テラーノベル
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🃏side
🚀「あ”?ギター?」
素っ頓狂な声をあげる。
顔はまさにアホ面。
🃏「そうそう♪千空ちゃんならぱぱっと作れたりしない?」
原因はきっと俺の突拍子もない発言だろう。
🚀「……まぁ作れなくもないが、そんな急いで作らないといけないもんか?」
このストーンワールドで、1番復活の優先度が低くなるのが音楽などの「娯楽」
千空ちゃんは効率厨だし、
“音楽より優先するべきものなんて山ほどある”
なんて、思ってるんだろうな。
実際、そんな感じのこと言ってるし。
🃏「だって、音楽って案外心の拠り所になりやすいじゃん?だから早めに復活させたいなーって思って」
「これからどんどん人海戦術になっていくだろうし、旧世界の娯楽を復活させたらみんなのモチベーションにもなりそうじゃない?」
これは、なかなかにいい理由を思いついた。
だけど正直な所、こんなのは全部後付けの理由。
本当は、ただただ千空ちゃんの気を引きたいだけ。
だって、ギター弾ける男ってかっこよくない?
旧世界に溢れてた恋愛ソング達も復活させれば、少しはこのストーンワールドでもドキドキ純情少年してくれるんじゃないか、なんて期待をしてしまっている。
🚀「…あ”ー、確かに理にかなってんな、それ」
「村のやつらも百夜のレコード聞いた時リリアンの歌の部分鬼リピしてたし、」
「……作るか、ギター」
🃏「え!!ジーマーで?!」
予想外の回答に嬉しくなり、つい大きな声を出してしまう。
🚀「っせぇよ、」
「エレキはアンプやらシールドやらいるもんが多いからなしだけどな」
面倒くさそうにこちらから目線を外して話す。
あの頭の中ではもう既にロードマップが出来上がっているのだろうか。
ほんとすごいなぁ、なんて他人事のように思う。
君なら、なんでもできちゃうんだろうな。
おれの心まで鷲掴みにしてくるなんて、想定外だよ。
🚀side
ゲンからの強い頼みにより、ギタークラフトが始まった。
今はカセキお手製の芯線に巻線を巻き付けて弦を作っている。
🃏「千空ちゃんはまたこうやって俺にドイヒー作業ばっかり押し付けてくるんだーー」(泣
数ミリ単位の作業ということもあり、ゲンはもう既に悲鳴を上げている。
🚀「てめぇがギター欲しいっつったんだから黙って巻き付けろ」
今は幸い急ぎで完成させないといけないクラフトがない。
だからこうして時間を割いてギターを作っている。
🃏「ドイヒー…」(泣
涙目になり、鼻をすすりつつも作業は手際よくこなしていく。
自分の仕込みで普段から細かい作業をしているというのもあるのだろうか。
しなやかな指で作業をする姿が、何故だかすごく魅力的に見えて、ゲンの手元から目を離せない。
🃏「…何千空ちゃん、俺の方じろじろ見ちゃって」
「もしかして、俺に見惚れちゃってる?♡」
🚀「自惚れてねぇで作業しやがれ」
🃏「えー自惚れるとかドイヒーすぎ」
🚀「俺は事実を言ったまでだが?」
とはいいつつ、見惚れていたのは事実だ。
なんだかさっきから耳も熱いし、
🚀(ゲンといると、頭おかしくなりそうだ)
これがなんなのか、わかるのはまだまだ先になりそうだ。
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