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赤黒桃
黒桃→赤黒桃
見た事ないペアで書いてみたかったやつです
赤side
誰かの1番になりたかった。
でもりうらは、1番を選べなかった、1人に決められなかった。
当て馬役でしかなかった筈なのに、その両方と結ばれて。
幸せになってしまって良いのだろうか。
保護者組が付き合ってる、という事は何となくで知っていた。
2人は言わなかった。付き合っている事を。
でも2人のそれは友人を超えた親密なもので。
皮肉にも恋愛感情を抱えていた2人が、恋愛関係にあるという不思議なものであった。
抑えていればどうにかなると思っていた。
そのうち、忘れられると。
でも、抑え切れなくなって伝えてしまった。
赤)…ないくん、
桃)ん、どうした?
赤)りうら、ないくんが好きだよ
赤)…恋愛の意味で、
桃)…気持ちは嬉しいけど、俺には、
赤)あにきが居るから、だよね
桃)…やっぱりバレてた?
赤)当たり前、分かりやすすぎだよw
桃)まじかぁ、w
赤)…だからさぁ、分かってるんだよね
桃)え、りぅ…ッ、
ないくんは俺の唇を受け入れた。
桃)やめろって…、!あにきに見られたら…、
心底焦っているようだが身体は正直だった。
赤)ないくんさ、顔も耳も真っ赤…w
赤)りうら前にも同じ顔のないくん見たよ
桃)え…ッ、
赤)あにきが初兎ちゃんとメンバーの話をしてた時、だったよね
桃)ッ!…、
赤)あの時あにきがないくん褒めてて、その時のないくんが今と同じ顔してたんだよね
桃)…
赤)あにきの事も好きなんだろうけど、さ… りうらの事も好きでしょ?
赤)もちろん、恋愛の方で
桃)ッ…、
しばらく経っても反論は聞こえなかった。
桃side
付き合ってる人がいた。その人はとても優しくてかっこいい、俺の憧れだった。
でも、その人の他にも好きな人が出来た。
恋人も好きで、好きな人も好きで。
そんな大好きな2人と付き合う事を、世間体以外は許してくれた。
憧れの人、悠佑と恋仲になったのは俺の告白からだった。
桃)ねえ、あにき
桃)これからあんまないこハウス来ない方が良いよ
黒)…え、なんでや、
黒)俺そんなうざかったか、?
少し傷ついたような表情を浮かべる彼に罪悪感を感じながら、俺は伝えた。
桃)んーん、俺が勘違いしちゃうから
黒)…は、?
桃)にきが俺の為にご飯作ってくれて、遊びに来てくれてさ、たまに、泊まっていってさ、
桃)にきがそんな事するの俺だけじゃん、?
黒)…あー、まあ、
桃)その理由はさ、社長頑張ってるからーとか仲間だからーとかでしょ?でもさ…、ちょっと思っちゃうんだよね、
桃)…俺の事好きなんじゃないかって、
黒)ないこ…、ッ
あにきがなんか言おうとしたけど押し倒して、馬乗りになってやった。
桃)ごめん、
桃)もう、友達としては居られないッ…、
黒)…ないこ、
桃)俺が襲っちゃうからさ、逃げてよ、はやく
黒)…、
あにきはどうしたものか、という顔をしていたけど、しばらくして大きくため息をついた。
そして、起き上がってあにきの筋肉質な手でわしゃわしゃと頭を撫でられた。
桃)ッねえあにき、冗談じゃ…
黒)お前さあ、隠せてるつもりでおったんか?
桃)え
黒)流石の俺でもな、好きでもない奴の家で泊まったり、飯作って待っとったりせんわ、w
桃)え…
黒)俺はお前が好きやで、ないこ
桃)ッ…!
