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えびぐらたん
46
#ご本人様には関係ありません
更新遅れました。すみません…
最近見れてなかったぺんさんのGTAのアーカイブを見てました
それではどうぞ!
昼過ぎ。ぺいんとは本当にらっだぁのところにやってきていた。この数日間の怒涛の展開を経て、らっだぁはもはやトラウマと化しつつある。
らっだぁに言われた通りの場所に行くと、一際背の高い二人組の男がこちらを見て立っているのを発見して辟易とした。
「ぺいんと!」
ぺいんとが改札から出てくる前から目星をつけていたらしい二人は、ぺいんとが近づこうとすると逆に向こうからやってきた。
不機嫌そうなぐちつぼとは対照的に、らっだぁは口元を微かに緩めた表情で早足でぺいんとに向かってくる。
歩幅の大きいらっだぁがあっという間にぺいんとの前にやってくると、即座に背中に手を回され抱きしめられた。
「昨日はごめんね。会いたかったよ」
「はえっ」
間抜けな声しか出せないぺいんととは対照的にご機嫌らしいらっだぁはぺいんとのうなじに鼻をすり寄せてきた。番っていないオメガとアルファにしては過剰なスキンシップに肩が強張る。
本能的な恐怖と、好きな人にされている喜びに振り回されている間に、追いついたぐちつぼがものすごい勢いで二人を引き離した。
「なにするの。」
唸るように言ったらっだぁに、焦ったようにぐちつぼが言う。
「とぅーんが怖がってるじゃないか!お前はおかしい。お前にはもう婚約者がいるだろうが、ぺんさんにセクハラ紛いなことしてる暇があったら婚約者に会いに行けよ…!」
「だからあいつと結婚はしない。向こうにももう伝えてある。そのことについては今日ぺいんとと一緒に説明するって言っただろ。──ぺいんと、ぐちつぼがごめんね」
本当に申し訳なさそうに謝られ、ぺいんとは首をガクガク横に振った。このことについては全面的にぐちつぼが正しい。
なんだもう伝えてあるって。これから説明するって。もしかしてこれから本気で婚約解消して俺と結婚するなんて言宣言するつもりなのか。
まずい、まずい。まじでどうしたらいいんだ。
気づけばらっだぁに手を取られ、俺は歩き出していた。さりげなく恋人繋ぎにされてますます焦りが募る。らっだぁと付き合うとか、結婚するとか、まだそこまで気が回っていないって言うのに。
そう思う自分と対照的に、らっだぁにときめいている自分もいて忙しい。
そして何より隣で歩くぐちつぼの顔が尋常じゃない。
そうこうしている間に家に到着し、流れるように家に入っていく二人に頭が痛かった。
「ただいま」
「ぺいんと、入って」
怖気付いてなかなか入れないでいると、らっだぁはわざわざぺいんとのところまで戻ってきた。
まるで病人のように優しく背中を押されて中に入る。
「この人がぺいんと。俺はぺいんとと結婚する」
と思ったら、入った瞬間目の前に二つの影がさす。青みがかった髪をした女性と黒髪の男性。らっだぁの両親であることは一目瞭然だった。
待て、いきなりすぎるだろ。勘弁してくれ。
心の中では絶叫しても、口にはできないのが世の常。らっだぁによって顎を掴まれて顔を上げさせられながら、自分を見つめ返してくる二人の顔を見る。
二人とも戸惑いと困惑が入り混じった感情を隠しきれていなかった。
当然だ、別の女性と家庭を持つはずだった息子がいきなり男のオメガと結婚すると言い出したんだから。
ていうか俺は結婚するなんて言ってないけどな。
きまり悪くて目を逸らしていると、ぽつりとらっだぁのお母さんの声がおとされた。
「……よかった」
「え?」
「らっだぁ…‥よかったわね、本当に……お母さん、もうぺいんとくんとは完全にダメになっちゃったのかと……土壇場でこんなこともあるのね……!」
きらきらと目を輝かせながら、安心といった表情で告げるらっだぁのお母さん。目をぱちくりさせるぺいんとの横で、らっだぁがふんと微かに笑った。
驚いているのはぺいんとだけでなくぐちつぼものようだ。驚きに顎を落としている。
「え、と」
「俺も驚いた。ぺいんとくんがまさからっだぁを選んでくれるとは…お前の長年の想いが功をなしたってことだな、らっだぁ。相手の女の子には悪いが、ぺいんとくんなら仕方ない」
