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めっちゃ過激妄想です
pixivから来ました
🌈🕒ROF-MAO
⚔️
🥂✨
🏢
🌞
自傷/首吊り/OD(オーバードーズ)/過呼吸
本文伏字無し❌🍐
地雷さんはばいばい👋👋👋👋
(ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい)
そう心の中で唱えながら腕にカッターを当てる。
勢いよくひくとじわっと赤色が滲む。
(僕なんか生まれなければよかった、いなければよかった、周りに迷惑ばっかかけて、ろふまおのみんなにも、ガッくんにも)
カッターを動かす手が止まらない。
(でもこんなんじゃ足りない、もっと)
そう思っておもむろにカミソリを手に取る。
誰かが「お前なんか居なければいい」「消えろ、必要ない」と言ってる気がして余計に力が入る。
「いっ…」
気がつくと肘から下の腕が血まみれになっていた。
中には少し大きく、ぱっくりとあいているのもあった。
そんな傷があっても血が出ているのを見て生きてるんだと思ってしまう。
ボロボロになった腕を見て最初に切ったのはいつだったっけと考えたけどすぐにどうでもいいや考えるのををやめた。
血を洗い流し消毒はきちんとしてガーゼを貼り包帯を巻く。
こんだけ派手にやっていてもそ外に出る時は長袖だしばれない。
(便利だなー…でも暑いんだよなー)とか考えながら片付けをする。
壁にかけてある時計の短針は、もう3の数字を過ぎていた。
(寝なきゃ…)スマホをみる。
ガッくんからメッセージが来ていたことに気づいてタップする。
そこには『とやさん、明日ろふまおの収録ありますよね?終わるまで待つんでよければ一緒に帰りませんか?』
と言うメッセージが表示された。
『いいですよー』と返事を返してベットに寝転がる。
そのまま目を閉じて眠りに落ちるのを待った……
けれどいつまで経っても落ちなかった。
なんならぱっちりだ。なんで寝たい時に寝れないんだろ。
(明日収録だしどうにかして寝ないと…)そう思って部屋を見渡すと薬の入った瓶があった。
(ちょっとくらいなら…いいよね?)そう言い聞かせて10錠ほど飲みこむ。
苦い味が自分を痛めつけてくれているようで少し満足したのか眠くなってくる。
収録のない日は50錠とか、薬の種類によるけど気持ちが楽になるまで飲むことが日常になっていた。
(そろそろやめないとな…)そんなことを考えているといつのまにか寝ていた。
ピピピ、ピピピという音で目が覚めた。
全然気持ちいい目覚めじゃないし薬のせいで若干だるい。
それでも(みんなに迷惑かけないようにしないと…)と思って勢いよく立ち上がる。
少し立ちくらみがしたけどいつもどおり。
集合は10時で今は8時。
顔を洗って歯を磨いてご飯は…食欲ないしいいや。
外出用の服に着替えてエゴサや次にやるゲームなんかを探しながら時間を潰す。
家を出る時間になって荷物を持ち鍵を閉める。
高校は家から離れたところだから一人暮らしをしてるし戸締りはしっかりしないと迷惑かけちゃう…
そう思い何回も鍵を閉めたか、忘れ物はないか確認して歩きはじめる。
都会はざわざわしていて賑やかでいいなと思うこともあるけど今の自分には苦痛でしかない。
いくら土曜日だからといって電車も人が少ないわけではなくて、(きっつ…)と思いながらイヤホンで音楽を聴き目的地の最寄り駅まで行った。
駅からは近いからすぐに着いた。
スマホを見ると9:50と表示されている。
(ぎりぎりになったな…今度からもっとはやく出ないと)と反省しつつスタジオに入る。
「おはようございます。ぎりぎりになってごめんなさい!」
もう他の3人は来ていた。
(最年少なのに僕が一番遅かった、待たせてしまった、怒られる。)
そう思っていたけれど3人は
「おはよーもちさん、全然大丈夫すよ」
「おはよー、アニキなんかいつも遅刻するんすから遅刻しないだけえらいですよ!」
「おはようございます剣持さん、いつも学校も配信も部活もやっていて大変ですもんね。気にしなくて大丈夫ですよ」
と言ってくれた。
「ありがとうございます、次から気をつけます」
そう言って頭を下げる。
みんな「そんなに気にしなくていいよ」と言ってくれる。
「それより剣持さん、顔色悪いですけど大丈夫ですか?」
「え?そうですか?僕は別に大丈夫ですよ!」
「それならいいですけど無理しないでくださいね」
「ほんとに大丈夫ですってばー」
と笑顔を作りながら言う。
我ながら名演技だと思った。笑顔を作るのくらい慣れているから。
心配してくれた社長にお礼を言い、不破くんと甲斐田くんのプロレスを尻目にスタッフさんが声をかけてくるまでたわいもない会話をした。
いつもどおりの6本撮りを気合いでこなして気づいたら外は暗くなっていた。
ろふまおのメンバーで話していると「剣持さーん、ちょっといいですか?」とスタッフさんに声をかけられた。
「あ、すいません。呼ばれたんで行ってきますね、先に帰ってもらってだいじょうぶですから!」