急に涙が溢れて止まらなくなってしまった。
ずっと大好きだった人と両想い。
信じられない、嬉しい、大好き、そんな感情が入り混じっていた。
黒)あーあー、そんな泣くなや…w
桃)むり、すき、ッ…、だいすき、…ッ
黒)可愛いなぁ、お前は…w
桃)あにきのほうがかわいい、すき
そのままもう一回押し倒す。
黒)うおっ!?…
桃)…これ全部、俺の妄想だったりしない、?
黒)んな事あるわけないやろ、w
桃)…じゃあ、
桃)本当だって、俺の身体に刻み込んでよ
黒)…はッ、?
いつも余裕そうだったあにきが余裕なくなって自分の欲だけで俺を満たす姿が見たかった。
桃)だって、好きだったんだもん…ずっと、
ボタンを1つずつ、ゆっくり取って誘惑してみる。
黒)ッお前、抱かれてえのか、…ッ、?
桃)…見れば分かるでしょ、ばか、
黒)…、ッ
桃)俺が抱けると思うなら良いよ、それでも
あにきはめちゃくちゃ悩んだ末、口を開いた。
黒)…そうやな、ないこは、
あにきは余裕のある表情を浮かべ、いとも簡単に馬乗りになってた俺をひっくり返して、
黒)…こっち側、やもんな?
って言って来たから、余裕そうなあにきを崩すのは厳しい、と早めに悟った。
その時のあにきがあまりにも優しく、壊れものを扱うかのように俺を床に押し倒したから。
ないはずの乙女心がきゅんと疼いた。
桃)…今更だけど悠佑、勃つ?
黒)は?
桃)俺でちゃんと反応する?
黒)…おん、バキバキにw
桃)え、ちょっと待っ
初っ端からあり得ないぐらい濃い夜を過ごした自信がある。
俺のハジメテの相手で、生涯愛する1人の男。
悠佑以外の相手は要らない。
そう、思っていたのに。
りうらを意識し始めたのはいつだっただろうか。もう、覚えていない。
活動を共にする度にそいつの良い所が見つかり、好きだと思う。
俺には悠佑が居る。でも、…
そんな思いに悩まされていた。
そんな時、りうらに2人きりで話したいと言われないこハウスに場を設けた。
悠佑は今日1日歌を録る日だからないこハウスには来ないだろう。
桃)どうしたん、話したい事って?
赤)…、ないくん、
そういうとりうらは少し熱っぽい目線に変わっていた。
不覚にもときめいてしまった自分に罪悪感を感じながら次の言葉を待った。
赤)りうら、ないくんが好きだよ
赤)…恋愛の意味で、
その言葉はあまりにも予想外だった。
桃)気持ちは嬉しいけど、俺には…
赤)あにきがいるから、だよね
桃)…やっぱりバレてた?
赤)当たり前、分かりやすすぎだよw
桃)…まじかぁ、w
赤)…だからさぁ、分かってるんだよね
りうらが俺を引き寄せ、顔を固定される。
桃)え、りぅ…ッ、
その言葉の先は、りうらの唇によって塞がれてしまった。
1番最初に思ったのは、
あにきに捨てられたくない。
次に思ったのは、
やっぱり俺はりうらが好きなんだ。
桃)やめろって…、!あにきに見られたら…
あにきに捨てられたくない。その一心だった。
が、身体は正直だったようで。
赤)ないくんさ、顔も耳も真っ赤…w
赤)りうら前にも同じ顔のないくん見たよ
桃)え…ッ、
思い返すと鈍感な筈のあにきにもバレていた。なら、勘の良いりうらであれば絶対に勘付く場面がいくつかあっただろう。
赤)あにきが初兎ちゃんとメンバーの話をしてた時、だったよね
桃)ッ!…、
赤)あの時あにきがないくん褒めてて、その時のないくんが今と同じ顔してたんだよね
きっと今、下手に否定しても上手く隠せない。
桃)…
赤)あにきの事も好きなんだろうけど、さ… りうらの事も好きでしょ?