お母さんだけでなくお父さんまでよくわからないことを言いだして、俺とぐちつぼは完全に蚊帳の外だ。
「どうして?らっだぁのお父さん、お母さん……」
「どうしてって、喜んでるのよ。ずっとらっだぁはぺいんとくんのこと好きだったでしょう。ぺいんとくんと関わらなくなってからはもう荒れて……でも両想いだったなんて、こんな幸運なことってないわ!」
「りょ、うおもい……?」
ぐちつぼは知らない言語を喋る時のようにカタコトで口にした後、俺とらっだぁの顔を見比べた。らっだぁが俺の肩に頭を寄せる。
「よく聞け、ぐちつぼ。ぺいんとは俺が好きなんだ。お前でも他の誰でもなく」
「……らっだぁ」
恥ずかしくて顔が真っ赤になる。ぐちつぼの前で、友達の前で気持ちを暴露されるなんて耐え難い屈辱だ。
「まあ可愛いわね!」
「上がってくれ。ゆっくり話をしよう」
「あ……」
「そういや二人とも、今日はうちにぺいんとを泊めたいんだけど、いい?」
「もちろんいいわよ。結婚するんだもの、私もぺいんとくんともっと仲良くなりたいしね」
「とぅーんがらっだぁの家に泊まり……?とぅーんが、らっだぁと、結婚……?」
ここにきてぐちつぼと俺だけが置いて行かれている感が明確になった。ぐちつぼはやっとことの深刻さと真面目さを理解したのか、真っ青な顔をしてトイレに走っていく。
俺はそんなぐちつぼを心配しながら、このかなりヤバい状況に汗をダラダラ流した。
え、これ、まじで俺、らっだぁに嫁入りすんの?
え?
展開早くない?まだ何も考えられてないんだけど。てかなんでこんな歓迎ムード?
戸惑っていると、急にらっだぁに首の辺りに手を差し入れられ、瞬く間にうなじに顔を寄せられて飛び上がった。
そろり、と手で撫でるように触れられて、体の芯まで熱くなるような気がする。なんだ、これ。こころなしか甘い匂いまでする。頭が霞んでいくような。
「やっとだ……ぺいんと、早くぺいんとのここを噛みたい。ずっと噛みたかった。ぺいんとを俺の、俺だけの番にしたかった」
とろんとした意識の中、らっだぁの掠れた声が聞こえてくる。その声まで俺を変な気分にさせる。
オメガとしての本能を刺激されているのだと気付いたのは、らっだぁから漂う甘い匂いがアルファのフェロモンだと気付いた時だ。
「やめ、やめろ、らっだぁ」
「今夜は楽しみにしておいてよ。今日がぺいんとの番なしオメガとしての最後の日になるからね。」
「今夜必ず、ぺいんとのここを噛む」
そこまで言われてやっと気付いた。らっだぁは今日、俺を番にする気なのだと。
「ちょ、ちょっと待てよ……そんな、いきなり言われても困る。第一、相手の女の子は本当に納得してるのか?俺たちの独りよがりで決めていいことじゃないんだぞ」
「向こうには話をした。今回の迷惑分は、俺にできる範囲ならなんでもするとも伝えてある。向こうはまだ若いし、俺じゃなくともいくらでも見つかる」
たとえその子がどんなに魅力的な子でも、らっだぁ以上の男とは出会えないのではないか。そう思ったが、ぺいんとは黙っておいた。
口をすぼめ、返す言葉を探す。
「らっだぁ、ぺいんとくん、早くいらっしゃい!」
リビングの向こうから快活ならっだぁのお母さんの声が聞こえた。らっだぁがぺいんとの手を引く。
「第一、ぺいんとが俺に早く気持ちを伝えていれば向こうと婚約なんてするはずなかった。俺ももう少し待てたらよかったけど、ぺいんとにも責任があるんだから」
誰も別に責めてない。
そう思ったが、ぺいんとを宥めるように頭を撫でるらっだぁの顔があまりにも優しいから、口をつぐむしかなかった。
昔から、らっだぁにこう言う顔をされると胸が詰まるような気がする。とくりとくりと心臓が波打っていた。
はい!
更新遅くなってすみません!!
少しさぼっていいかと思っていたら無茶苦茶期間があいてしまいました…
それでぺんさんのGTAのアーカイブ見返してたら、カワクラさんとぺんさんのプロポーズのうたってみたがでてて、普通に最高でした…!
お二人とも歌がうますぎて…、鬼リピしてます!
このお話は次回で最終話でと思います!
それでは次回お楽しみに!!
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