宇宙海月と私達
第6話ー宇宙海月と私達ー
◇◇◇
Side透羽
「…私のこと…少し分かって頂きましたか?でもやっぱり…貴方達に悪いです、着いていけません」
…夜宵さんに、こう言われてしまった。自分はやっぱり一緒にはいけません…と。
でも、あんなに寂しい思いをして…やっていたことは悪ではあるけど─やっぱり、一緒に帰りたい。
置いていけない。
私は夜宵さんの方へと駆け足で進んでいった。夜宵さんはとても驚いている様子だ。
「夜宵さん…本当に、良いんですか?」
私は夜宵さんの手を取った。
「っ…早く…行ってください!!私も…もっと辛くなる…」
「じゃあ…!!」
夜宵さんは私の手を払い除けた。
「すみませんっ…こんなことをしたのに…私は…一緒に帰ることなんて…っ」
「…ワタシも彩晴チャンも彩芽チャンも賛成なのにネ」
翠蘭さんが口を開いた。
「皆…一緒に帰りたいんです!」
「ッ、いや…」
翠蘭さんが夜宵さんの方へと近づいて来た。夜宵さんの手首を掴み…
「皆、元の世界に帰ろうヨ。ネ?」
「っ…は、はい」
夜宵さんは溜めていた涙は頬へと伝わっていった。
「では…こちらへ。」
そうして“私達”は宇宙海月へと潜り込み…元の世界へと帰っていった。
宇宙海月と私達。
愛に飢えた少女と…正義感溢れる少女たちの物語。
完結──
コメント
4件
え神かな…? 完結おめでとう…!
いや本当に……何回でも言いますね。神ですか?神ですね(自問自答) よかった…夜宵さぁぁん(泣)みんな戻れて…モドレタノカ…?…戻れてよかったよぉぉ!!!