赤)もちろん、恋愛の方で
桃)ッ…、
全くもって図星だった。
赤)…りうらもさあ、1人に選べないんだ
赤)ないくんも好きなんだけど、あにきもすき
赤)おかしいよね、1番になりたいって言いながら、自分は1番を選べないなんてさ、
なーんて、泣き腫らした目で悲しそうに笑う。
きっと、伝えるか寸前まで悩んだんだろう。
俺とりうら、俺とあにき、りうらと…あにき。全員の関係が崩れてしまうと分かっていながらも伝えてくれた。
…どう答えるべきか迷って居た。
悠佑だったら…どう答えるかな、
そんな事を考えて居たら、どこから現れたのか突然俺とりうらを抱きしめる悠佑。
黒)…ごめんな、全部聴いてたんよ、
悠佑は全部理解してくれてるみたいな優しい顔をする。
きっと、りうらもそういう所に惹かれたんだ。
…悠佑はしばらく何も喋らなかった。
黒side
俺はずっと、恋愛は1人の女を愛し抜く事だと思っていた。
でもそれは揺らいだ。2人の男によって。
世間体とかどうでも良えから、あいつら2人を生涯愛し抜くと決めたんや。
ぴよにき、保護者組。
このペアは俺にとって、とても重要なペアだった。
最年少で俺と同じくらい歌が上手いりうら。
社長で常に俺らの為に働いているないこ。
そんなあいつらに対して俺は、”人間”としてないことりうらが好きだと思っていた。
でも、それは間違っていた。
初めて気付いたんはないこに告られた時。
あにきが好きーってバレバレだった癖に真剣な顔で言ってきたから。
ないこからの好意を嫌だと思ったことはなかったし、ないこの家に居るのは心地良かった。
ただ、俺はノーマルだと信じてたから。その時感じた動悸を恋愛感情と認めたくなかった。
…でも惚れた弱みって奴やな、気付いたらないこに好きって伝えてた。
その日のうちに交わるとは思っていなかったがな、…
ここで、ないこへの気持ちは何だったのか理解できた。
俺は同じ気持ちをりうらにも抱えていた事を、ないこと想いが通じてから知った。
赤)あにき、俺今日ないこハウス行くんだ
黒)…は、
赤)心配でしょ?だから、着いて来てね
そう言って俺の手を引くりうら。
黒)なあ、りう…
赤)着いたよ、あにき
黒)…俺は、どこに居ればええんや?
赤)リビングで話すから、扉の前で聞いてて
黒)…分かった
赤)じゃあ、行って来るね
黒)…りうら、ッ
気付いたら、抱き寄せられてた。
赤)…あにき、好き…ッ、
ほぼ涙声の彼に言える事はなかった。
赤)…なんてね、冗談だよw
赤)って誤魔化したら、元通りになれる?
りうらの目は辛そうに細められてた。
2人の話を聞いている間、2人は俺にとって愛しい存在だと分からせられた。
桃)…悠佑、
赤)あにき、…ッ、
そう呟く2人の声を聞いて、出て行かずには居られなかった。
桃)…悠佑、?
黒)…ごめんな、全部聴いてたんよ、
何を喋れば良いか分からなかった。
普通なら、りうらを受け入れるのが間違いだろう。
でも、俺らにはりうらも必要だと思う。
赤side
黒)俺、ないこもりうらも、
黒)同じ意味で愛してる、と思うで
桃)…正直言うと、…俺も、
赤)…りうらに気、遣わなくて良いよ
黒)…俺が嘘言える訳ないやん、
桃)そうだよ、にきは本当のことしか言えないんだから
“だからさ、おいで。”
俺は、その2人を拒めなかった。俺が普通じゃなくしてしまったのに、2人を引き留めてしまったのに。
受け入れられた事が、どうしようもなく嬉しかった。
歪だろうと何だろうと、これが俺らなりの愛の形だと信じてる。
『『『世界で1番、2人を愛してる』』』
この矛盾した言葉で表される愛より
キレイなモノはない。
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