 !! 」
「 いえ、 いつか 自分で 言ってくれると 思ったので、 」
「 まぁ、 本人も 分からぬなら 言わんわな。 」
「 ですねぇ、 」
「 これからは 定期的に 日本に 帰ってくるとするのだよ、 」
「 ぼくも、 なっちゃんに ていきてきに 『 あいに 』 いきます〜。 」
「 私も、 そうしましょうか。 」
「 なら 我輩も。 」
ゆっくり眠るんじゃぞ。 愛しの 末っ子。
安心するんじゃよ。 我輩らは もう。 何処にも 勝手に 行かんよ。
今更 末っ子を 突き放すなんて 出来るわけないからなぁ。
お前が 心配することじゃないぞい。 逆先くんや。 だから今はただ、
眠れや、 眠れ。 愛し子よ。
おまえが どうか 夢の中
導く 光へと 歩むように。