と3人に言い残しスタッフさんと別の部屋に行く。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「もちさん、最近様子おかしくないすか?」
と不破が切り出す。
「ですよね、なんか無理してると言うか…」
「収録中も何回かぼーっとしてることありましたもんね」
「そーそー、前まではなんともなかったのにもちさん大丈夫かな…」
「まあ…心配ですけど本人の口から聞かないことにはどうしようもないですね」
「そうですねー、もっと僕たち大人を頼ってくれたらいいのに…」
なんて話してると後ろから
「なんの話してるんすか?」
と声が聞こえた。
3人が振り向くとそこには伏見ガクがいた。
「いやー、ちょっと剣持さん最近様子おかしくない?と言う話をー…」
と説明すると
「俺もそれ思ったんすよね」
と言われる。
4人で話していると
「あれ、みんなまだ残っててくれたんですね。ガッくんもいるじゃないですか!」
と最年少がやってきた。
「よっすとやさん、かえります?」
「うん、僕は帰るけど3人はどうしますか?」
「俺らも帰ろうかなー」「そうですね、時間も時間ですし」「りょーかいだ」
……………「何か寒くなってきましたね」「え?そうっすか?冷房効きすぎてるのかなー」
……………みんなお前のせいだよと心の中でツッコんだと思う。僕もそう。
社長が空気を断ち切るためか
「そういえば剣持さんっていつも長袖ですよね、暑くないんですか?」
と聞いてきた。
そんなこと聞かれると思っていなかったので少し動揺して
「えっ、別に暑くないですよ?慣れてますし」
「えー、でも絶対暑いですって」
と言いながら僕の長袖をめくってきた。
慌てて腕をひこうとした。
でも間に合わなかった。
「やめっ」
包帯を巻いている腕が見える。
その瞬間走っていた。
(バレた、逃げなきゃ、迷惑かけた、空気が凍ってた)
「死ななきゃ」
そう思って家に帰る。
電車に飛び乗って後ろを見たら追いかけてきていた4人がホームに立っていた。
乗るのに間に合わなかったのか、何かを叫んでいる。
良かった。
無我夢中で家に帰って部屋に戻る。
「ハッ…ハッ…ヒュッ…ヒュッ…」
息が上手く吸えない。
(薬飲まなきゃ……)
部屋中の瓶から薬を取り出して飲む。
どんな薬かも関係ない、ひたすら飲み込む。
縄を天井にかけて結び目を作る。
けどうまく作れない。
しばらく格闘していると薬がまわってきたのか焦点が合わなくなる。
スマホで結び方を調べようと画面をみると大量のメッセージや不在着信が入っている。
『剣持さん、今どこですか!?』
『もちさんお願いだから電話出てください!!』
『とやさんどこにいるの?無事?』
『もちさーん!お願いだから返信してくださいよ!!!!』
(みんな心配してる…けど)
「いまさら戻れない」
調べた結び方をやって、首をかける。
椅子に乗って、蹴る。
縄に、首に、全体重がかかる。
「ッ…ア゛…」
息が苦しくなる。
周りが暗くなって
意識がだんだん遠のく。
遠くから声が聞こえた気がした。
「…さん!剣持…」
(なに…誰…起こさないでよ…せっかくいい気分なのに……)
「とやさ……起き…!お願……!!!」
(うるさいなあ…なんだよもう…)
そう思って、目をひらく。
「まぶし…」
思わず声が出た。
けど少し掠れていた。
だんだん目が慣れてきて周りが見えてくる。
白い天井…
(病院…?)
首を動かすと少し痛む。
左右にはろふまおのメンバーとガッくんがいる。
「とやさん!」「もちさん!」「もちさーん!!」「剣持さんっ…!」
みんな泣いてる。なんで?泣かないで。
あれ、なんでぼく、ないてるの?
先生らしい人が来て話を聞く。
どうやら、薬のせいと首吊りのせいで3日ほど目を覚まさなかったらしい。
親へは連絡したけど他人事のように扱われたらしい。
そりゃそうだよな、あの人たちには僕なんかどうでもいいんだろうな。
「みなさん、なんでいるんですか?僕は大丈夫ですよっ!」
そうやって笑顔を作る。うまく笑えてるかな。
笑った僕を見てみんな悲しそうな、悔しそうな顔をする。
うまく笑えてなかったのかな。
それから3日ほど入院して、退院した。
特に後遺症もなかったけれど無理はするなと先生に釘を刺された。
入院中、毎日お見舞いに来てくれた。
みんなが来れなくても、誰かが必ず来てくれたのが嬉しかった。
リスナーやライバーの人にはまだ伝えていない。
いつもツイートはあまりしないし、そのことはリスナーも理解している。
学校は会社が電話してくれたらしい。
会社からは無理をするな、相談しろと怒られた。
4人にも少し怒られて、でも心配してくれた。
みんな優しいな。
そう思ったら少し笑顔になった。
そんな僕を見てみんな泣きそうな顔で笑ってくれた。
いつぶりに笑えたかなとか思ったけど、考えるのをやめた。
今日はこのゲームをしようかな。
ツイートをして枠を立てていつも通り何分か遅刻をしてから始める。
「はいどーもー、剣持刀也ですよー。」